まるく堂の〇〇やろうぜ!

ニュースや日々の生活において思う事を綴っていくブログです。

しくじっちゃった芸術品の修復…

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目次(文字数:1940字前後)

修復ってけっこう失敗してるらしい…

こんな記事を見つけました…

しくじっちゃった修復

www.oddee.com

人類はその手で数々の「芸術」を製作してきました。

それは絵画であったり、建物であったり、彫刻であったり…

しかし、それらの多くは時と共に劣化、風化していきます。

 

絵画であれば、絵の具が剥がれ落ちてきたり、

彫刻なら、ヒビが割れてきたり…

 

「形あるモノはいつか壊れる」のは世の常ではありますが、

それでも何とか良い状態で保存していきたいという事で

考えられたのが「修復」という技術ですね。

 

世界にはこの「修復」を生業とされている「修復師」という方も存在します。

ただ、誰にでも務まるモノではないので、

下手に手を出して失敗しちゃった作品も

たくさんある様なのです!!

 

今回はそんな

修復にしくじった芸術作品

紹介したいと思います。

 

それではまいります。

 

二世紀、古代ローマ時代のモザイク画

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これはトルコにあるハタイ考古学博物館という場所で行われた修復です。

左が原画、右が修復後です。確かにヒビ等は修復されてますが、

全体的に絵のタッチが違いますね。男の子の顔もそうですし、魚がびっくりしたような目になってるのも違和感があります。

しかも男の子が引っ張っているロープ…原画よりもショボくなってませんか?

 

このハタイ考古学博物館の修復はかなり、おざなりな様で…

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左が原画で、右が修復後

 

修復前の方が重厚感あるじゃん!!

修復後は何がなんだかわからなくて、むしろ改悪です…

あまりのお粗末ぶりにトルコ当局まで動き出したそうです。

 

エジプト、ツタンカーメン王の黄金マスク

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2014年、博物館の職員が掃除をしていた際、誤ってこのマスクのヒゲの部分を

ポキッと割ってしまったそうです。慌てた職員達は強力接着剤で修復したのですが、

不自然な部分が残り、数ヶ月後に発覚してしまいます。

 

確かによくみると接合面に違和感を感じますね…金箔も剥がれてるし…

これには世界中の考古学者から批判が続出してしまったということです。

現在は、専門家の手により、ちゃんと修復されているそうです。

 

スペイン、キリスト画「Ecce Homo(この人物を見よ)」 

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これはニュースになって、かなり話題になりましたね!

スペインのSanctuary of Mercy Churchという教会で、

湿気のせいでボロボロになりつつある絵画を、80歳になる修道女が

修復を試み、似ても似つかない動物(?)ができあがった事件です…

 

最初は苦情も殺到し、問題視されていたのですが

「そのヒドい修復を一目見てみたい」と、16万人もの観光客が増える結果となりました。

数年間、景気の悪かったこの街は、この一件でたちどころに好景気になったと言うことです。

これも神の思し召しなのでしょうか?

 

中国、万里の長城 

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こちらもつい最近、ニュースになってましたね。

中国の万里の長城が修復されたのですが、ご覧の通り

コンクリートで真っ平らに!!!

情緒も何もあったもんじゃないですね…

 

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コンクリで無残に修復された「最も美しい万里の長城」、担当... - Record Chinaより

 

↑上の画像を見ると、確かに修復が必要だったのは確実ですが、

全く似ても似つかぬモノにしてしまうのは「修復」とは言えないですね…

 

スペイン、カディス「マトレラ城」

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これは9世紀に建てられたアラブの城砦「マトレラ城」だそうです。

左がオリジナルで、右が修復後ですが、

これも全く別物になってますね…

 

後ろにある白いコンクリ…何…?

補強という意味では充分に強力そうですが、

  

中国、清王朝時代の壁画

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こちらは中国遼寧省の雲接寺という所にある、清王朝時代の壁画です。

写真の上が元々の壁画で、かなり傷んでいるのがわかりますね。

それで修復されたのが下の方の絵です…

 

ハ?

って感じじゃないですか?

鮮やかは鮮やかなんですけど、オリジナルと全然似ても似つかないし、

色のタッチも似せようとも思ってないし…

壁画と言うより、イラストですよね、コレ…

 

しかも当然この絵は…

300年の歴史在る壁画にダイレクトに

描かれていますからね!!!

もう取り返しもつきません…

 

いやはや、すごいです…

 

まとめ:修復してる最中は良かれと思ってやってるんだよね…

たぶん、今回紹介した修復の担当者のみなさんも

悪気があってやったワケではないのだと思います。

「なんとか芸術を保存したい」その一心だったと思います…

 

ただ…

技術が追いついてなかっただけなのです!!!!!

(↑それが一番致命的なんだけど…)

 

時間と共に劣化していく芸術はまだまだこれからも増えていきます。

それと同時に、この「変な修復事件」も後を絶たないのかな?

とも思えてきます…

 

以上です…