目次(文字数:2200字前後)
アルファベットは26文字だけじゃ無かった???
こんばんは!まるく堂です!
こんな記事を見つけました…
失われた10のアルファベット
アルファベットになれなかった12の文字
英語は世界でもTOP3に入る程、幅広く使われている言語です。
あまり文章も複雑な構造になってませんし、
特に、覚えるべき基本的なアルファベットがたったの26文字!!
これは日本語と違って遥かに少ない数字です。
ただ、最初からずっとA-Zだけが使われていたワケではなく、
過去には、今では失われてしまった様々な文字が使われていた様です。
今回は、そんな幻のアルファベットを紹介したいと思います!!
それではまいります!!
歴史に散っていったアルファベット達…
The Long S (ザ・ロング・S)
見ようによっては「F」にも見えるこの文字ですが、
「ロングS」という、元々は「S」を表わした文字の様です。
↑こちらはかなり古い「失楽園(Paradise Lost)」の書籍タイトルですが、
昔はこのように「ロングS」を使っていたんですね。
今だと読み間違って「パラダイフ・ロフト」なんて言っちゃいそうです。
↑コチラも「Situation(シチュエーション)」を表わす単語ですが、
「フィチュエーション」と言ってしまいそうになります。
「ロングS」はいろいろと用法が複雑過ぎて、
徐々に使われなくなっていったそうです。
AMPERSAND(アンパーサンド)
これは皆さん、見たことがある人がほとんどだと思います。
「&(アンド)」…ですよね?
全然失われてないじゃん!
今だって使ってるし!!
と思いがちですが…
実はこの「&(アンパーサンド)」…
アルファベットの27番目の文字だったって
ご存じでしたかーーーーーーーーーーー?
18世紀くらいまでは正統なアルファベットとして使われていた様です。
もしも、今世紀までそのまま使われていたとしたら、
「ABCの歌」って後半どうなってたんでしょうね?
V~W~X~Y~Z~
アンパーサンドっ!!
(↑最後はみんなで叫ぶ感じで…)
なんか必殺技みたいでカッコイイかも…?
THORN(トーン)
これは「Th」を表わすアルファベットだった様です。
アメリカのお店では「Ye Olde Whatever」というお店の看板があるらしいのですが、
「Ye」の「Y」の部分が「トーン」の名残と言われています。
この場合の「Y」は「Th」を表わすので、
「Ye」は「The」という意味なんですね。
トーンはやがて「Th」に置き換えられていったと言う事です。
THAT(ザット)
Pに串を刺した様な文字ですね。
もともとは「THAT」を省略するための速記用に書かれていたもので、
古い英語で書かれた聖書等には、これが多く使われているそうです。
ETH(エズ)
例えば英単語で「Thing」と「Them」を比べて見ると、
前者は「スィング」後者は「ゼム」という感じで発音しますよね?
同じ「Th」を使ってるのに、発音の仕方が違うワケです。
Thingは「無声歯摩擦音」、Themは「有声歯摩擦音」と分類され、
発音が使い分けられているのですが、
現在では単語からはその違いを読み取れません。
昔は、この「Eth」を使う事で違いを明確にしていたそうです。
「Eth」は「有声歯摩擦音」(濁った音の方)を表わしていたそうです。
ASH(アッシュ)
この文字、今は発音記号としても使われていますね。
AとEの間の発音というのは昔も変わってない様です。
ギリシャやローマの古い書物では、よく使われていたそうです。
ETHEL(エセル)
「O」と「E」の中間みたいな文字ですね。
これも「イー」と呼んでたみたいですが、
単純に「E」があるので、廃れていった様です…
WYNN(ウィン)
「P」をダラーンとだらしなくしたような感じですね。
発音的には「ウ」なのだそうですが、
「uu(またはvv)」という二文字をつなげる表記が開発され、
さらにそれが融合して「W」となり、「ウィン」は使われなくなりました…
YOGH(ヨグ)
完璧に「3」と間違っちゃう文字ですね…
この「ヨグ」はBach(バッハ)とか、Gogh(ゴッホ)の
「ッ」の様に、喉で鳴らすような発音の役割を果たしていました。
この「ヨグ」もやがて「gh」で置き換えられるようになり、
お役御免となった様です…
ENG(イング)
これも辞書を見ると、発音記号としてありますね。
「軟口蓋鼻音」という発音で、鼻に掛けたような「ン」って感じですね。
この文字は歴史がハッキリとしていて、
1619年にアレキサンダー・ギルという人が提唱し、
以降、しばらく使われていた様ですが、「g」にとって代わられました…
Insular G(インシュラーG)
またの名を「Irish G(アイリッシュG)」とも呼ばれていました。
元々はアイルランドで使われた文字でした。
この文字も歴史を重ねる内に「gh」で代用される様になり、
「ヨグ」同様、廃止されることとなりました…
というか…
「gh」って強過ぎじゃね?
どんだけ他の文字を駆逐していったんでしょうか…?
Tironian "Ond" (ティロニアン「オンド」)
ローマの速記官マーカス・タリウス・ティロが開発した、
「ティローニャのノート」と呼ばれる速記用の文字です。
特に有名なのは上記の「et」を表わした文字で、
意味的には「and」なのだそうです…
まとめ:現在のアルファベットは激戦を勝ち抜いた選り抜きの神26だった…
英語って、たった26文字と数字でこの世のあらゆる事象を言い表せるし、
文の構造もシンプルなので、かなりとっつき安い言語ですが、
実は、歴史の中で揉まれて揉まれて
ようやく生き残った26の精鋭達だったんですね!!
その中には、上記以外でも消えていった文字達が
山ほどいたことでしょう…
そうして洗練されていったからこそ、
恐ろしい程のシンプルさを身につけていったのだと思います…
以上です…