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「第157回芥川賞、直木賞」の候補に選ばれた9作品を紹介!!

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目次(文字数:6000字前後、引用も含みます)

 

「芥川賞」「直木賞」の候補作品をまとめた記事ってなかなか無いよね…

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こんばんは!まるく堂です!

先日、第157回(2017年上半期)「芥川賞」「直木賞」の候補作品が発表されましたね!

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あくまでも「候補作品」ですよ、受賞作じゃないです。

 

各賞につきましては、

実際に受賞された2作品のみがクローズアップされやすく、

例えば2015年の第153回芥川賞では又吉直樹さんの「火花」が選ばれ、

空前の大フィーバーとなったのは記憶に新しいところです。

 

受賞作に選ばれるかどうかでその後の人生が大きく変わると言っても過言ではないこの「芥川賞」「直木賞」ですが、

実は、この候補作品にノミネートされるだけでもスゴいことなんですよね!

 

と言うわけで…

今回は「候補作品」は一体どんな作品なのかをちょっとまとめてみました!

 

各作品につきましては、簡単なあらすじと単行本(または掲載本)を紹介しています。

内容紹介は特に参照元がない限りはAmazon.jpより引用してます。

Kindle書籍が存在している場合はそちらを優先して紹介しています。

 

それではまいります!! 

 

第157回「芥川賞」候補作品

「星の子」今村夏子

星の子

星の子

 

内容紹介
主人公・林ちひろは中学3年生。
出生直後から病弱だったちひろを救いたい一心で、
両親は「あやしい宗教」にのめり込んでいき、
その信仰は少しずつ家族を崩壊させていく。
前作『あひる』が芥川賞候補となった著者の新たなる代表作。
出版社からのコメント
今村夏子さんの新刊『星の子』は
「小説トリッパー」掲載直後から大きな反響を呼んだ話題の一冊。
これまでに発表された単行本は『こちらあみ子』(三島由紀夫賞受賞)、
『あひる』(芥川賞候補、河合隼雄物語賞受賞)の2作だけという寡作ながら、
作品を発表するごとにファンを増やし続けている今村さんの、
最新作にして最長編作です。

すごい絶妙なテーマ…そこ狙ってくるか!って感じです。

良かれと思って始めたことが家族を蝕んでいく、

興味を惹かれますね…

 

「真ん中の子どもたち」温又柔(オン・ユウジュウ)(単行本未発行)

すばる2017年4月号

すばる2017年4月号

 

日本人の父親と台湾人の母親のもとに生まれ、日本で育った十九歳の「私」=天原(てぃえんゆぇん)琴子は、中国語を勉強するために上海へと旅立つ。彼女は語学の専門学校である漢語学院で、台湾人の父親と日本人の母親を持つ呉嘉玲(うー・じゃーりん)と出会い、お互いを〓〓(ミーミー)、玲玲(リンリン)と呼び合う仲になる。小説は「私」たちの一年間の漢語学院での日々を物語ることで、日本、台湾、中国という三つの「国」の「真ん中」で、言語とアイデンティティーが複雑に絡まり合った境遇を否応(いやおう)無しに生きる「子どもたち」の姿を繊細かつ鮮やかに描き出してゆく。 

東京新聞:又吉直樹「劇場」 温又柔「真ん中の子どもたち」 佐々木敦:文芸時評(TOKYO Web)より引用

 

温又柔さんは台湾籍の小説家で、

東京都立飛鳥高等学校、法政大学国際文化学部卒業、同大学院国際文化専攻修士課程修了と、華々しい経歴をお持ちの方です。

 

もしも海外籍の方が受賞されたら、これもフィーバーを呼びそうですね。

 

候補作品に選ばれたこちらの作品は単行本がまだ出版されていません。

掲載されている「すばる」2017年4月号も現在は在庫切れの様です…

ちょっとレア作品になってますね…

 

「影浦」沼田真佑(単行本未発行)

文學界2017年5月号

文學界2017年5月号

 

医薬品を扱う企業の岩手支店に勤める30過ぎの男性である「わたし」が、もとは同じ職場で、たびたび2人で釣りに出かけたりするほど親しかったのに、先方が転職して以後はあるきっかけから疎遠になっていった男が、どうやら思っていたのとはかなり異なる人間性を持っていたということを、東日本大震災をきっかけに知ることになる、という話 

沼田真佑「影裏」/ミヤギフトシ「アメリカの風景」 - 西日本新聞より引用

 

こちらも単行本として出版はされてないようです。

なのでAmazonでは13,000円以上と、かなりべらぼうな値段になってます。

読んでみたい方は出版されるまで、もう少し待った方がいいです…

 

「四時過ぎの船」古川真人

四時過ぎの船

四時過ぎの船

 

内容紹介
島の漁村を出て盲目の兄と暮す稔。今後の生き方に迷う稔の胸に甦る祖母の言葉とは――芥川賞候補作「縫わんばならん」に続く中編。

7月発売ということでカバー表紙もまだ公式に発表になってないのかな?

