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電子書籍紹介!「小説・物語文読解への認識を180°変える本」
こんばんは!まるく堂です!
↓こちらの書籍を読了しました!
内容紹介
「筆者本人が間違える問題なんて、おかしい」
「問題の答えは、作問者の主観で決まる」
「人の気持ちなんて、センスでしか分からない」これらの主張は、全て間違っています。国語が本当はどういう科目なのか、分かっていないからこそ出るセリフです。こういった主張をする人達には共通して、国語という科目に対する『認識のズレ』があります。
いくら頑張っても成績が伸びないのは、国語という科目に対する『認識のズレ』が原因です。認識がズレた状態で勉強するのは、目的地の島が分からないまま、海の上でガムシャラにボートを漕ぐようなものです。正しい方向性を理解していなければ、何十時間勉強したところで成績は変わりません。
本書は、この『認識のズレ』を正すことに特化した参考書です。国語が苦手な人は、本書を読むことで、これまでの世界観が一変するはずです。今まで問題集を何十冊解いても効果が無かった人でも、本書を読んだ後は、勉強時間に比例して成績を伸ばせるようになるでしょう。
作者は石山敦之さんと言う個人作家さんです。
ざっと経歴を紹介しますと…
1989年生まれ。神奈川県 私立聖光学院中学・高等学校卒業。慶應義塾大学 理工学部 物理情報工学科卒業。同大学院 理工学研究科 博士前期課程修了。修士(工学)。
現在、科学技術や文化に関して、ブレイクスルーやイノベーションを起こすことを目指し、日々勉強中。
Amazon.co.jp: 石山敦之:作品一覧、著者略歴より参照
と、言う事です…
慶應義塾大学の大学院まで終えている、
実に華々しい経歴の持ち主ですね!
ちょっと気になったのは石山さんって…
物理学者さんなんですよ!
物理学者が国語の解説?…と、
少し不安に感じる方もいらっしゃるかも知れませんが、
文章自体は、学者さん特有の難しい言葉が使われてるワケではありませんし、
専門的な部分もかなり噛み砕いて、わかりやすく書かれてます。
消防士だろうがお笑い芸人だろうが
文章が上手い人は全然関係なく上手い!!!
という事がわかると思います。
総ページ数は259ページと、個人作家さんの作品としては
かなりのボリュームだと言えます。
電子書籍としては処女作ですが、
厳密に言うと今回の書籍は2作目にあたるそうです。
あと、全然本筋に関係ないですが…
石山さんは、ゲームの「逆転裁判」シリーズが大好きだそうです。
私もめっちゃ好きです!!
あの絶望からの逆転劇はたまりませんよね~!
以上、余談でした…
テーマは「小説・物語文読解」!
書籍のテーマは「小説・物語文読解」です。
国語の試験なんかでは必ずと言っていい程
出題されるジャンルですよね!
文章問題って、業者テストの後半あたりに出題され、
出題文もかなり長めに作られてて、解答するのにも
やたらと時間がかかるアレですよ!
問題:この時、筆者はどのような気持ちだったのか?
なんて、学生さんならば何度か目にした事がある質問かも知れません。
時には、出題された作品を執筆した、当の作者さんが問題に挑戦して、
解答を間違えたり…なんて話も聞いたりします。
不満げにこう思う人もいることでしょう…
「人はみんな、それぞれ違う考え方があるし、
”気持ち”なんて抽象的なモノを問題にしたって曖昧でわかるはずもない…
だから国語は苦手だ…」
と… 。
答えはいつも不正解…
国語なんて、半ば受験勉強を諦めてるよ…
なんて苦手意識を持つ生徒さんがいましたら、
一度、その手を休めて、
ぜひぜひこの電子書籍を手にとって欲しいです!
作者の石山さんに言わせれば、
文章問題においては、理解するべき条件というモノが存在し、
それを蔑(ないがし)ろにしていると、いつまでたっても正解に辿り付く事はない…
という事です。
「小説・物語文」を解くためには、いくつかのルールやパターンがあり、
本書では、文章問題を解く際の心構えや、
いくつかの例題を踏まえながら、解答に役に立つテクニックを
一つ一つ丁寧に説明しています。
また、ところどころに図解イラストもあったりして、
わかりやすさを追究するために、かなり手間暇を掛けた作りになってます。
ただの参考書ではない!
一見すると、この書籍は参考書なのかな?と思うのですが、
実際に読んでみると、そうとも言い切れないんですよね。
もちろん、従来の参考書の様な感じで書かれてる部分もあります。
ただ、特徴的なのが、
小説・物語文の読解能力が
いかに将来に役立つかを説いている!
ココです!ココ!めっちゃ重要ポイントです!
