まるく堂の〇〇やろうぜ!

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おそれながらのレビュー13回目「アカとアオ - Aka and Ao -」 TAKU IZUSHI著

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こんばんは!まるく堂です!

 

恐れながら…

約二ヶ月ぶりのレビューを

させていただきます!

 

今回、読ませていただいたのはコチラです! 

アカとアオ - Aka and Ao -

アカとアオ - Aka and Ao -

 

 作者はTAKU IZUSHIさんとおっしゃいます…

ちょっとお名前をググったら

翻訳家をされてるそうですね…

(同姓同名の方だったらスミマセン…)

 

12/21日現在、

無料キャンペーン中やってます!!

 

 こちらの書籍もスゴイですよ…

何がスゴイって

この一冊で

3カ国語分が掲載されますからね!

(日本語、英語、スペイン語)

しかも、ほのぼのタッチの挿絵つき!! 

 

本作はジャンル的には

児童向けの童話だと思います…

私は日本語版のみ読ませていただきました…

 

日本語版でも、

漢字使用の普通バージョン

オールひらがなバージョン

が掲載されてます。

 

また小学校の教科書にありそうな

単語と単語の間にスペースを設けているので、

小さいお子さんにも読みやすく

配慮がなされていると思います…

 

それでは、内容の方にまいります…

 

「アカ」と「アオ」はサルの兄弟。

弟の「アカ」は右目の赤い、力の強い体の大きなサル…

兄の「アオ」は左目の青い、かしこい小さなサルです…

 

 物語は弟のアカが人間と仲良くなりたい

と思う所から始まります…

 

その想いが日増しに強くなるアカは

「シロ」と呼ばれる長老的存在のサルに相談します。

 

シロはこう答えます…

「方法は二つ…

物を使う、はやくて簡単な方法

心を使う、時間はかかるが確かな方法

どちらを望む?」

と…

 

いち早く人間と仲良くなりたいアカは

簡単で早い方法を選び、ある能力を授かります…

それは石を金に変える力でした。

 

シロは忠告します。

「絶対に三回以上は使うな、使えば災いが起きる」

と…

 

アカはさっそく能力で石を金に変え

人にあげはじめました…

村人は大喜び…

それに気を良くしたアカは

約束を破り、とうとう

4度目の能力を使ってしまうのです…

 

って感じです…

 

お話自体、すごく良くできてると思います…

作者さんのあとがきも読ませて頂いたのですが、

それぞれのキャラクターや話の構成など

細部に渡るまで、メッセージが込められており、

読んでても無駄をそぎ落としたような文体で

たぶん、こどもが読んでもわかりやすいだろうな…

と感じます…

 

私が感心したのは、

少し、お話の続きになっちゃいますが…

 

アカが能力を多用した結果、

ある災いが起きちゃうのですが、

大半の童話なんかだと

「天罰」っぽい災いに

なっちゃうところですが、

この書籍に関しては

「自業自得」感がちゃんと

出ていてイイですね!

 

ストーリーの運びも好きだなあ…

このお話の根底にある

「心で人と結びつこう」という

テーマもよく表されてると思うんです…

 

話的に特に文句はないなあ…

よく考えられてると思いました…

 

ただ、あまり本を読まない私の

たった一つの不満点…

 

それは、

サルの「アオ」のキャラクター性が

少し薄いように感じたことです…

 

アオは大変にかしこく、思慮深いサルです…

小さい頃からアカを親代わりとして育てており、

実はお話では一番大活躍するのです…が…

あまりに聖人君子であり

静的過ぎる…と感じました…

 

作者さんは何も書いてませんので

私の想像でしかないのですが、

このお話のベースには

「泣いたあかおに」のお話も

少なからず含まれてると思うんですよ…

 

「泣いたあかおに」ではやさしい青鬼も

赤鬼をたすけるために、後半では

子供を脅かしたり、暴れたり、と

動的な部分が表されてます(演技ですが)…

比べるのも変な話なのですが、

そんな感じでアオにも

動的な部分が欲しいな、と思ったのです…

(あくまでもアオのままの…ってことです…

ってこれ以上言うとネタバレになっちゃいますので控えます…)

 

あとアオのあるセリフにも

少し不満があります…

 

あるシーンがあるのですが、

災いが起きた後、人間の村が

大変なことになっちゃうのですが、

うろたえるばかりのアカに、アオは

「物をあげて喜ばせても本当の友達にはなれない。

相手のことを思いやる気持ちが何よりも大切なんだ(以下略)」

と諭すのですが…

 

少し違和感を感じました…

 

というのも、その時のアカは

災いの原因が自分であり、

村人に被害をもたらした、ということに

うろたえてるのであって、

「本当の友達…云々」は

 その時点ではまた別問題だと思うのです…

 

アオが言った言葉は作者さんの

言いたいテーマであることは充分わかるのですが、

その時のアオに言わせるセリフではないように思います…

 

以上のことを踏まえて

もし私だったらってことですが…

 

あんなに優しかった兄のアオですが

最初で最後、唯一、思いっきり

うろたえてるアカを殴り、激怒します!!!

「お前!!なに人様に迷惑かけとんじゃあああ!!

お前の顔など見たくない!ここから出て行け!!」

と…

(↑表現はもっとマイルドでいいです…)

 

あまりの急変ぶりに、

逃げるように去ったアカの後ろ姿を、

アオは悲しみとも笑顔とも

受け取れぬ顔で見送り、

そしてある決意を固め、シロのところに向かう…

みたいな…

 

こうすることで兄弟同士の心のぶつかり合いを描けて、

またアオの動的な部分も見られたかなあ…

とも思うのです…

(↑あくまでも個人的な意見です…)

 

私が感じた違和感はホントそこだけです…

そして、「もしこうだったら~」と

思わせてる時点で、この作品は

成功していると思います…

私にはとても作れません…

 

「シロ」というサルもやっかいでありつつも

面白いですね…

作者さん曰く

調和とバランスの大切さを象徴している

のだそうですが…

 

私は人々が関わっちゃいけない

オーバーテクノロジーのような

存在として捉えながら読んでました…

 

そもそも

アカが最初から

アオの言うことを信じて

シロのところにも行かなかったら、

このお話…

2ページで終わってますからね!!!

(↑それは味気なさ過ぎるだろ…)

 

そう、最初からアオは答えを

言ってるのです…

 

以上、人によって様々なとらえ方が

できる作品だと思いました…

読んで決して損はしないでしょう…

 

12/21~12/22まで

無料キャンペーン中だそうです!!

(時差の関係で23日までやってるかは不明です…)

ダウンロードはお早めに…

 

以上です…

 

本日見つけた無料キャンペーン中のKindle書籍です…(終了してる場合もございます) 

ためない練習: 大事なものだけ残していく、人生のヒント【お試し版】 (知的生きかた文庫)