まるく堂の〇〇やろうぜ!

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いまだに今年の流行語大賞に抵抗感がある…

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目次(3910字前後)

納得できる?できない?今年の流行語大賞!?

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こんばんは!まるく堂です!

 

ちょっと話題にするのも遅れちゃった感があるんですけど、

ユーキャン主催の「流行語大賞」で、2016年の受賞語が決まりましたね。

新語・流行語大賞

今年は大賞の「神ってる」の他、10のワードが選ばれました。

神ってる
聖地巡礼
トランプ現象
ゲス不倫
マイナス金利
盛り土
保育園落ちた日本死ね
ポケモンGO
(僕の)アモーレ
PPAP
復興城主

 

この中で一際、異彩を放つのが「保育園落ちた日本死ね」ですね。

 

「保育園落ちた日本死ね」が選ばれた衝撃…

いまだかつて、世界のどんな賞を考えて見ても、

「死ね」という言葉が含まれたモノが受賞されたことがあったのか?

と思ってしまうくらい、ショッキングな選出で現在も賛否両論別れている様です。

 

この言葉の背景には「待機児童問題」が存在し、

働きたくても、保育園や託児所等の不足により仕事に出られない

母親の悲痛な叫びとして表現されたモノです。

grapee.jp

これまで日本が抱えていながらもクローズアップされて来なかった問題を浮き彫りにした点で言えば、確かに功績のある言葉と言えるのかも知れません…

 

ただ、他の受賞語を見てみると

「マイナス金利」とか事象そのものが選ばれてるケースもあるので、

「待機児童問題」

という言葉で受賞させても良かったんじゃないかな?

と、思います…

 

個人的に「死ね」という言葉が受賞してしまうのはどうしても抵抗があるんです。

って、もう選ばれちゃったからどうしようもないですけど…

 

「死ね」という言葉が受賞する意味

私は「待機児童問題」がこうして多くの人が知ることになったのは

とても素晴らしいことだと思います。

ただ、それに付随してくる「死ね」という言葉がある以上、

その功績は認めつつも流行語としては選ばないで欲しかった。

という思いがあります。

 

単純に…不快じゃね?

なぜかと言うと…

「死ね」という言葉がイヤだからです!

あ、理由としてシンプル過ぎですか…?

でもイヤなんですもん…

 

むしろ、「この言葉が大好き!!」という人がいたら

お目にかかりたいくらいです…

いや、もとい、お友達になりたくないです…

 

「死ね」という言葉=相手の存在の消滅を願う言葉

今回は「死ね」の前に「日本」という言葉が付きますので、

日本という国家の滅亡を願う言葉

と考えられます。

 

なので「保育園落ちた日本死ね」という言葉を要約いたしますと、

保育園に落ちたので日本という国家の滅亡を願います。

と、極端に考えるとこういう事です…

 

というか…

国家滅亡しちゃったら

保育園どころじゃないんですけどね…

 

例えば、どこかの国が日本を占領しちゃったとして

もうこの国が「国家」とは言えなくなった時、

私達、約1億2000万の日本人はその時点で、

EXILE(放浪者)のメンバーとなってしまうんですよ!!

踊れもしないのに!!!

 

・「日本人である」というアイデンティティーが失われる。

・占領者の良いように「奴隷」同然に扱われる。

果たしてこれは、

保育園に落ちた代償として願うことなのでしょうか?

 

なので、この言葉の発案者の方は、本来は

保育園落ちた日本もっとガンバってくれ!!

が正しい方向だったのではないかと思われます。

ただ、その時点で流行語にはなってなかったでしょうけど…

 

未来に残すべき言葉なの?

個人的に「流行語」って

「聞いてて楽しい」という部分が少なからず入ってる

と思うんですよ。

 

「ポケモンGO」とか「PPAP(ペンパイナッポーアッポーペン)」なんかも

好きな人はこの言葉を聞くだけで楽しいですし、

嫌いな方ももちろんいるでしょうけど、吐き気がするほどまで嫌悪する人も

そうそういないと思うんですよ…

 

「保育園落ちた日本死ね」に関しては

誰が聞いてて楽しいの?

って感じるんです…

 

むしろ不快に感じる人の方が多い様です…

hamusoku.com

もちろん好みはあるので、この言葉が耳に心地よい方々というのも、

存在するのかも知れませんが…

 

こうした言葉の選出は、

私が思うような「楽しい」とか「楽しくない」という基準ではなく

あくまでも、その年を象徴した言葉が選ばれるって事なのでしょう…

ただ…

日本の未来を担う若者に対して残していく言葉なんでしょうかね?

と、疑問に思ってしまいます…

 

流行語大賞のお墨付きでヘイトスピーチは「死ね」までOK?

