2021年8月22日更新
とあるプロ野球が全財産を費やして製作したゲームがあった!!
こんばんは!まるく堂です!
最近はスマホでちょくちょくやるようなゲームしか
やってなかったのですが
腰を据えてガッツリやるようなゲームが久々にしたいなあ、
と思い始めてました…
まあ、なかなか時間も取れないんですけど
毎日少しずつでもできればなあ、と…
個人的には決められた一本道のストーリーでは無く
主人公がいろいろと自由に行動できるオープンワールドと呼ばれる
ジャンルがしたくて少し調べていたら、
あまりにゲームが好き過ぎて、
ついには会社まで作っちゃった
プロ野球選手がいたことがわかりました!
その選手とは…
レッド・ソックス等で活躍した
伝説級のメジャーリーガー
カート・シリング(Curt Schilling)選手その人です!!
ちょっと野球に詳しい方ならご存じだと思います…
受け売りになりますが、
通算216勝、最多勝を2度も獲得した名投手で
日本のマスコミからは敬愛をこめて「マウンドの鬼」と
称されたそうです!
一方で、彼は大変なゲーム好きの側面もあります。
「アドバンスト・スコードリーダー(Advanced Squard Leader、通称「ASL」)」と言うゲームが大好きだったカートさんは、ある年に開催されたASLの大会に参加できなかった時に、その無念さから自ら大会を開いたり、そのゲームのアマチュア雑誌を刊行したりしたそうです。
さらには、ASLの発売元が倒産し、ハズブロ社に買収された時も、ASL部門を買い取り専門の企業を設立。ゲームの再版や新シナリオの販売などを手がけたと言う事です。
ここまでやれるゲーマーって、
世界中探してもそうそういないですよね?
そしてカートさんは現役引退後はナント!!!
自分の背番号を付けた「38スタジオ」という
彼自身のゲーム会社を設立しちゃうんです!
そして、開発されたゲームがコチラです!!!
「Kingdoms of Amalur: Reckoning」(キングダムズ オブ アマラー:レコニング)
という、オープンワールド系のRPG(ロールプレイングゲーム)です。
現在は「Kingdoms of Amalur: Re-Reckoning(キングダムズ オブ アマラー:リレコニング)」としてPS4やXbox, Nintendo Switch、Steamで発売されています。
(ただし、日本語版はダウンロード版のみの様です。)
紹介動画もありました!
見た感じ、中世っぽいファンタジー系のRPGですね…
同系統のジャンルだと、ベセスダという会社の「スカイリム」というゲームが有名ですけど、
Amazonの評価を見るとかなりの高評価で、中には「スカイリム」よりも面白いという
コメントを残してる方も見受けられます…
発売はされたものの…
カート・シリングさんのツイッターによると、このゲームは2012年に発売されて
およそ120万本の売上を達成したようです…
が!!!
実は採算ラインは300万本だったらしく
成績としては失敗と言わざるをえない状況だったそうです…
なにせ…
彼は5000万ドルを超える個人資産を
このゲーム会社につぎ込んでいたのですから!!!
日本円でおよそ61億円ですよ!!
このゲームの発売後、第2弾として
「Project Copernicus」というゲームも開発中だったようですが…
「38スタジオ」は2012年6月に倒産してしまいます…
その後は従業員への未払い問題で訴訟されたりと
数多くの倒産した会社が辿る道を歩んでしまい、
そしてカートさん自身も破産してしてしまいました…
倒産以降は、野球の解説者として活躍されていたみたいですが
2015年にリトルリーグ・ワールドシリーズの解説中の失言問題で番組を降板させられたり、
2016年には自身のFacebookにトランスジェンダーの方々に対して差別発言を書き込んでしまい、大手のスポーツ専門チャンネルESPNから契約を解除されてしまったりと、
波瀾万丈の状態は続いている様です…
2021年8月22日追記
その後、こんな記事を見つけました…
記事によりますと、カートさんが作った38 Studiosの元従業員たちへ、
9年越しに最後の給与が支払われたそうです!!
ただし全額と言うわけではなく、14%~20%との事です…
元従業員の方々としては不満の残る支払いとは思いますが、長年続いた未払い問題の一応の解決、と言う事なのでしょう…
また、スタジオ閉鎖後、権利の所在が曖昧だったこの「Kingdoms of Amalur: Reckoning」ですが、2018年にTHQ Nordicが権利を獲得。
その後、2020年に「Kingdoms of Amalur: Re-Reckoning(キングダムズ オブ アマラー:リレコニング)」として発売されています。
権利が移動した以上は、このゲームが売れてもカートさんには一銭も入らないとは思いますが、権利がどれくらいで売れたのか気になりますね…
まとめ:それでも夢に投資できたことは素晴らしい…と思った…
黙っていれば、生涯裕福に暮らせるだけのお金もあったのに
ゲーム会社を作ってしまったばっかりに一文無しのどん底まで
落ちてしまったカートさん…
ただ、Amazonでのゲームの評価は、2020年に発売されたリマスター版もかなりの高評価です。
なので、カートさんの良いゲームを作りたいという意気込みは本物だったと思います…
それが必ずしもセールスに繋がらなかったのは
残念としか言いようがありません…
それでも同じくゲーム好きとしては
自分の好きなようにゲームを作れたことが
正直うらやましいですね…
余談ですが…
10年ほど前にプレステ1で
「激走トマランナー」というゲームがあったんです…
内容としては障害物競走のようなレースゲームで
当時すごくハマってたんです…
このゲーム
バンドのL'Arc-en-Ciel(ラルクアンシエル)も好きだったようで
コラボ版として「激突トマラルク」というゲームも
発売されたんですよね…
ただ、それ以降は
続編が何も発売されなかったところを見ると
売上的には不振だったようです…
もし私が10億円とか100億円とか持ってたら
ぜひぜひこのゲームをPS5とかSwitchとかで
リメイクして欲しいなあ…って思うんですけどね…
大半の人はこうした思いを実現するのは、なかなか難しいですけど、
それでも夢に向かって投資できたカートさんを
私は賞賛したいと思います…
以上です…