生まれた直後の悲劇「新生児取り違え」
こんばんは!まるく堂です!
無料で見られるインターネットテレビ局Abema TVで、
↓こちらの番組を視聴しました!
テレメンタリー「知るのは“罪”なのか ~母と子 取り違え60年~」
ANN各局が週替わりで制作するドキュメンタリー。
自分が生まれた直後、実は別の新生児と取り違えられていた。それがわかったのは40代になってから。産院のミスで全く別人の人生を歩んでいたことに憤り、苦悩する日々。過ぎた時間は取り戻せないが「せめて生みの親に一目会いたい」。母親も「生んだ子が今どうしてるか知りたい」と願う。しかし、取り違え相手を捜し始めると様々な壁が立ちはだかった。知ることは“罪”なのか。新生児取り違えの被害者が直面する悲劇の実態を追う。
番組では「江蔵さん」と言う方が出演しています。
この方は生まれて間もなく、病院のミスにより取り違えられてしまったのですが、
それが分かったのが46歳になってからだったそうです。
きっかけは、江蔵さんの母親が健診にて血液型を調べた時の事でした。
それまで「A型」だと思っていたお母さんでしたが、
検査の結果「B型」である事がわかりました。
しかし、そうなると不可解な事が起こります…
母親が「B型」だった場合、
「O型」の父親と「B型」の母親からは「A型」である江蔵さんは生まれません。
それがわかった当初、江蔵さんは母親の浮気を疑ったそうです。
悩んだ結果、家族はDNA鑑定を受ける事を決断しました。
その結果…
江蔵さんとご両親が全くの親子ではない
という事がわかったのです…
母親の浮気の疑いは晴れましたが、
今度はもっと深刻な、別な問題が浮上しました。
江蔵さんが生まれた46年前に
誰かの赤ちゃんと取り違えられたのではないか?
と言う事です。
そう、この世のどこかに
江蔵さんの本当のご両親が存在しているかも知れないし、
また、ご両親の本当の子供もどこかにいるのかも知れない。
一方で、本当の親子として過ごして来た時間もあり、
その心中は複雑だった事と思われます。
しかし、今後とも親子である事は変わりはないとした上で、
江蔵さんは本当の肉親捜しを始めたのです。
しかし、彼が生まれた病院はすでに廃院しており、
当時、病院を管轄していた東京都に問い合わせたところ…
でっち上げと決めつけられ、門前払いをくらったそうです。
江蔵さんと両親は、本当の両親、子供を探すように東京都を相手に訴えますが、
東京都は「母親が子供を自分で取り替えた可能性もある」と抗戦の構えを見せます。
しかし、江蔵さん達の訴えは認められ…
2006年、裁判所は東京都に支払い賠償を命じます。
しかし、もう一つの要望であった肉親捜しの件については…
向こうの方々のプライバシーの侵害に関わる可能性もあるために、
却下されてしまいました。
実は江蔵さんの様に、過去に取り違えられてしまった人達は予想以上に多い様ですが、
このプライバシーの権利の侵害の可能性があるために、
本当の肉親を探せないという問題に直面しているのです。
確かに、江蔵さん同様に向こうの家族もそれまで
本当の家族として過ごしてきたわけで、
それが、江蔵さんの登場により家族の絆に亀裂が入ってしまう可能性も無いわけではないのです。
江蔵さん親子の様に「どんな事があっても私達は家族だ」と絆の強い方々ばかりではありませんもんね。
ただ、江蔵さん自身だって被害者なわけで彼自身の「知る権利」をないがしろにして良いわけがありません。
「取り違い」と言う、自分自身が原因ではない部分で
そうしたジレンマに苦しめられている方々がいるのだと思うと、
本当にこちらも胸が痛くなります。
個人的にはこの番組を見て本当に良かったと思っています。
2/15日ころまで、下記のリンクにて無料で配信されています。
26分ほどの番組ですので、もしもご興味が沸きましたらぜひぜひご覧下さい!
まとめ:万が一…もしも該当者だと思ったら連絡してあげて~!!
江蔵さんは現在も本当の両親を探しています。
既に60歳になった今、ご両親がご存命なのかも分かりません。
また、江蔵さんと取り違えられた赤ちゃんの行方も捜している様です。
番組をご覧になり、もしも、万が一、該当される方に心当たりがある方は、
↓こちらのリンクからご連絡をされると良いと思います。
「取り違え」られてしまった事自体は、江蔵さんの責任ではもちろんありません。
もしかしたら歩んでいたであろう別な人生が、病院の誰かのミスで閉ざされてしまったのです。
しかし!それなのに!
彼らが今もずっと苦しめられる事になるのは、やはり納得がいきません。
難しい問題である事は確かですが、どうにか見つかって欲しいなと祈るばかりです。
以上です…