まるく堂の〇〇やろうぜ!

ニュースや日々の生活において思う事を綴っていくブログです。

劇場アニメ『ひゃくえむ。』が想像の100倍面白かった!

アスリートのリアルを表現した傑作『ひゃくえむ。』!!

こんばんは!まるく堂です!

先日、劇場版アニメ映画『ひゃくえむ。』を見たのですが、
予想以上に面白かったので紹介したいと思います!!


(ちなみに「ひゃくえむ」とは「100m(100メートル)」の事です。)

映画『ひゃくえむ。』は公開日が2025年9月19日と、割と最近上映されたのですが、
2025年12月31日よりNetflixにおいて世界190以上の国で独占配信されており、
契約をしていれば、既にお茶の間で見られる様になっています。

hyakuemu-anime.com

「ひゃくえむ。」とは何か?

映画「ひゃくえむ。」は、『チ。-地球の運動について-』でも知られる魚豊(うおと)先生による、100メートル走を題材とした陸上競技漫画が原作です。
2018年から2019年にかけて講談社の漫画アプリ「マガジンポケット」で連載され、2025年には待望のアニメ映画が公開されました。

物語は、生まれつき足が速いことだけが取り柄だった主人公「トガシ」が、走ることを通じて仲間や居場所を見つけるも、「速さ」や「勝負」そして「孤独」というアスリートが経験する呪縛とも言うべきものに苦悩していく姿を描いています。

予告編&内容紹介

物語は小学校編から始まります。主人公の「トガシ」は生まれつき足が速く、100m走は全国1位。天才と呼ばれ、友人も多く順風満帆な生活を送っていたある日、「小宮」が転校してきます。

トガシは小宮がただひたすらに走っている様子を見て、なぜ走っているのかを尋ねます。小宮からの答えは「辛い現実を忘れるため」でした。この出会いにより、二人は放課後に練習を重ね、小宮は徐々にその才能を開花する様になります。トガシは小宮のひたすらに突き進む情熱に焦りに似たものを感じる様になったころ、小宮の突然の転校でその交流は急に途絶える事になります。

やがて時は経ち、トガシは競技を続けていたものの成績が伸び悩むようになり…

登場人物紹介

トガシ(声:松坂桃李)

生まれつき足が速く、その才能で居場所を築いてきたが、
成長とともに敗北への恐怖に囚われていく。

小宮(声:染谷将太)

過酷な現実から逃れるために走り始めた転校生。トガシとの出会いをきっかけに、100m走に対して熱狂的にのめり込んでいく。

浅草 葵(声:高橋李依)

高校生になったトガシの先輩。廃部の危機にある陸上部を支える、
人一倍熱い想いを持つ人物。

仁神 タケル(声:笠間淳)

元日本代表を親に持つエリート。かつてはスター選手だったが、
高校では幽霊部員となっている。

財津(声:内山昂輝)

長年にわたり陸上界を牽引する絶対王者で日本記録保持者。
小宮が通う高校へ講演に来た際に、彼の才能を見抜く。

感想:陸上に捧げる情熱と悲哀

まず、この『ひゃくえむ。』で思った事は、陸上競技の「厳しさ」「挫折」「才能」「喜び」「執念」そうした悲喜こもごもが、これでもかと言うくらいに凝縮して描かれている、と言う事です。

人生を賭けるには、あまりに短い様にも思える「10秒」と言う時間。
視聴者は主人公のトガシを通し、それを追い求める人間たちの理想と現実を容赦なく突きつけられるんですね。

トガシだけでなく、さまざまな選手達が勝負に挑むも敗れ去り、次第に走る意味を見失い葛藤するその姿は、多くのアスリートが抱えるリアルな苦悩を感じさせます。

一方で、狂気的に競技に没頭し、自分の限界を乗り超え「一番速く走る事」で得られるその快感は、この競技でしか味わえない特別なものとして描かれています。
陸上競技に限らず、スポーツに没頭した経験を持つ方ならば、かなり共感できるのではないでしょうか?