普通の参考書だと、問題の考え方・解説のみが書かれてるのが一般的であり、
もちろん読者としてもそれを期待して読んでると思うのですが、
コチラの書籍は、「もう一つ先の向こう」を見据えていると言いますか…
国語力がいかに就職後に役に立つか
という部分も細かく説明されているんですね。
それは石山さんご本人の経験からなのかどうかは定かではありませんが、
説明自体もかなり具体的なので、現在学生さんである方々も、
「読解力が社会人にとってかなり重要なスキルであるために
国語力を身につけたい!!」
という、明確な目的意識を持って勉強ができるのでは?と感じましたし、
個人的には、その「先を見据えて解説している」感じが
非常に好感を持ちました。
詳しくはぜひ、本書を読んでみて欲しいですね!
ちょっとだけ気になった点
この「小説・物語文読解への認識を180°変える本」は
かなり良書であることは間違い無いと思います。
ただ、気になった点もあるにはありました。
例えば、細かい部分で言うと、文章の言い回しについて、
「こう言うと、〇〇と思う人がいるかも知れません」
この言葉が一章ごとに一回以上使われたりしていたので、
少々くどく感じたのは、正直あります。
作者さんの反論として必要な言い回しではあるのはわかるですが、
少し文章パターンを変えるとか、反論は反論で章を一つ追加したり、
子供のイラストを使って吹き出しでセリフとして言わせる…
などしても良かったのかなあ…と感じました。
あと、もう一つ思ったのは表紙部分で、
石山さんのせっかく「物理学者」というお立場なのだから、
それをもっと前面に出しても良かったのでは?
と言うことです。
表紙にはビーカーとかフラスコなどの、
いわゆる実験器具のイラストが並ばれているのですが、
一見すると小説・物語文読解とは全く関係ないんですよね。
もちろん、石山さんの物理学者という部分を
アピールする意図があったとは思うのですが、
ただ、読者さんは一番最初、
石山さんのプロフィールは全く知らずに表紙から見るワケです…
そして、読者さんが石山さんのプロフィールを読み、
真っ先に思う言葉…
「なぜ物理学者が国語を?」
という違和感のある部分は、
逆手にとって、ガンガンアピールできるのではないかな?と個人的には思います。
例えばタイトルにしても、
物理学者が超論理的に教える「小説・物語文読解!」
みたいな感じだと、表紙を見るだけで説得力が生まれますし、
読者さんにとっても
物理学者の視点で、国語をどう解説するんだろ?
と、期待度も高まるのではないでしょうか?
「物理学者」って、もうそれだけで
「おお〜〜っ!!」っと思わせる何かがあると思うんです。
誰でもなれるものではないし、
それはある種「信頼」でもあるし「権威・影響力」であるとも言えます。
せっかく素晴らしいモノをお持ちなのだから、
そこをどんどんアピールしても良いと思います。
私も「物理学者」を名乗れるなら名乗りたいですもん!!
学生の時、物理6点を取って理系を諦めましたけど…
(↑絶対に名乗るんじゃねーよ…!)
電子書籍の表紙絵や文章自体は、何度でも修正可能なので、
どんな表紙だと売れやすいのか?と、実験感覚で変えてデータをとってみるのも
良いかも知れませんね!
まとめ:国語が苦手な生徒さんは一度読んでみて損はないと思う!!
初めにこの電子書籍を見て思った事は…
「え?物理学者が国語の解説をするの?」
と、かなり驚いたんですよね。
読み進めて行くと、なるほど論点が明確でわかりやすく、
答えを導く考え方が、非常に論理的で納得できる感じで、
そういう意味では国語と物理って共通点があるのかな?
なんて思いました。
この書籍は、参考書という面ももちろんありますけど、
実は石山さんの主張もかなり含まれていて、
文章の端々(はしばし)に現在の日本社会のシステムへの
危機感が垣間見えるんです。
確かに、海外の仕事の方法や技術と比べると、
時代遅れなシステムを未だに使ってる部分もありますし、
ニュースを見れば、日本の技術への信頼が地に落ちてる様な事件も多々あります。
あくまでも私の感想なのですが…
作者の石山さんはそうした日本の現状を憂いていて、
まずは日本の未来を担う学生さんたちの文章読解力を上昇させる事、
そしてゆくゆくは若い人達が世界にも通用する様にしていくこと。
その壮大なスケールの第一歩が
この電子書籍だったのかな?なんて思いました。
そう感じさせられるくらいに、この書籍は参考書の様でありながらも
石山さんの経験に基づく物語がある様にも感じて、
なかなか面白く読ませていただきました。
学生の時にこの書籍に出会えてたら、
もうちょっと文書問題も深く考えることができたのかな?
なんて思います。
「小説・物語文読解への認識を180°変える本」は
現在Kindleストアにて250円で販売されています!
また、電子書籍読み放題サービスの
Kindle Unlimited対象書籍にもなってますので、
契約されてる方は追加料金無しで読むことが出来ます!!
以上です…