2022年9月18日更新
目次(文字数:5400字前後)
- デアゴスティーニ系の雑誌って休刊になったりするのかな?
- 週刊デル・プラド コレクション系
- アシェット・コレクションズ系
- デアゴスティーニ系
- 「タモリ倶楽部」でデアゴスティーニが特集されてました!
- まとめ:始めたい人は「定期購読」がデフォらしい…
デアゴスティーニ系の雑誌って休刊になったりするのかな?
テレビでは「デアゴスティーニ」のCMが
バンバン流れてるのを見かけますよね…?
CMの「デアゴスティーニ~!」の特徴あるフレーズは
誰しもが一度は聞いたことがあると思います。
デアゴスティーニとは?
デアゴスティーニとは一つのテーマに沿って
ある期間中に数十、多い時は100号以上に分けて雑誌を出版する
俗に言う「分冊百科」、「パートワーク」と呼ばれるジャンルを
専門として取り扱っているイタリアの出版社です。
現在は世界約30カ国で展開しており、日本もその一つとなっています。
創設者は地理学者でもある、
「ジョバンニ・デ・アゴスティーニ」(1863-1941)
1901年に学校用の世界地図を販売していましたが、
転機は1959年に販売された地理辞典「イル・ミリオーネ」でした。
いきなり分厚い辞典だと心が折れそうな読者を考慮し、
少量ページで小分けにして販売したところ、
そのアイデアが大ヒットして現在の販売方式がスタートしました。
特徴はナント言っても魅力的な付録!
特徴的なのは、それぞれの雑誌に付録が付いている事で
一般的なのはDVDだったり、フィギュア系だったりしますが…
2015年には最後まで完成させると
歌ったり踊ったり、お話までできる
ロボットの「Robi」が作れる事でも話題になってました…
デアゴスティーニの上手なところは
創刊号が通常の半額くらいの価格なんですよね…!!
それが品物の割に安く感じて
ちょっと興味が沸いてきちゃったり…
ただ、シリーズを揃えようとしちゃうと
それなりにお値段がかかります。
前述のRobiなんかも、完成させようとすると
トータルで15万円ほどしますし!!
1冊1冊が1000円前後だとあまり高く感じないのが
巧妙というか、スゴイです…
まさか、休刊とか…ないよね?
そこで、
ふと思った事なのですが…
こうした「分冊百科」のシリーズってたくさんありますけど、
中には途中で休刊しちゃったモノもあるんじゃないか?
と…
本来は絶対あっちゃいけない事ですよね…
特に組み立て系のシリーズは
休刊の時点でもう組み立てられないですから!!
こうして考えると、
「休刊の許されなさ加減」は
通常の週刊誌よりも大きいと言えます。
言うなれば、一つの完成品を切り売りしてるようなものですよね ?
ちょっと調べてみたところ、
分冊百科系の雑誌はデアゴスティーニばかりではなく
いろいろとメーカーが存在するようですが…
やはり、いくつかは休刊になったモノもございました!!
というわけで、今回は
休刊になってしまった「週刊〇〇」を
少しですが紹介したいと思います!
週刊デル・プラド コレクション系
このデル・プラドというメーカーも
コレクター向けの分冊百科を出版している
いわばデアゴスティーニのライバル会社ですね!
本社はスペインにあるそうです。
日本ではデル・プラド・ジャパンが扶桑社と提携を結んで
いくつかシリーズを販売してましたが
2004年に約55億の負債を抱えて自己破産!!
その煽りを受けて、
以下のシリーズも途中休刊になったということです…
クラシック・カフェ
CDが付いてくるタイプのようです。
完結予定が何号かはわかりませんが
せっかく集めようとした方々には残念な話ですね…
まあ、それでもクラシックならレンタルとかできますし
そこまで精神的なダメージはないかも…?
マイドリーム ドールハウス
これは…組み立て系のヤツですね…
一番休刊したらいけないタイプじゃ
ないですかあああ!!
全125巻予定だったらしいのですが
その3分の1程でストップしてしまったとの事で
中途半端もいいとこです!