この作品の原作は漫画ですが、ストーリーに加え、アニメならではの表現方法も素晴らしく、臨場感ある描き方がされています。特に雨のシーンは圧巻で、あのコンディションの悪さでもずぶ濡れになりながら淡々と走る準備をしていく選手達。その情熱に、そのしたたり落ちる水滴に、一種の芸術美を感じたりもしましたし、アングルも凝った角度から描かれたりと飽きない作りになっています。

「なぜ走るのか?」この映画では、それぞれのキャラクターがそれぞれの哲学を持ち、答えを見つけようとしています。それが正解か不正解かはわかりませんが、映画では想像が膨らむような終わり方をしており「みんな幸あれ!」と願わずにはいられません。

また、声優キャスト陣の演技も素晴らしく、松坂桃李さんは「トガシ」の真面目さと強さ、時折見せる弱い部分もきちんと表現されてたと思いますし、「小宮」役の染谷将太さんの声は、あの自分の世界に没頭する狂気的な部分や、人付き合いの苦手さと言ったキャラクターに完璧に馴染んでいるように思えました。
本職の声優さんではないにもかかわらず、違和感なく作品の世界に没入することができました。

まとめ:もっと話題になるべき「名作」だと思った!

今回は劇場アニメ『ひゃくえむ。』を紹介させていただきました。
本作に関して少し残念に思った事は、公開時期が『劇場版チェンソーマン レゼ篇』と重なってしまったことです。

『チェンソーマン』の方はTVアニメが割と不評でしたが、「総集篇」が放送されてから一気に盛り上がった事もあり、公開当時の話題はそちらの方に持っていかれた感が強かった様に思います。また『劇場版「鬼滅の刃」無限城編』も超ロングランヒットを続けていて、話題性と言う点においては、かなり『ひゃくえむ。』に不利に働いたのかも知れません。

もちろん『鬼滅の刃』も『チェンソーマン』も見た私からすれば、どちらもとても面白かったですし評価に値する作品です。しかし、実際に鑑賞すれば『ひゃくえむ。』もストーリー性や作品の質の高さでは負けておらず、間違いなく「名作」の一つであることが分かると思います。

事実、本作は高い評価を受けています。
• 第49回日本アカデミー賞 優秀アニメーション作品賞 受賞
• 第1回あいち・なごやインターナショナル・アニメーション・フィルム・フェスティバル 赤鯱賞(観客賞)受賞

また公開2ヶ月で興行収入が7億円を突破しており、邦画としては大ヒットの部類ではあるんですよね。
派手なエンタメ作品の陰に隠れがちですが、これほどまでに「走る」という行為の真理に迫った作品はなかなかありません。

個人的には、早々にNetflixで配信となったのは逆に良い決断だと思ってます。
ぜひ、多くの人に見て頂きたい一作です!!!

以上です…

「電波少年」地獄の無人島生活を生き抜いた芸人いとうあさこのたくましさを学ぶ

いとうあさこ:地獄のサバイバルを生き抜いた鋼の精神!!

こんばんは!まるく堂です!

芸人の「いとうあさこ」さんが2025年12月30日の朝に放送された「しゃべくり007」に登場しました。


これは2025年8月分の再放送だった様ですが、個人的に初めて見て感銘を受けたので紹介したいと思います!!

壮絶な状況にも負けぬ彼女の底知れぬたくましさ!

いとうあさこさんは、2000年から2001年にかけて放送された「進ぬ!電波少年」内の企画「15少女漂流記」に、当時30歳で出演しました。
それは現代のコンプライアンス基準では考えられない、
命がけのサバイバルだったのです!!!

企画の内容は以下の通りです。

・命がけの脱出

いとうあさこさんを始めとする、芸人の卵や歌手志望の女性15人が、タイの無人島「クラ島」で約半年間にわたり自給自足の生活を強いられます。
その目的は、自分たちで筏(いかだ)を組み上げ、海を渡って無人島を脱出。そしてスタッフの船と合流することでした。

・究極の自給自足生活

そうは言っても番組なんだし、水も食料も支給されると思ったら大間違いです。
彼女たちに与えられたのは、
「島にあるものだけで生き延びる」という、あまりにも残酷なルールでした。

島に自生するイモ、素手で捕まえる海魚。
時にはヘビやウミツバメの卵まで口にしながら、飢えをしのぐ日々。
それはもはやロケではなく、生存競争そのものでした。

・スタッフ不在という異常事態

さらに衝撃的なのが、制作スタッフが島に常駐していなかったこと。
スタッフが来るのは、週にたった1回、テープを回収する時だけ。

普段の撮影は固定カメラ、もしくはメンバー自身による自撮り。
助けも指示もない、完全な孤立状態…
何か起きても、基本的には自分たちで何とかするしかありませんでした。