最近は「ヘイトスピーチ」という言葉がネット上であふれるようになりました。

意味としては…

人種、出身国、思想、宗教、性的指向、性別、障害などに基づいて個人または集団を攻撃、脅迫、侮辱する発言や言動のことである

という事です。

ヘイトスピーチ - Wikipediaより引用

 

「日本死ね」という言葉だけをみれば、

下手をするとヘイトスピーチにも当てはまりかねない

とも思うのですが、今回流行語大賞に選ばれたことで

日本という国家に対しては滅亡を意味する「死ね」までは言ってもOK!!

という事になったのだと考えられます。

 

というか…

それ以上の侮蔑の言葉があるのか?

って話ですけど…

 

ただ、もしも「(他の国の名前)死ね」と言ってしまうと、

とたんにヘイトスピーチが適用される様です。

理由はわかりません…なので注意しましょうね!!

 

「死ね」という言葉を安易に使わないで欲しい…

今年の夏、大変ショッキングな出来事が日本を駆け巡りました。

matomake.com

青森県のある中学校の女子生徒が列車に飛び降りて亡くなった事件です。

彼女はずっといじめられ続けていて、それを苦に自殺をしたのです。

 

この方の場合は

↓こちらの市長賞取り消しの事件があったので、大きく取り上げられましたが…

【炎上】女子中学生の写真が黒石市長賞 / いじめで女子が亡くなり賞取り消し → 国民から批判の声「市長は恥を知れ!」「市長無能」 | バズプラスニュース Buzz+

 

彼女ばかりではなく他にも、いじめを受けて苦しんでいる学生の方々はたくさんいて、

今日明日にでも、消えてしまいたいと考えている子達もいるのです。

 

その子達の多くは、心の傷をえぐるような辛辣な言葉を浴びせられています。

 

その言葉の中には「死ね」という言葉が含まれている事も想像に難くありません。

二文字で短く言いやすく、それでいて相手を深く傷付ける言葉。

 

一方でそんな不快な言葉が含まれたワードを賞賛し擁護している大人達…

世の中にはいろんな考えの方がいらっしゃるのはわかりますが、

個人的にちょっと残念になります…

 

もちろん、このいじめと流行語大賞は直接は関係ないですけども、

ただ、どんな理由があるにせよ「死ね」という言葉を受賞させた方々がいることが

ちょっと悲しいな、と思うのです。

 

その言葉にある背景とか正直どうでもいいです。

この言葉自体が不快だし、言い換えられるなら言い換えて欲しいな、と…

 

もっとも、待機児童問題に関しては、

「死ね」以外でも表現できたと思うんだけどなあ…

しかしこの言葉を使わなければ流行語大賞には選ばれなかったというのが、

何とも残念です…

 

まとめ:どんな言論の自由も許されてる日本は実は太っ腹だったりする…

私の言いたいことは単純で、

・「死ね」という言葉に賞を与えるべきではない

・「死ね」という言葉が不快

・「待機児童問題」というワードで良かった

と、これだけです…

 

昨日、この騒動を受けて審査員の一人である俵万智さんが

ツイッターでコメントを投稿しましたね。

www.huffingtonpost.jp

それによりますと…

「死ね」が、いい言葉だなんて私も思わない。でも、その毒が、ハチの一刺しのように効いて、待機児童問題の深刻さを投げかけた。世の中を動かした。そこには言葉の力がありました。お母さんが、こんな言葉を遣わなくていい社会になってほしいし、日本という国も日本語も、心から愛しています。

俵万智 (@tawara_machi) | Twitterより引用

と言う事だそうです…

 

個人的には、俵さんが良い言葉だと思わなかった時点で

選ぶべきではなかったと思うんですけどね。

つまりは言葉の良さそのものでなく、その背景にあるものを主張したかったと…

 

だったら、

なおさら「保育園落ちた日本死ね」ではなく「待機児童問題」として

選出すれば良かったのではないでしょうか?

「その毒が、ハチの一刺しのように効いて、待機児童問題の深刻さを投げかけた。」

という事ですが、その毒が効きすぎて今は日本全体に別な問題を生み出しています。

 

窪塚洋介さんに言わせれば、日本はとっくに死んでいるそうです…

news.livedoor.com

私も愛国者というほどでもないし、日本の制度等に不満を持つこともありますけど、

日本がもう「死んでいる」とも思ってないし、滅亡も願ってはいません。

 

「死んじゃってる」なんて言い出したら、何も生み出せません…

影響力のある方からはやはり夢のある言葉を聞きたいモノです。

 

でも日本って「言論の自由」が認められているのが素晴らしいですね。

どこかの国だと国家反逆罪で銃殺されてもおかしくない言葉でも

ちゃんと表現できる自由が保証されているのですから…

そんな国家を本当に死なせたいんですか?

と…

 

前々から思っていた事ですが、

今回で「流行語大賞」は完全に興味を失ってしまいました。

話題にすることももうないと思います。

「死ね死ね」書き過ぎちゃいましたし…orz

 

以上です… 

新語・流行語大全1945‐2005―ことばの戦後史

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