作者の古川さんは今回が2回目のノミネートです。

 

第157回「直木賞」候補作品 

「敵の名は、宮本武蔵」木下昌輝

敵の名は、宮本武蔵 (角川書店単行本)

敵の名は、宮本武蔵 (角川書店単行本)

 

内容紹介
七人の敗者たちから描く、剣聖の真の姿。 かつてない宮本武蔵像が誕生した

剣聖と呼ばれた男の真の姿とは──。
島原沖畷の戦いで“童殺し”の悪名を背負い、家中を追放された鹿島新当流の有馬喜兵衛の前に、宮本無二斎と、弁助(武蔵)と呼ばれる十二、三歳の子供が現れた。弁助は、「生死無用」の真剣で果し合いをするというのだが……。(「有馬喜兵衛の童討ち」より)少女を救うため、避けられぬ戦いに命を賭す「クサリ鎌のシシド」、武蔵の絵に惹きつけられるも、一対一の勝負に臨む「吉岡憲法の色」、武蔵の弟子たちが見た剣の極地「皆伝の太刀」、武蔵と戦う宿命を背負った小次郎「巌流の剣」、そして次には……。敵たちの目に映った宮本武蔵。その真の姿とは──。著者渾身の歴史小説。

内容(「BOOK」データベースより)
自らの命と引き替えに、その強さを知った―剣聖と呼ばれた男の真の姿とは―。7人の敗者たちから描く、著者渾身の最新歴史小説。

著者について
●木下 昌輝:1974年大阪府生まれ。近畿大学理工学部建築学科卒業。ハウスメーカーに約5年勤務後、フリーライターとして関西を中心に活動。2012年「宇喜多の捨て嫁」で第92回オール讀物新人賞を受賞する。14年『宇喜多の捨て嫁』で単行本デビュー。同作が第152回直木賞候補となり、15年に第2回高校生直木賞、第4回歴史時代作家クラブ賞新人賞、第9回舟橋聖一文学賞を受賞。二作目『人魚ノ肉』は第6回山田風太郎賞の候補作となる。16年に咲くやこの花賞(文芸その他部門)を受賞。

敗者の視点から宮本武蔵像をさぐる…というのは面白いテーマですね。

 

「会津執権の栄誉」佐藤巖太郎

会津執権の栄誉 (文春e-book)

会津執権の栄誉 (文春e-book)

 

内容紹介

四百年の長きにわたり会津を治めてきた芦名家。
しかし十八代目当主が家臣の手にかかって殺されたことから
男系の嫡流が断たれ、常陸の佐竹義重の二男、義広が
婿養子として芦名家を継ぐことにに決まった。

血脈の正当性なき家督相続に動揺する、芦名家譜代の家臣たち。
義広が引き連れてきた佐竹の家臣団との間に、激しい軋轢が生じる。

揺れ動く芦名家に戦を仕掛けるのが、奥州統一を企てる伊達家の新当主、伊達政宗。
身中に矛盾を抱えたまま、芦名氏は伊達氏との最終決戦、摺上原の戦いに至る。

「夢幻の扉」でオール讀物新人賞を受賞した佐藤巖太郎が
滅亡に向かう名家と、戦国武将の意地を克明に描き切った傑作。

(中略)

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
佐藤/巖太郎
1962年、福島県生まれ。中央大学法学部法律学科卒。2011年「夢幻の扉」で第91回オール讀物新人賞を受賞しデビュー。2016年「啄木鳥」で第1回決戦!小説大賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

歴史モノというジャンルも候補作に挙げられやすいんですかね?

 

「月の満ち欠け」佐藤正午

月の満ち欠け

月の満ち欠け

 

内容紹介
新たな代表作の誕生! 20年ぶりの書き下ろし
あたしは、月のように死んで、生まれ変わる──目の前にいる、この七歳の娘が、いまは亡き我が子だというのか? 三人の男と一人の少女の、三十余年におよぶ人生、その過ぎし日々が交錯し、幾重にも織り込まれてゆく。この数奇なる愛の軌跡よ! さまよえる魂の物語は、戦慄と落涙、衝撃のラストへ。

著者について
佐藤正午(さとう しょうご) 1955年8月25日,長崎県佐世保市生まれ.北海道大学文学部中退.1983年『永遠の1/2』で第7 回すばる文学賞を受賞.2015年『鳩の撃退法』(小学館,2014年)で第6回山田風太郎賞を受賞.そのほかの著作に『ジャンプ』『身の上話』(光文社),『5』(角川書店),『アンダーリポート』(集英社),『小説家の四季』(岩波書店),『小説の読み書き』(岩波新書)など.