・飢えと狂気の紙一重

食料支給ゼロの環境は、確実に彼女たちの精神を削っていきます。
そんな環境の中、いとうあさこさんは最年長だった事、そして天性のリーダーシップもあり、グループ内では「おかん」と呼ばれ慕われていました。
自ら海へ泳いで魚を捕りに向かったり、極限状態の中、空腹と不安を笑いに変えるため、なんと「お尻の穴コンテスト」を開催していたという衝撃エピソードも番組では紹介されました。

いとうさんとしては「これで売れるかも?」と言う気持ちもあった様ですが、
笑っていなければ、心が壊れてしまう。
そう感じさせるほど、現場は限界ギリギリだったのでしょう。

実際、終盤までには何人もの脱落者が出るほどの過酷さ。
半年後、イカダを作ってようやく脱出を果たせた際は、メンバーはわずか8人のみでした。

しゃべくり007で実現した、25年ぶりの奇跡の再会!!

2025年12月の再放送(本放送は2025年8月)の「しゃべくり007」では、
この地獄を共に生き抜いた仲間たちとの、25年ぶりの再会が実現しました!!

スタジオには、森三中の黒沢かずこさんを含む、
当時のメンバー14人が集結しました。(1人は欠席)

笑顔の裏に、同じ修羅場をくぐり抜けたと言う記憶を持つ彼女たち。
それは単なる同窓会ではなく、
命を懸けた戦友の再会そのものでした。

 

www.instagram.com

・それぞれの人生が物語る生命力

彼女たちのその後の人生は、実にさまざま。
芸能界で活躍する方もいれば、キャスターや実業家の方もいる様です。
あの極限状態で培われた生き抜く力が、逆に大抵の困難なら乗り越えられると言う自信に繋がってるのかも知れませんね…

どんな極限状況でも周りへの配慮を忘れなかったいとうあさこさんの人間力の強さ

いとうあさこさんは自身のエッセイ『あぁ、だから一人はいやなんだ。』で、
この「15少女漂流記」について語っています。

(幻冬舎plusのサイトで無料会員に登録すると読める様になります。)

www.gentosha.jp

www.gentosha.jp

「電波少年」の「15少女漂流記」の話はいつ聞いても背筋がゾッとすると言うか、
自分が同じ状況だったならばどうしてただろうか?と言う事を考えたら、
とても彼女たちと同じ様な事ができる自信がありません。

ただでさえ人権も無い様な極限状況でも、いとうあさこさんは、
リーダーとして周りへの配慮を忘れず、ときには周囲を笑わせながら
この理不尽と言える企画に、半年以上の間取り組んできました。

それからの彼女の活躍はめざましく、芸人として「エンタの神様」に出演したり「世界の果てまでイッテQ!」では、また体を張ったロケを敢行。55歳になった今でも第一線で活躍されています。

改めていとうあさこさんの行動を振り返ると、ずっと共通してると言うかブレてないものがあって、それが「人を傷つけない笑い」であると言う事ですね。

これって実はかなり難しいと思うんですよね。特に芸人さんの「笑い」って人のどこか変な部分だったり、人としてあまり指摘されたくない繊細な部分につけ込む事も多いですし、かと言ってあまり人に配慮しすぎると空気的に面白くなかったりする場合もあるんでしょうし、芸人さんはそのさじ加減が求められると思います。

いとうあさこさんの場合は、辛口の場合もありますが、基本的にはどんな現場に放り込まれても、極力人を傷つけない笑いを目指している様にも思えます。
そして彼女には「15少女漂流記」から変わってない、極限状況でも人を思いやれる「信頼力」がある様に思います。それこそが、いとうあさこさんが長く第一線で活躍し続けている理由なのではないでしょうか?

もともと、いとうあさこさんは好きな芸人さんの一人でしたが、この番組を見てからさらに応援したくなりました。

今後も彼女の活躍に期待したいと思います!!

以上です…

たった6分のホラー映画『404号室』(門田樹 監督)がスゴかった!

たった6分!されど6分!すごいホラー作品が現れた!!

こんばんは!まるく堂です!

かつて「エーデルワイス」と言うお笑いコンビだった「門田樹(かどた いつき)」さんと言う方がいます。

現在は「映画監督芸人」と言う肩書きで活動をされている様ですが、
門田さんが監督した『404号室』と言うショートホラームービーがスゴかったので紹介したいと思います!!
この映画は「第8回いぶすき映画祭」 (鹿児島県)や、「神戸インディペンデント映画祭2025」等、数多くの映画祭に出品されており、好評につき期間限定でyoutubeの方でも見られる様になっています。

↓6分と言う非常に短い映画です。2025年12月27日までの無料公開となっておりますので、お早めにご覧になる事をオススメします!!!