↓こちらの「まんだらけ」さんのサイトでは
後に発売予定だった部品が送られてきたという報告がありますね…
【まんだらけ トピックス】 本・まんが・コミック・TOY・同人誌の専門店
一応、対応はしていた…ってことでしょうか?
バトル・フィールド
1号1号で戦車のフィギュアが付いてきてた様です。
シリーズではありますが、パーツ自体は1冊で完結してるので
まだあきらめがつきますよね、たぶん…
ザ・バウンティ 伝説のバウンティ号を作ろう!
これも…
組み立てシリーズかいいいいいいい!!!!
完成させると、一つの帆船が出来上がるみたいですね…
これを始めようと思った方々が…
カワイソ過ぎるうううううう!!!
シンフォリーズ DVDコレクション
子供用のDVDが付いてきたようですね!
DVDだと、休刊になっても
まだ個人的に許せる感じがします…
そのDVDも続き物のドラマだったりしたらダメですけど…
世界の航空機 100年物語
昔の飛行機のフィギュアが付属した様です。
完結まで何号の予定だったのかわかりませんが
例えば100号だったとして
ガラスケースにズラリと100個が並んでるのは
見ていて圧巻でしょうね…
そう思って買った人もいると思うんだけどなあ…
世界のレーシングカー
レーシングカー好きな人には
たまらないシリーズですね!
これも1冊に1つのフィギュアのスタイルです…
精神的なショックを少しでも和らげたいなら
この一冊で完結するタイプの方がいいですね…
パーツがシリーズ通して続いているのは
休刊の恐れもありますし、完成までの道のりも長いので
かなり不安と不満がたまります…
アシェット・コレクションズ系
こちらはフランスの分冊百科事業だそうですが…
3Dプリンターをつくろう!
めっちゃ興味が沸くシリーズですね!
しかし!何と!!
たったの4号で休刊しちゃったみたいです!!!
これは買っちゃった人、たくさんいたと思います…
ただ、3Dプリンターに関しては
デアゴスティーニが「マイ3Dプリンター」というタイトルで
こちらは全55号で、無事に完結しているようです…
(2022年現在、販売は終了した様です。)
ル・マン24時間レース カーコレクション
こちらも1つの冊子に1つのフィギュアが付属するタイプです。
本当は全100号の予定だったのですが、
昨今の新型コロナウイルスの影響により生産や輸送が遅れ、
たびたび発売日の延期が繰り返されてきました。
協議を重ねた結果、第75号をもって完結休刊となることが発表されました。
2021年8月の段階では第67号まで販売されている様です。
新型コロナウイルスの影響が「分冊百科」にまで及んでいるとは!
何とも悲しい出来事です…
デアゴスティーニ系
日本では一人勝ちしているように思える
デアゴスティーニですが
休刊したモノもあるにはある様です…
20周年記念版「エヴァンゲリオン・クロニクル」
「エヴァ」シリーズの冊子は
これまでにもいくつか出版されてきた様ですが
今回の20周年記念版はわずか5号で休刊ということです…
うーん、コチラは何か「大人の事情」的なモノを感じますね…
こちらの冊子は、以前に発売されていた「新訂版」のデータを
流用している部分も多くあった様で、そちらを持っている方には、
わざわざ20周年記念版を購入するメリットが少なかった様ですね…
デアゴスティーニに関しては
一度、ある一部の地域(特に静岡?)でテスト販売を始めてから
全国へ販売を展開していくようです…
全国展開する場合は、ほとんどの冊子が最終号まで続く様ですが、
一部地域でのテスト段階の時点では、残念ながら打ち切りとなるケースもある様です。
ただ、もしも休刊が決定しても全国展開が決定すると、
定期購読していた場合は続きの号から届けてくれる場合もあるそうです。
隔週刊「TAXI OF THE WORLD」
こちらは隔週という事で二週間に一度出版されるタイプですね。
2003年11月に創刊されたのですが、
全30号のうち、わずか7号にて休刊となってしまった様です。
週刊「フェラーリ250GTO」
こちらは2021年5月18日に発売されたばかりの商品でした。
全て購読すると、全世界で39台のみ生産された幻の車「フェラーリ250 GTO (GTO は”グラン・ツーリズモ・オモロガータ”)」の1/8ミニチュアが完成する様です。
