まるく堂の〇〇やろうぜ!

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日本では昔からキラキラネームの気質があったのではないか?

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目次(文字数:2940字前後)

 

あるスレから考えたこと…

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ちょっと考えさせられるスレがありましたので

紹介したいと思います…

kikonboti.com

 

要約しますと…

「海月」と書いて「まりん」と読む女の子がいて、

参観日に、その子の名前がいかに自分にとって特別であるかを発表したそうです。

それを聞いていた、そのクラスの男の子が

「自分もそんな特別な名前が良かった」と母親に対して羨ましがったところ、

少年の母親が「海月」と書いて実は「くらげ」と読むことを教えます。

 

男の子は早速、クラスの男の子達に言いふらし、

挙げ句の果てに「海月(まりん)」ちゃん本人にまで直接言ってしまうんです。

それにショックを受けた海月ちゃんは、泣きながら帰ってしまい、

後に彼女の両親が、お怒りの様子で男の子の家を訪れ、謝罪と土下座を要求してきた…

と言うことです…

 

「キラキラネーム」の落とし穴…

「海月」と書いて「マリン」…

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イメージ的にもなんとなく夏の海を想像させるような

良い名前の様にも思えます…

 

ただ…

「くらげ」とPCで入力してみると、

 確かに変換候補に「海月」とか「水母」が出てきますよね。

 

また、そもそも「マリン」(英語で「marine 」)は

形容詞扱いでは「海の~」という意味になりますが、

名詞扱いにすると、

「海軍」とか「海兵隊員」の意味になっちゃうんです!!

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wikipediaより参照

 

実は…女の子に付けるにしては

めっちゃゴッツイ名前になってるんですね…

 

他に似たような例で思い出されるのは、

以前、千原ジュニアさんが「すべらない話」でお話をしてた

「心太」くんのエピソードを思い出します…

千原ジュニアさんが後輩から名付け親になって欲しいと頼まれ

「空海」という名前を提案したのですが、

最終的に却下されてしまい「心太(しんた)」という名前に決定したことを

報告されたそうです…

ただ…

「心太」と書いて、

実は「ところてん」と読むんですよね…

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もう届け出も出されていた様なので、もはや後の祭りです…

 

「海月」ちゃんのご両親も、「心太」くんのご両親も

もう少し調べた方が良かったのかも知れませんね…

 

ここ昨今は「キラキラネーム」と呼ばれる様に、

自分の子供に一風変わった名前を付ける方も多い様です。

 

特徴的なのが、

割り当てられた漢字から読み方が推測できない

という部分ですね…

 

これまで学習してきた漢字を音読みしても訓読みしても

正解にたどり着けないような、そんな読み方が多いです…

 

突然ですがクイズです!(その1)

例えば…

「誕生」くん

「主人公」くん

「月々奈」ちゃん

「碧」ちゃん

「愛羅」ちゃん

↑これらは何と読むか予想できるでしょうか?

一発で全部わかったらスゴスギです!!

 

答えは上から順に…

「誕生(ばーす)」くん

「主人公(ひーろー)」くん

「月々奈(るなるな)」ちゃん

「碧(あくあまりん)」ちゃん

「愛羅(てぃあら)」ちゃん

と読むそうです…

……

……

……

わかるかあああああ!!!

「碧」を「あくあまりん」と読ませるのは

かなりムチャし過ぎです…

 

他の人が読んでも、正解への予想がつきにくいです…

これがキラキラネームが嫌われる一因となったりもしています…

 

日本語には「キラキラネーム」以前に「キラキラ読み」が存在する…

と、キラキラネームを批判する事は簡単なのですが…

 

ただ、よく考えて見ると…

通常の漢字の読みでも

変な読み方があるよなあ、と…

 

突然ですがクイズです!(その2)

ここで漢字の読み方クイズをしてみたいと思います…

みなさんは全て読めるでしょうか?

1. 蝸牛

2. 海星

3. 大熊猫

4. 流石

5. 信天翁

6. 鬼灯

7. 海驢

8. 玉蜀黍

9. 孑孑

10. 避役

いかがでしょうか?

これ、全部わかったらかなりの博識ですよ!

 

 

それでは正解です…

1. 蝸牛(かたつむり)

2. 海星(ひとで)

3. 大熊猫(ぱんだ)

4. 流石(さすが)

5. 信天翁(あほうどり)

6. 鬼灯(ほおずき)

7. 海驢(あしか)

8. 玉蜀黍(とうもろこし)

9. 孑孑(ぼうふら)

10. 避役(かめれおん)

 

全部わかりましたか?

ここで私が何を言いたいかというと…

 

上記の漢字は、

これまで学習した漢字の

「音読み・訓読み」だけで推測できるモノが

全く存在しない!!!って事です…

 

例えば、「信天翁(あほうどり)」にしたって

どの漢字が「あ」なのか「ほ」なのか「う」なのか「ど」なのか「り」なのか、

全然わかりませんし、

「信天翁」、これで「あほうどり」と読むと覚えるしかありません…

 

じゃあ、漢字…何のためにあるの?

って思いませんか?

わざわざ変な当て字で変な読み方をされても、

ルール性もないし、面倒なだけですもん…

 

なぜそんな特別な読み方にしちゃうのか?

こうして、わざわざ変な当て字で特別な読み方をしてしまうのは、

海外から来たモノに関して非常に多い気がします…

が…

漢字を割り当てるにしても、

もっと皆が読みやすい、推測しやすい漢字を使えば良いだけの話です…

 

もう一つの理由として考えられるのは、

日本人に「特別な読み方」を非常に好んでしまう気質があるから

こちらの方が強いのではないかと思うんですよね…

 

例えば、先ほどの上記の漢字クイズ、

かなり正解を出された方、または全問正解された方にお聞きしますが…

めっちゃ気分良くありませんでしか?

 

この難問を自分は知っている…

他の人が知らない特別な読み方を自分だけは知っている…

この快感、チョー気持ち良くないかい?

(↑なんでタメ口…?) 

 

私が思うに「信天翁」という漢字を決めた人も

「一部の人しか知らない」という、虚栄心みたいなモノを

満たしたかったんじゃないかなあ…?と…

 

でなきゃ、もっとメジャーに「阿呆鳥」で統一させた方が、

みんなも読みやすいですし、読み方に戸惑う事もないワケです…

 

このように…

培った知識だけで、読み方が推測できない部分は

通常の漢字でもキラキラネームそっくりだと私は思うんですよね…

こうした「特別な読み方」を好む傾向は、

実は昔から日本人の心の中にあったのではないかと推測できます。

 

実は昔からキラキラネームは存在していた!?

↓こちらの記事を読むに、

江戸時代でもキラキラネームが存在していたらしいですね…

kijyonotsudoi.com

 

一例を挙げますと…

「元素(はじめ)」

「凸(たかし)」

「日露英仏(ひろえ)」

「○(まどか)」

「×(おさむ)」

「丶(しるす)」

等があった様です…

……

……

なんか…

現代よりヒドくね?

「凸」で「たかし」って…

「○(まどか)」さんなんて…記号じゃん!!

 

まとめ:キラキラネームはこれからも無くならない!!

というわけで…

キラキラネームは日本人が好む「特別」を満たすために存在し、

そもそも、それを好む習性が日本人の中にある限り、

これからも無くならないと思います。

 

ただ、せっかく決めたキラキラネームも

既に変な読み方で先取りされている可能性もございますので、

やはり一度、ネットででも調べることをオススメいたします…

 

以上です… 

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