いかがでしたでしょうか?
これからある程度のネタバレありの感想を言いたいと思いますので、
まだご覧になってない方は、一度動画を見てから下にスクロールして下さい。

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皆さん、ご覧になったでしょうか?
それでは感想を述べていきたいと思います!

感想(ある程度ネタバレあり)

いや~、このショート映画にはしてやられましたね…
ホラー映画の主人公って、本当に大雑把に分けると2パターンあると思うんです。

パターン1: 呪いや怨恨の事象に全く関係無いのに巻き込まれてしまう
パターン2: もともと呪いの事象と何らかの関わりを持つ関係者である

この映画の主人公、ホテルフロントの女性は、お客さんから「隣の部屋がうるさい」とのクレームを受け、騒音の原因である「404号室」に向かいます。
つまりは厄介な出来事に巻き込まれてしまう、上で言うところの「パターン1」の状況となっています。
パターン1の良い所は、主人公が我々一般視聴者と同じ目線で、何もわからない立場となるので共感しやすいところですね。

フロントの女性は404号室の前で大きな物音を聞いた事から、不本意ながらも404号室のドアを開け入室する事になります。
部屋は真っ暗闇の中、何本か立っている蝋燭でかろうじて照らされています。
魔法陣っぽい物の上に置かれた生肉、そして何らかの黒魔術的な経典、怪しげな言葉が目一杯に書かれたメモ等が置かれており、明らかに異様な雰囲気が漂っています。
彼女は、この異常さに顔をしかめながらも足を進めていき、そして浴室にたどり着きます。曇りガラスの向こうには、うっすらと人影が見えます。

フロント女性が浴室のドアを思い切って開けると、そこには背中を向けた40、50代の中年女性が一人。辺り一面に広がったおびただしい血痕の中、ポツンと座っていました。

目の前の女性におそるおそる話しかけるフロント女性。そして中年女性が振り返った瞬間、彼女は思いも寄らぬ事を口にします

ここで我々視聴者は置いてけぼりを食らいます。ここまで我々と同じ立場だと思っていたホテルのフロント女性が、実は
パターン2: もともと呪いの事象の何らかの関わりを持つ関係者である
このパターンだった事が判明します。

そこからの展開が見事と言うか、この短い間に
「ん?んん?んんんんんんっ????????」
と、ここまで予想がつかない展開を持ってこれるのか!と驚愕したんですよね…

そして終盤、真実が明かされ、顔をゆがませるフロント女性と笑顔を向ける中年女性。一方の「取り返した喜び」と一方の「戻された苦しみ」、このコントラストは映画が終わった後にも複雑な余韻を残しています。

このブログで何度か言ってますが、私個人でこれまで一番の映画は1999年の「シックス・センス」なんですよね。この映画の何がスゴかったかと言うと、やはりラストのオチなんです。当時は全く予期してなかった結末に、本当に度肝を抜かれたんですよ。

今回、私はたった6分間のホラー映画『404号室』にも似た様な衝撃を受けたんです。
何と言えばいいのでしょうか?
例えば地面だと思って歩いてたものが地面じゃなかった、みたいな…
はしごを上ってたと思ったら、いつのまにか外されてた、みたいな…
ストーリーの根本の設定ごと覆されてしまった様なこの感覚。
伏線から構成に至るまで、一切の無駄が無くて、これは本当にスゴいなと思いました。

門田樹さんはご自身のyoutubeで他にもいくつかの短編映画を製作されている様です。

門田樹さんは2025年12月時点で41歳とまだまだお若いですし、今回『404号室』がすごく良かったし、現在かなり注目されていると思うので、もしかしたらより長尺のドラマとか映画の仕事等でお名前を見る機会が増えるかも知れませんね!!

今後も目が離せないクリエイターです!!!

そして『404号室』で主演だけでなくプロデュースも務めた井手上桜子(いでうえ さくらこ)さん。
自然体であると共にリアリティも感じるような、とても味のある演技で物語に説得力と深みを与えていたように思います!
彼女の今後の出演作品にも注目ですね!!

1link.jp

↓私、まるく堂がイチオシする「シックス・センス」もぜひご覧下さい!!