Twitterでは休刊を知った購入者の方が嘆きのツイートを投稿しています…
ってオイィィィィィィィ!! pic.twitter.com/sYV0oVw5DS
— 横嶋WF7-08-01 (@gouhondou) 2021年8月23日
全部で第何号まで発行する予定だったのかはわかりませんが、
どうやら2021年8月24日に発売された第7号で終了となったそうです。
この商品はイタリアで先行販売されていましたが、
日本では群馬・福島県のみで「試験販売」されてた様です。
上記のツイートでわかった事は
これまで入金した代金が全て返金される
と言う事ですね…
これが試験販売だからなのか、全国販売でもそうなのかはわかりませんが、
今回に関して言えば、金銭面での被害は補償されてるので
それが何よりの救いなのかも知れません…
週刊「紫電改をつくる」
テスト販売の段階で、わずか6号で休刊となってしまった様です。
「紫電改」は、戦闘機の中でもかなり人気があるみたいですが、
以前に「ゼロ戦」シリーズがヒットしていたので
二番煎じ感が否めなかったのかも知れません…
週刊「西洋時計をつくる」
こちらもテスト段階で打ち切りとなったケースで、5号で休刊しています。
以前に「和時計」シリーズが発売されていて、
似たシリーズが重なってしまい、お客さんから飽きられてしまったみたいです。
短期間で、同じようなコンセプトで発売することは鬼門なのかも知れません…
いかにオンリーワンのオリジナルを提供できるか?と言うのが鍵の様ですね。
消息不明のシリーズ「隔週刊EGYPT」
「隔週刊EGYPT」というシリーズは、
考古学者の吉村作治さんが監修してた様ですが、
どうやら休刊となってしまったようですが、経緯がちょっと不明の様で、
Yahoo知恵袋で相談されていた方もいました…
やはり「休刊」で確定の様です。残念ですね…
「タモリ倶楽部」でデアゴスティーニが特集されてました!
2018年4月6日に放映された「タモリ倶楽部」(深夜24:20~)で、
「潜入! DeAGOSTINIあの未完の大作を本日大公開!」
と題して、デアゴスティーニが特集されていました。
番組ではゲストのHISASHI(GLAY)さんが、
現在制作中であるという「週刊バック・トゥ・ザ・フューチャー デロリアン」の
デロリアン号を紹介していました。
とは言え…
2018年の現段階(50号まで製作)では、
まだまだシャーシくらいしか出来上がっていませんでしたが…
これで50号って…(ちょっとドン引き…)
道のりはまだまだ長そうです。
全130号で完結予定だそうなので、
ぜひ続けていただきたいですね!
2019年6月3日追記
その後HISASHIさんのデロリアンはどうなったのか検索してみたのですが、
2019年5月時点で、ライブか何かで「あと8号」と言ってたみたいですね!
あともう少しですね!
この時点で総額23万円だそうですが…
ラストスパートでぜひぜひ完成させて欲しいです!
2019年9月4日追記
2019年8月…
ついに!ついに!
Hisashiさんのデロリアンが完成しました~!!!
写真はHisashiさんのインスタグラムで見ることができます。
途中のシャーシ段階から比べると、見違えるほど神々しく見えます!
写真は後ろ姿オンリーですが、前面からもみたい気も…
とにかくとにかく!これはめでたいですね!!
おめでとうございます!!
次は何の製作に取りかかるのでしょうか?
楽しみです!!
(↑やるのか?)
まとめ:始めたい人は「定期購読」がデフォらしい…
本屋でもデアゴスティーニ系の雑誌はよく見かけますよね?
特に創刊号なんかは平積みで目立つところに置かれたりします…
でも、最終号を見かけることは
まずありません…
そこまで続けない…という方が大半でしょうし
過去のシリーズを本屋さんでずっと所持してたって
ごく少数の人しか買わないのなら不良在庫にも
なりかねません…
なので…こうした分冊百科系を始める方は
「定期購読」が必須みたいです…
これだと毎月、自宅に送られてくるので
穴が空くという心配もいりません!!!
あとは…
根気と忍耐あるのみですね!!
(↑実はこれが一番大事…)
以上です…