まるく堂の〇〇やろうぜ!

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5か月分の予算を一週間で溶かした「Kindle Unlimited」の行く末は!?

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目次(文字数:2140字前後)

もはやKindle Limited!? 

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こんな記事を見つけました…

news.ameba.jp

10月6日にニコニコ生放送にて、

「【Amazon vs 出版社!?】Kindleアンリミテッドに限界はくるのか?」

 と題されたトーク番組が放送された様です。

 

出演者は

ジャーナリストの津田大介さん、西田宗千佳さん、弁護士の福井健策さん、
そして、匿名ではありますが現役の出版社社員の方も出演しました。

 

先日、当ブログで「Kindle Unlimited」に関する騒動について投稿させていただきましたが…

marukudo.hatenablog.com

 

この放送により、

昨今の「Kindle Unlimited」を取り巻く状況がある程度わかってきました。

 

サービス開始早々、人気本が削除された理由…

特に印象的なのが、匿名社員さんの

「最初の1週間でAmazonが用意していた1年分(8月スタートなので実質5カ月分)の予算が消えた」 

というコメントですね。

かなりのインパクトですよ…コレ…

 

特に8月はKindle Unlimited利用者のほとんどの方は

無料期間中だったので!!!

なので、実質的にAmazonの総負担だったと思います。

 

そして、Amazonでは日本人が好む書籍ジャンルを、あまり考慮してなかった感じですね。

他の国の電子書籍は小説の割合がもっと高く、「ここまで漫画や雑誌、写真集が読まれる国は他にない」のだそう。 

海外では小説が好まれてて、1ページ読むのにも時間がかかりますが、 

漫画だとあっという間に読めちゃいますもんね。

 

Kindle Unlimited担当の人も度肝をぬかれた事でしょう。

予想以上の超スピードでどんどん読まれていくんですもん…

もはや有無を言わさず、人気本を削除したのも致し方なかったのかも知れません。

 

ただ、これまでのKindle書籍の売り上げでも、漫画はダントツだと思うので

ある程度の予想はできたんじゃないかなあ?とは思うのですが、

それすらも凌駕するほどの怒濤のスピードだったんでしょうね…

 

契約も大盤振る舞いだったらしい…

また、Amazonと出版社との契約においても、かなり見積もりが甘かったのも一因の様です。

 

その内容とは…

・年末までは本が読まれた場合、普通に売った時と同じ料金をAmazonが出版社に支払う契約になっていた

・通常、Kindle Unlimitedでは読まれたページ数に応じて利益が支払われるが、出版社向けの契約では、全体の10%が読まれたら1冊読んだことにするとしていた

こんな感じだそうです。

 

「普通に販売した時と同じ料金を支払う契約」

これだけだと具体的な事はよくわかりませんが、

例えば、私の経験から考えて見ると、

通常、KDPのロイヤリティは35%なんです。(条件によっては70%も可能)

なので、出版社が500円の電子書籍を販売すると

500円 ✕ 0.35(35%)=175円

1冊175円の収益になります。

 

それで、今回、

「全体の10%を読まれたら1冊読んだことにする」

という契約が結ばれていた事がわかりました。

これもいくつか解釈の仕方がありますが…

 

私の経験から推測して、仮に1ページのロイヤリティを0.5円とします。

例えば、1冊200ページの雑誌があったとして、

全部読むと、200ページ ✕ 0.5円=100円

通常は、Amazonは出版社に100円を支払う計算になります。

 

しかし年内の内は雑誌の10%、200ページなら20ページ分を読むだけで

1冊分の収入が出版社に入る、という事みたいです。

 

本来なら20ページ ✕ 0.5円=10円

しかし、「普通に販売した時と同じ料金」ということで

10円しか支払わなくていいはずが、

Amazonは175円を支払わなくてはならない!!

という事になりますね…

大手出版社だと、さらにプラスアルファのロイヤリティとも考えられます。

とにかく大盤振る舞いです。

 

ただ、確かにこのくらい有利な条件じゃないと

大手の出版社ってノって来ないですよね?

 

まとめ:「Kindle Unlimited」これからどうなるんだろね?

日本人の読書スピード&契約の甘さ、と

いろんな要素が絡み合って、今回の「Kindle Unlimited」騒動へと発展してしまった感じですね。

 

個人的には

もうやめて!とっくに「Kindle Unlimited」のライフはゼロよ!!

と、言ってあげたくもなるのですが、

削除対象となってしまった当事者の出版社や作家さんは怒り心頭の様です!!

 

そりゃそうです…Amazonの見積もりの甘さを

出版社が尻ぬぐいしている形になってますもんね…

 

そしてこんなニュースも…

blog.livedoor.jp

漫画「ブラックジャックによろしく」「海猿」等で有名な

佐藤秀峰さんの作品も一部を除き、事前予告なくKindle Unlimited対象外となってしまったと言うことで

訴訟を考えていることを表明しました。

 

だんだん、ただ事じゃ無くなってる気が…

これからどうなっていくんでしょうね…Kindle Unlimited…

その行く末を陰ながら見守りたいと思います。

 

以上です…