シックス・センス (字幕版)

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  • ブルース・ウィリス
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以上です…

劇場版『チェンソーマン レゼ篇』観てきました!(極力ネタバレ無し)

劇場版『チェンソーマン レゼ篇』デンジとレゼの恋の行方は?

こんばんは!まるく堂です!

2025年9月19日に劇場版『チェンソーマン レゼ篇』が公開されました。

chainsawman.dog

実はかなり以前に私も映画館で鑑賞してきて、ブログに感想を書きたいなと思ってたのですが、どういう風に書こうか悩んでそのまま今日まで放置状態でした。
さすがにこれはアカンだろ、と言う事で今さらですが感想を書きたいと思います。

劇場版『チェンソーマン レゼ篇』について

あらすじ
悪魔の心臓を持つ「チェンソーマン」となり、
公安対魔特異4課に所属するデビルハンターの少年・デンジ (戸谷菊之介)。
憧れのマキマ (楠木ともり)とのデートで浮かれている中、
急な雨に見舞われ、雨宿りしていると偶然“レゼ” (上田麗奈)という少女と出会った。
近所のカフェで働いているという彼女はデンジに優しく微笑み、
二人は急速に親密に。この出会いを境に、デンジの日常は変わり始めていく……

登場人物紹介

デンジ


本作の主人公。チェンソーの悪魔「ポチタ」と契約し、自らの心臓と一体化した「チェンソーマン」として生きる少年。貧困と孤独の中で育ち、普通の幸せを夢見ている。
レゼとの出会いによって「恋」や「安らぎ」を初めて知るが、その裏にある真実に直面することになる。

レゼ


デンジが偶然出会うカフェの店員の少女。明るく穏やかな性格で、どこかミステリアスな雰囲気を持つ。デンジと過ごす時間の中で、彼にとって心の安らぎを与える存在となる。彼女との出会いが、デンジの心に大きな変化をもたらしていく。

早川アキ


公安のデビルハンターで、デンジの先輩的存在。冷静で責任感が強い。
上司のマキマの命令でデンジと同居する事に…
性格が正反対のデンジとは始めは反発し合っていたが、共に戦ううちに互いを理解し合う関係へと変化していく。仲間を守るために常に行動する、信頼の厚い人物。

天使の悪魔


公安に所属する特殊な存在で、羽がある以外は人間のような外見を持つ。戦闘よりも支援や補助を担当することが多く、アキと共に任務にあたる場面も多い。物静かで達観した性格だが、アキとの関わりの中で少しずつ心を開いていく。

マキマ


公安の上級職員で、デンジの上司にあたる人物。常に冷静で理知的な雰囲気を持ち、デンジにとっては憧れの存在。彼女の言葉や行動には謎が多く、物語全般で異様な存在感を放っている。

アニメ版から劇場版への紆余曲折

今回、劇場版を製作したのは2022年に放送されたTVアニメ版の『チェンソーマン』を担当したMAPPA。『進撃の巨人』や『呪術廻戦』等、多くの人気作品を担当してきた製作会社です。

ただ、アニメ版放送当時は、本来のキャラクターが持つ(べき)テンションが抑えられてしまったり、後に重要となるセリフがつじつまが合わなくなるくらいに改変されていたりと、『チェンソーマン』の原作が持つ魅力を十分に表現できてなかったとして、あまり評判が良くありませんでした。

しかし、2025年9月に放送された『チェンソーマン 総集篇』は、監督が交代したこともあり、本来ファンが見たかったはずの、原作に寄り添ったテンポの良い作品に仕上がっており、見たユーザーからは「総集篇」ではなく「総編集」ではないか?と言われるくらい好評を博しました。
(ちょっとした疑問なんですが「総集篇」って「編」じゃなく「篇」を使うのって何か意味があるんですかね…?)

magmix.jp

その流れを受け、同じ監督が製作する『チェンソーマン レゼ篇』にも大いに期待が寄せられました。実際、アニメ版を上回るほどの疾走感溢れるバトルアクションは、本作の大きな魅力の一つである事は間違いありません。
さらに声優さん達の、まるで解き放たれたかの様な素晴らしい演技!その躍動感がキャラクターに新しい命を吹き込んでいます。
そして、私がこの映画を観て最も心惹かれたのは、その激しい戦いの裏に秘められた、主人公「デンジ」と謎の少女「レゼ」が織りなす、ほろ苦くも美しい青春の物語でした。

「レゼ」と言う存在


(映画特典第4弾ビジュアルカードより)

