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久々に映画館で観てきたよ~!!
こんばんは!まるく堂です!
11/5現在公開中の映画、
「斉木楠雄のΨ難」(さいきくすおのさいなん)を観てきました!!
普段は邦画はあまり映画館では観ない方なのですが、
この作品はアニメを観て面白かったので、実写はどんなモノなのかな?
と、興味が沸き観てきました。
「斉木楠雄のΨ難」とは?
この作品は 麻生周一さん原作で、
2012年から週刊少年ジャンプで連載されている人気ギャグ漫画です。
あらすじ
主人公である「斉木楠雄(さいき くすお)」は、テレパシーやサイコキネシスと言った、あらゆる超能力を身につけている高校生。
その気になれば大金持ちや、世界征服さえも可能なくらいの力の持ち主だが、
人の心を読み取れるので恋愛の駆け引きも出来ないし、努力しなくても何でもできるので達成感も何もない。
そんな彼の望みは「平穏な生活」ただ一つ。
できるだけ人を遠ざけたい楠雄だが、なぜか彼の周りにはいつもおかしな友人達がつきまとってきて…
という感じです。
実写映画化について
この作品は2016年にアニメ化され好評を博し、
その勢いに乗って、山崎賢人さん主演で実写映画化されました。
2017年11月現在、絶賛公開中です!!。
予告編
基本的な流れはアニメや漫画とだいたい同じですが、
今回の映画では主人公、楠雄が通う学校の「文化祭」が舞台となっており、
漫画内の様々なエピソードを集約させた感じになってます。
キャラクターへの感想
アニメを見ていたので、やはりそれぞれのキャラクターの再現度が
かなり気になりましたので、その感想を述べていきたいと思います!!
斉木楠雄(さいき くすお)/山﨑賢人
主人公であり、あらゆる超能力を身につけた高校生、
それが斉木楠雄です。
映画では山﨑賢人さんが演じています。
かなりキャラクターに近いビジュアルで、見た感じは割と満足です。
楠雄は普段は寡黙でかなりクール。
山﨑賢人さんも、そのあたりは落ち着いて演じられていたように思います。
また、ヒロインである照橋心美が妄想する楠雄は、クールとはかけ離れた行動を見せるのですが、そこもまたギャップを感じる位に演じられていて、
面白くてつい笑ってしまいました。
ただ一方で…
楠雄に関しては、心の中でのツッコミが大半を占めるのですが、
山﨑賢人さんは滑舌が若干悪いので、
ツッコむ度に少しこちらの気持ちが冷めてしまう…
というのはありました。
照橋心美(てるはし ここみ)/橋本環奈
照橋心美は自他共に認める完璧美少女で、
彼女を見る全ての男性は「おっふ!」という謎の言葉を発してしまいます。
しかし、内面はかなり腹黒というギャップが彼女の特徴です。
ただ一人「おっふ」してくれない楠雄に対し興味を持ち始めていきます。
照橋心美と言うキャラクターは、
本来は「男女問わずすべての人間に好かれている」という設定ですが、
映画だと男子だけに好かれてる感じになっています。
また、その表と裏の激しさも清々しいくらいで、逆に嫌悪感もないのですが、
映画だと、少しイヤミなキャラクターに見えてるのが少し残念です。
原作を知らないと、本当にイヤな人物に見えてると思います。
それでも橋本環奈さんは、今回かなり頑張ってましたね!
特に顔芸!!
あの美少女がこんな顔を…?という、自分をかなぐり捨てた演技で見事に笑いを誘ってます。
正直、主役を喰ってますね。
彼女を観るだけでも、この映画の価値はある気がします。
燃堂力(ねんどう りき)/新井浩文
燃堂力は楠雄の超能力をもってしても何を考えているのかわからないという、謎の人物です。
実際には本当に何も考えて無く本能で動くタイプの様です。
演じるのは新井浩文さん。
ただ、新井さんに関してはビジュアルは完璧だったのですが、
燃堂のキャラクターを演じきっていたか?と言われると若干不満が残る演技でした。
ちょっとキャラと違うというか、燃堂になりきっていないというか…
燃堂はかなり大柄なキャラクターなのですが、山﨑賢人さんと並んでも、
同じくらいかむしろ小さく見えたりしたり、と体格的な事もありましたし…
個人的には鈴木亮平さんあたりに演じてもらった方が良かった気もしました。
彼なら、キャラにマッチしてそうだし、もう少し忠実に燃堂を演じられたのではないかな?
なんて…
海藤瞬(かいとう しゅん)/吉沢亮
アニメ・原作では「海藤瞬(かいどう しゅん)」と、濁点が入るのですが、
映画では燃堂と差別化を図るためか、「海藤(かいとう)」と読ませています。
個人的には「何で?」って思いましたけど…
海藤は、中二病と呼ばれる自分だけの妄想を広げていて、
その言動や行動もその設定に即してるのですが、もちろん他人からは理解されません。
コードネームは「漆黒の翼」。
「ダークリユニオン」という(架空の)集団に追われている(設定の)様で、
常に周りの気配を気にしながら歩いてます。
海藤は私もかなり好きなキャラクターです。
演じる吉沢さんは「仮面ライダーフォーゼ」に出演されてた時も、
演技が上手だったので、安心して観ていられました。
彼はホント、カッコイイですね…!