複雑な家庭環境ではぐくまれた愛がテーマの様ですね。

衝撃のラストって…気になるなあ…

 

「あとは野となれ大和撫子」宮内悠介

あとは野となれ大和撫子 (角川書店単行本)

あとは野となれ大和撫子 (角川書店単行本)

 

内容紹介
中央アジアのアラルスタン。ソビエト時代の末期に建てられた沙漠の小国だ。この国では、初代大統領が側室を囲っていた後宮(ハレム)を将来有望な女性たちの高等教育の場に変え、様々な理由で居場所を無くした少女たちが、政治家や外交官を目指して日夜勉学に励んでいた。日本人少女ナツキは両親を紛争で失い、ここに身を寄せる者の一人。後宮の若い衆のリーダーであるアイシャ、姉と慕う面倒見の良いジャミラとともに気楽な日々を送っていたが、現大統領が暗殺され、事態は一変する。国の危機にもかかわらず中枢を担っていた男たちは逃亡し、残されたのは後宮の少女のみ。彼女たちはこの国を――自分たちの居場所を守るため、自ら臨時政府を立ち上げ、「国家をやってみる」べく奮闘するが……!?

内紛、外交、宗教対立、テロに陰謀、環境破壊と問題は山積み。
それでも、つらい今日を笑い飛ばして明日へ進む
彼女たちが最後に掴み取るものとは――?
(中略)
●宮内 悠介:1979年東京生まれ。早稲田大学第一文学部英文科卒業。2010年「盤上の夜」で第一回創元SF短編賞山田正紀賞を受賞してデビュー。12年、同名の作品集で第33回日本SF大賞を受賞。直木賞にノミネートされる。続く第二作品集『ヨハネスブルグの天使たち』も直木賞候補になり、14年には同作品で第34回日本SF大賞特別賞を受賞した。17年『カブールの園』が芥川賞にノミネート。今、最も期待が集まる若手作家である。13年、第6回(池田晶子記念)わたくし、つまりNobody賞受賞。

地図に疎い私は「アラルスタン」って国、本当にあるの?

と、調べてみましたがどうやら架空の国の様です… 

チェチェン共和国とか…あそこらへんの国がモチーフとなってるのかな?

よくわかりませんが…

 

作品自体は、現代を取り巻く状況を反映しているような内容ですね。

 

「BUTTER」柚木麻子

BUTTER

BUTTER

 

内容紹介
木嶋佳苗事件から8年。獄中から溶け出す女の欲望が、すべてを搦め捕っていく――。男たちから次々に金を奪った末、三件の殺害容疑で逮捕された女、梶井真奈子。世間を賑わせたのは、彼女の決して若くも美しくもない容姿だった。週刊誌で働く30代の女性記者・里佳は、梶井への取材を重ねるうち、欲望に忠実な彼女の言動に振り回されるようになっていく。濃厚なコクと鮮烈な舌触りで著者の新境地を開く、圧倒的長編小説。

内容(「BOOK」データベースより)
結婚詐欺の末、男性3人を殺害したとされる容疑者・梶井真奈子。世間を騒がせたのは、彼女の決して若くも美しくもない容姿と、女性としての自信に満ち溢れた言動だった。週刊誌で働く30代の女性記者・里佳は、親友の伶子からのアドバイスでカジマナとの面会を取り付ける。だが、取材を重ねるうち、欲望と快楽に忠実な彼女の言動に、翻弄されるようになっていく―。読み進むほどに濃厚な、圧倒的長編小説。

「梶井真奈子」というキャラクターは、あの木嶋佳苗事件をモチーフとして作られた様ですね。

主人公の女性記者・里佳が彼女とどのように関わり、どのような結末へと向かっていくのか…非常に興味があります。

 

まとめ:どれも面白そうだから困る…

いかがでしたでしょうか?

内容紹介を見る限りは、どれも一癖ありそうなテーマでしたね。

その分、かなり興味を惹かれます。

 

まだ単行本として出版されてなくて、既にプレミア価格になってる作品もあるのは少し残念ですね。

すぐに読めませんもん…

もう少し待つしかないですね。

 

こんなに面白そうな作品ばかりなら、候補作品の時点で

もっと騒がれてもいいのになあ…なんて思っちゃいました。

 

はたして、この中からどの作品が選ばれるのでしょうか?

「第157回芥川賞、直木賞」受賞作の発表は7月19日の17時からです。

今から楽しみですね!!

 

以上です…

 

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