『チェンソーマン レゼ篇』はコミックス5巻から6巻に収録されている割と短めなエピソードです。しかし、ストーリーの起承転結がハッキリしていたり、表現にもとても映画的な面があることから、劇場版として製作される事を望むファンは、アニメ放送当時からも多く存在しました。

そして今回、実際に劇場版として製作されたわけですが、本作では、まさに「レゼ」という一人の女性を軸として物語が展開し、その小悪魔的かつミステリアスな彼女に翻弄されながら、予測不能な運命へと突き進むデンジの姿に焦点が絞られていきます。
この二人の関係性こそが、『レゼ篇』の核とも呼べるべきものであり、観る者の心を深く掴んで離さない理由にも感じます。

極力ネタバレは避けますが、映画の序盤から中盤にかけて、デンジが小学校を始めとする義務教育を受けていない事をレゼが知り、夜の学校へ二人でこっそり忍び込む、とても印象的なシーンがあります。

レゼは黒板に「1+1=」と書いて、生徒役のデンジに当てさせます。デンジは元気よく「2!」と答えるとレゼは「正解!天才!」と褒めます。それはまるでデートの様で、端から見るとバカバカしいやりとりではあるのですが、二人だけの世界と言った感じで微笑ましいんですよね。

「好きな子といる時間」学生の頃には誰にでも一度や二度そうした経験があると思います。その二人だけの時間は、すごく楽しいのに気付けばあっという間に過去になっている、その切なさにも似た感覚が、この劇場版には含まれている感じがします。

ストーリーを追えば追うほど、レゼと言うキャラクターの魅力が増幅され、内面を考えれば考えるほど胸が締め付けられていく様な…レゼはそんな、もの凄いキャラクターなのだと思います。そんなキャラクターを描ける藤本タツキ先生、スゴすぎです!

レゼの運命はどうなるのか?そしてデンジの選択は?
それはぜひ映画館で確かめて頂ければと思います。

もう一つの軸、早川アキと天使の悪魔

『チェンソーマン レゼ篇』ではもう一つの見どころがあり、主人公デンジの先輩であり、兄的な存在である「早川アキ」と、彼の新しいバディ(相棒)として選ばれた「天使の悪魔」との関係性にも注目して欲しい部分です。


(映画特典第3弾ビジュアルカードより)

早川アキは少年時代に家族全員を「銃の悪魔」によって奪われてから、復讐の日々を過ごしており、家族の仇でもある悪魔全般を嫌っています。
しかし、新しくバディとなった「天使の悪魔」はその手が触れると触れた者の寿命を吸い取ると言う特殊能力を持ちますが、あまり仕事に熱心とは言えず、アキとの相性はかなり悪目です。

しかし、ある事をきっかけにアキとそして天使の悪魔の心情が少しずつ変わっていき、二人の関係性に変化がみられてきます。その過程の見せ方が非常に上手いなと感じます。

音楽もスゴい!!

『チェンソーマン レゼ篇』は疾走感のあるアクションと、甘酸っぱさと鮮烈さの交じった初恋の顛末を見事に融合させた作品でした。

そして、欠かせないのが 米津玄師さんが手がけた楽曲です。
映画の主題歌「IRIS OUT」と、エンディングテーマ「JANE DOE」、それぞれが対照的な役割を果たしています。

まず「IRIS OUT」は、本作のオープニング/主題歌として米津玄師さんが作曲・歌を担当しています。 

そして「JANE DOE」は、米津玄師さんと宇多田ヒカルさんのコラボ楽曲として、エンディングテーマに起用されました。 

この二曲の振り幅が本当に一人の人間から生み出されたのか?と思うくらい大きく、主人公デンジとレゼの関係性が持つ「コミカルでダーティな側面」と「美しくも切ない側面」という多角的な魅力を、それぞれの曲がしっかりと表現している様に思います。

さらに言えば、エンディング「JANE DOE」の歌詞に込められた「割れて粉々になったガラスの上に裸足で立って、それに傷つけられながら歩いていく」様なイメージは、まさにレゼが歩んだ道筋の様でいて、映画の深い余韻としてずっと心に残りました。
正直、2、3日はずっと映画の事ばかり考えてしまってたくらい引きずったので…

まとめ

結論として、本作は単なるアクション映画ではなく、ストーリーが本当に映画的と言うか、完璧と言って良いほどの構成で、そこに更に米津さんの音楽の力が加わることで、心の奥底に刻まれる様な「忘れられない映画」になった気がします。

実際、今年見た映画のTOP3には間違い無く入りますね…

映画の公開から2ヶ月近くになりますが、まだ上映している映画館も多いと思うので、
ご覧になっていない方はぜひぜひ映画館に足をお運び下さい!!

