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モノスゴイ映画を観てしまった…
こんばんは!まるく堂です!
2月26日に今年度のアカデミー賞が発表されましたね!!
しかし…
ナント!
作品賞においてミュージカル映画「ラ・ラ・ランド」と発表されたと思いきや、
実は同じくノミネート作品の「ムーンライト」が選ばれていたと
訂正があった様です…
これは…あってはいけないハプニングですね…
「ラ・ラ・ランド」側の人も受賞のスピーチを始めていて、
「え…?違うの?」と驚いた事でしょうし…
「ムーンライト」側の人達も
「え…本当にいいの?」と戸惑いを隠せなかったと思います…
これから、何か一波乱ありそうな感じ…
果たして…何人のクビが飛んじゃうのでしょうか…?
それほどまでにヒドい失態だったと思います…
「ラ・ラ・ランド」を作った監督の作品を観た!
それはさておき…
個人的には「ラ・ラ・ランド」をずっと見たいなと思ってて、
その前に、監督のデミアン・チャゼルさんの作品がどんなモノなのか知りたくなり、
「セッション(原題:Whiplash)」という映画を観ました…
あらすじはこんな感じです…
【ストーリー】
名門音楽大学に入学したニーマン(マイルズ・テラー)はフレッチャー(J・K・シモンズ)のバンドにスカウトされる。
ここで成功すれば偉大な音楽家になるという野心は叶ったも同然。
だが、待ち受けていたのは、天才を生み出すことに取りつかれたフレッチャーの常人には理解できない〈完璧〉を求める狂気のレッスンだった。
浴びせられる罵声、仕掛けられる罠…。ニーマンの精神はじりじりと追い詰められていく。
恋人、家族、人生さえも投げ打ち、フレッチャーが目指す極みへと這い上がろうともがくニーマン。しかし…。
登場人物紹介
アンドリュー・ニーマン(マイルズ・テラー)
「偉大なドラマー」になる事を夢見る19歳のアンドリュー。
彼はアメリカ最大級の音楽校「シェイファー音楽学校」に進学し、
そこで学校最大の指揮者であるフレッチャーにドラムの腕を見込まれ、
彼のバンドに来るように誘われます。
しかし、意気揚々と参加したアンドリューを待っていたのは、
地獄の特訓の日々でした…
テレンス・フレッチャー(J・K・シモンズ)
シェイファー音楽学校で、最高の実力の持つ指揮者です。
彼のスタジオ・バンドに加入するということは
一種のステータスであり、その実力を認められた事になるのですが、
極度の完璧主義者であり、少しでも音程を外すモノには容赦の無い
仕打ちが待っているのです。
それは主人公のアンドリューにも…
この映画の見どころ
この映画の見て欲しい部分をピックアップしていきます。
次から次への息をもつかせぬ急展開
あらすじをさっと読むだけでは想像もできないくらいに、
次から次へいろんな事がこの映画では起こります。
それはまるでジェットコースターに乗ってるような感じで、
映画の中で、ほっと一息つけるシーンがほぼ存在しません…
何気ないシーンも、もちろんあるにはあるのですが、
何かまた起きるんじゃないか?
と、妙に疑心暗鬼になってしまうくらい怒濤の展開が
一気に最後まで続くんです…
主人公アンドリューの「変貌」
この映画は、
「青年アンドリューの成長物語」と一言で片付けても良いのですが、
個人的には「アンドリューの ”変貌”」という言葉がふさわしい様な気もします。
映画の序盤では好きな子に話しかける事も出来ないような、
シャイで気の弱い青年なのですが、
フレッチャー先生のモノすごいパワハラ&スパルタ教育で
自分を無理矢理にでも変化させなければならないような、
そこまで追い詰められていきます。
しかし、アンドリュー自身も夢見るモノは「偉大な音楽家」。
彼がどうやって困難を克服していくのかも大きな見どころの一つです。
フレッチャー先生の狂気
音楽学校と言うと、スポーツ等と違い、
正直そこまで厳しくなさそうなイメージを持ってしまいますが、
この映画を観ると、その考えが180度変わってしまいます。
「スポ根かよ!!」
って思うくらいに…
特に、フレッチャー先生の圧倒的な存在感は
ただ映画を見ているだけの私でも、妙に緊張して手に汗を握ってしまうくらいで、
画面からにじみ出る、そのプレッシャーがハンパ無いんですね。
彼の異常とも思える音楽への執念はどこから来ているのでしょうか?
ひょっとしたら、脚色が過ぎてて
実際の音楽学校はここまでヒドくないのかも知れませんが、
妙に現実味がありそうな説得力がフレッチャー先生にはあります…
とにかくラストシーンまで観て!
音楽がテーマなだけあって、ラストまで音楽シーンは満載なのですが、
そこまで見てきたアナタなら、その音楽シーンがもはや音楽シーンに見えないかも知れません…
それはどういうことなのか、あまり詳細を言うのは避けたいと思いますが…
ただ、ラストシーンは人によって思う所が様々かも知れません。
そこに「怒り」や「憎しみ」「悲しみ」、そして「意地のぶつかり合い」とか「喜び」と言った、
ありとあらゆる人間の感情が凝縮されている様に私には思えましたが、
皆さんならどのようにお考えになるか、
ぜひぜひ観ていただけたら、と…
フレッチャー役のJ・K・シモンズは第87回アカデミー助演男優賞を獲得!
フレッチャー役のJ・K・シモンズさんは現在62歳。
2002年~2007年まで制作されたサム・ライミ版「スパイダーマン」シリーズで、
新聞編集長の役をされていたのでご存じの方も多いと思います。
シモンズさんはこの映画「セッション」において、
第87回アカデミー賞助演男優部門に初ノミネートで初受賞となりました。
現在公開中の「ラ・ラ・ランド」にも出演されてます。
まとめ:「ラ・ラ・ランド」も観てみたいと思わせられました!
「セッション」は、今まで観た映画の中でも、かなり異質な作りで
観た後も、ずっと考えてしまうような…そんな映画となってます…
よく「狂気的」と表現されてる記事を見ますが、
言い得て妙だと思います。
この映画は2014年に制作されたモノで、
デミアン・チャゼル監督は当時28歳という若さでした。
その年でここまでスゴい映画を作れるのはスゴスギで、
これまで、どんな人生を歩んできたのだろう?と不思議に思っちゃいます…
アカデミー作品賞は残念ながら逃してしまったものの、
きっと「ラ・ラ・ランド」も名作と呼ぶにふさわしい出来映えなのではないかと
どうしても期待してしまいますね。
そして、今回ハプニングこそあったものの、
晴れて作品賞を受賞した「ムーンライト」もテーマが重そうですが
観てみたいです。
以上です…