ただ海藤は、いざ脅されたり、予想外の局面に出くわすと、
めちゃめちゃ気弱になるという設定があるのですが、
映画中では、ほぼ気の強い一面しか出てないのが少し残念でした。
アニメや原作のドッジボールの「女の子投げ」のシーンは
私、名場面だと思ってるのですが、
映画では目立たない程度に使われてるだけだったし…
灰呂杵志(はいろ きねし)/笠原秀幸
灰呂は超熱血漢のクラス委員長です。
時にはウザすぎるくらいなのですが、みんなからの信頼も厚い様です。
演じるのは笠原秀幸さん。
演技は非常に頑張っていたし、灰呂恒例の「お尻出し」も見事に決まってました。
ただ、個人的には灰呂のイメージとちょっと合わない様に思いましたね。
灰呂はもっと爽やか系のハンサムだと思ってたので…
(笠原さんがそうじゃないってワケではないですが…)
蝶野雨緑(ちょうの うりょく)/ムロツヨシ
蝶野雨緑は売れないマジシャンです。
アニメでは楠雄の超能力をマジックだと思い込み、
楠雄に弟子入りを志願し「師匠」と呼ぶ様な間柄なのですが、
映画ではそれほど楠雄と関わってない感じですね。
演じるムロツヨシさんは私が好きな俳優さんの一人です。
どんなドラマや映画でも必ず彼の個性がでますよね。
なので、今回の映画も蝶野雨緑というよりはムロツヨシという
キャラクターが前面に出てた感じもしました。
それが良いことか悪いことかはおいといて、彼自身、楽しく演じてた様に思います。
ただ一つだけ、「アメージーング!」のセリフは、
もっと声高らかに叫んでくれた方が良かったな…と…
窪谷須亜蓮(くぼやす あれん)/賀来賢人
窪谷須は楠雄の高校にやってきた転校生です。
見た目は真面目っぽいですが、実は元暴走族です。
転校をきっかけに真面目になろうと心に誓っているのですが、
肩がぶつかる等、ふとした事で「元ヤン」の血が騒ぎ出し、
危うく本性を出しそうになってしまう…というキャラクターです。
楠雄は超能力者なので、それも既にお見通しなのですが…
今回、橋本環奈さんに勝るとも劣らない演技を見せていたのが、この賀来賢人さんでしたね。
本性を出しそうになるも押さえ込む感じの演技が、
狂気を感じつつもそこが逆に面白い、という体当たりの演技を見せてました。
本来の窪谷須には無いような行動も目立ちましたが、それはそれで賀来さんの個性ということで成功していたように思います。
賀来賢人さんは名女優、賀来千香子の甥にあたる事を最近初めて知りました。
斉木國春(さいき くにはる)&斉木久留美(さいき くるみ)/田辺誠一、内田有紀
主人公である楠雄の両親で、
どちらもかなりの天然キャラです。
田辺さんも内田さんも、ほんわかしていて、
かなりキャラクターと雰囲気が近くて良かったです。
今回の映画ではあまり出番がなかったのが残念です。
本当は楠雄のお父さんの斉木國春は、かなりのゲス人間なのですが(それでも笑える程度ですが…)、
そうした場面はカットされてるようで、映画だけ観ると良いお父さんって感じでしたね。
全体的な感想
「文化祭」がテーマと言う事で、それほど重大な事件が起こるわけでもなく、
割と淡々と話が進んでいく感じです。
原作やアニメで、面白かった部分を集結させていたので、
ギャグとしては笑えるシーンも多くて、個人的には満足でした。
漫画原作の映画だと、「コスプレ感」が強く出てしまいますが、
そこはまあ…仕方ないですね。
それを踏まえた上で、それぞれのキャラクターに似せてきたので、
個人的には良かったと思ってます。
ただ、キャラクターのセリフや行動等で微妙に原作と違うのが少々気になりました。
例えば灰呂は楠雄の事を常に「斉木君」と君付けして呼んでるのに、映画では呼び捨てにしてたり…だとか、
通常、楠雄は無言で心の中でばかり話しているのですが、普通にしゃべってたり…だとか…
細々とした差異がいろいろなのは映画化あるあるなのですが、それもちょっと気になりました。
全体的には普通に楽しめましたけど。
映画を観た後に、他の人の評価はどんなモノかな?と思いコチラのサイトを見ましたが…
5点中、平均3.3点とまずまずな感じですね。
まとめ:橋本環奈と賀来賢人を見るために映画館行ってもいいと思う…
今回の映画で光っていたのは、橋本環奈さんと賀来賢人さんですね。
どちらも今回は顔芸メインではあるのですが、自分をかなぐり捨てて体当たりの演技を見せてるのが、個人的には妙に感動しました。
美男美女があんな演技をするのは、けっこう勇気がいる事だと思いますし、
二人とも大きく株を上げたと思います。(あくまでも私の中でですが…)
ストーリー自体は特にどうでもいいと言えばどうでもいいですが、
その中で散りばめられるギャグに笑えるかどうかで、この映画の評価が決まると思います。
個人的には割とオススメできますよ!
75点くらいはあげられます!!!
以上です…