↓まだ一度もチェンソーマンを見たことがない方は、一度「総集篇」を見て基礎知識を知るのも良いかも知れません。(ただし映画だけ観ても話はわかります。)

以上です…

懐かしドラマ『アーノルド坊やは人気者』悲劇の子役、ダナ・プラトーの光と影

こんばんは!まるく堂です!

ソニー・ピクチャーズ テレビジョンのyoutubeで、
かつて日本でも人気だった海外ドラマ「アーノルド坊やは人気者」の
第1シーズンの第1話の吹き替え版が無料で公開されていました。

このドラマ、皆さんはご存じでしょうか?
40代~50代の方ならかなり懐かしいのではないでしょうか?

ドラマ「アーノルド坊やは人気者」とは?

「アーノルド坊やは人気者」(原題: Diff'rent Strokes)は、1978年から1986年にかけてアメリカで放送されたシチュエーション・コメディ(シットコム)です。
物語は、貧民街出身の黒人兄弟「アーノルド」と「ウィリス」が、白人の資産家「ドラモンド」の養子となり、彼の娘「キンバリー」と共に暮らすという、人種や階級を超えた家族の日常を面白おかしく描いたドラマとなっています。


左からアーノルド(ゲーリー・コールマン)、キンバリー(ダナ・プラトー)、ドラモンド(コンラッド・ベイン)、ウィリス(トッド・ブリッジス)

しかし単なるコメディとしてだけでなく、麻薬や人種差別といったシリアスな社会問題を扱うこともあり、世界的に高い人気を誇ったシリーズです。
日本でも吹き替え版が放送されていたのですが、
特に主人公アーノルドの毒舌にも似た言動が秀逸で、
「冗談は顔だけにしろよ!」(英語版の原語は "Whatchoo talkin'bout, Willis?")という決め台詞は当時の子ども達がこぞってマネをしたほど有名でした。
また兄役のウィリス・ジャクソンの吹き替え声優には「ドラゴンボール」シリーズでおなじみの野沢雅子さんが担当されていたりします。

悲劇の子役達…

主人公アーノルド役のゲーリー・コールマン、
ウィリス役のトッド・ブリッジス、
キンバリー役のダナ・プラトー、
当時子役であった3人は瞬く間に有名スターの階段を駆け上がりましたが、
残念ながら、その栄光の裏側で彼らを待っていたのは、
子役特有の厳しい「罠」でした。
実は、この番組に出演していた子役たちは、後に「呪われた子役」として語られるほど、共通して人生の大きな困難に直面したのです。
今回は「トラブルを抱えた子役」を象徴する存在として、特に悲劇的な生涯となった、ダナ・プラトーについて紹介したいと思います。

ダナ・プラトー:愛されたお姉さん、キンバリー役のその裏で…

ダナ・プラトーは1964年、カリフォルニア州で生まれました。養子として育ち、子役として小さい頃からキャリアをスタートさせています。
実は彼女、女優業の傍らフィギュアスケートのトレーニングも積んでいて、
オリンピックを目指せるほどの実力者だったのです。

そして、彼女の人生を決定づけたのが、1978年から始まった大人気テレビ番組「アーノルド坊やは人気者」です。
彼女が演じたキンバリー・ドラモンドは、資産家ドラモンド氏の実の娘で、アーノルドとウィリス達、養子の兄弟を見守る優しいお姉さん役。
彼女は当時13歳でしたが、この役で瞬く間にティーンアイドルとなりました。

しかし、カメラが回っていないところでは、すでに闇が忍び寄っていました。
なんと、彼女は14歳にして薬物とアルコールの問題に悩まされていたことを認めています。飲酒はもちろん、大麻、コカイン、さらには向精神薬であるジアゼパムの過剰摂取も経験していたといいます。
つまりはドラマの撮影中にもかかわらず、信じられないくらい早い時期から、
彼女の人生には影が差していた、と言う事になります…

キャリアの転落、そして悲劇の連鎖

彼女のキャリアが大きく傾いたのは1984年です。

ミュージシャンのラニー・ランバートと結婚し、妊娠したことで、プロデューサーはドラマの「健全なファミリーコメディ」の番組イメージにそぐわないと判断し、彼女を番組から降板させてしまいます。
現在だともう少し配慮のある対応があったかも知れませんが、コンプライアンスと言う言葉も一般的では無かった時代です。
このドラマシーズン中での妊娠が、彼女のキャリア衰退の大きなきっかけとなってしまいます。

そして、彼女の苦悩はさらに深まります。

1988年に夫と別居した週に、母親が亡くなります。さらに追い打ちをかけるように、元夫はダナの薬物・アルコール中毒を理由に、息子のタイラー君の法的親権を獲得してしまいます。これは彼女にとって、ひどく打ちのめされる出来事でした。

子役のイメージから抜け出せずにいた彼女は、キャリアを立て直すために、豊胸手術を受け、1989年には『PLAYBOY』誌で大人のイメージを披露します。ですが、残念ながらハリウッドから大きなオファーは来ませんでした。

そして、彼女は最も信頼していた人物に裏切られます。

なんと、雇っていた会計士が彼女の貯金の大半を横領し、州外へ逃亡。
徹底的に捜索されたにもかかわらず、会計士は見つからず、彼女はわずかな資産と仕事を失ってしまったのです。

驚くべき犯罪とどん底の生活

スターダムへの返り咲きを諦めたダナは、よりエロティックなB級映画やポルノ映画の世界へ進出し、薬物とアルコールの乱用はますます深刻化していきました。

そして1991年、彼女は人生のどん底に落ちます。ラスベガスに住んでいた彼女は、現金を稼ぐために、ついにビデオ店強盗に手を染めてしまいます。

彼女はペレット銃を取り出し、レジの現金を要求しました。強奪した金額はわずか164ドル(当時の価格で6万円ほどに相当)。呆然とした店員が911に通報した際、「『アーノルド坊やは人気者』のキンバリーを演じた女の子に強盗された!」と伝えたエピソードは、当時のアメリカ社会に大きな衝撃を与えました。

幸いにも強盗に使われたのはおもちゃの銃であった事、そしてアメリカの歌手兼俳優のウェイン・ニュートンが保釈金13,000ドルを支払った事で保釈され、彼女は5年間の保護観察処分を受けました。しかし、翌1992年には向精神薬の処方箋偽造で再び逮捕され、保護観察違反で30日間服役しています。

悲劇の最期

刑務所での服役後、薬物依存離脱プログラムに参加するなど、再起を図っていたダナ・プラトー。

1999年5月7日、彼女はラジオ番組に出演し、経済的な苦境や過去のトラブルについて率直に語ります。彼女は「ここ10年、薬物は一切摂取していない」と強く主張していました。ただ、この時のリスナーはかなり辛辣なコメントを送っており、彼女はかなり激怒していた様です。

そして、その主張をしたまさに翌日、悲劇は起こりました。

1999年5月8日、34歳だったダナは、オクラホマ州にある婚約者の母親宅のキャンピングカーの中で、処方薬の過剰摂取により亡くなっているのが発見されました。当初は事故死と見られていましたが、最終的には自死と判断されました。

彼女の人生の物語は、これで終わりではありません。

さらに悲劇的なことに、ダナ・プラトーの死から約11年後の2010年5月6日、彼女の息子タイラー・ランバートもまた、25歳という若さで自ら命を絶っているのです。
奇しくも、この日は母ダナの命日のわずか2日前でした。

その後

ダナ・プラトーの生涯は、子役として輝かしい成功を収めながらも、薬物依存、キャリアの挫折、金銭的な裏切り、そして強盗事件という、信じられないほどの困難に直面し続けた、あまりにも哀しい物語として、今も人々の記憶に残っています。

この悲劇的な出来事は、その後、「問題を抱える子役たちを巡る国民的な議論(national debate surrounding troubled child stars)」の主題となり、世間から大きな関心が寄せられました。

今でも世界では多くの子役たちがお茶の間を賑わせていますし、今後も人気の子役は生まれ続けることと思います。
おそらくは当時よりはある程度のコンプライアンスが行き届いているとは思いますが、
それでも完全というものはありません。

現在は、youtubeやSNSなど、子ども個人が活躍できる場が増えていますし、
コンプラだけでは補えない部分もあるかも知れません。
子役を健全に成長させるには、やはり大人の責任が大きいのではないでしょうか?

できればダナ・プラトーさんの様な悲劇は二度と起きて欲しくないですね…

以上です…