ロイヤリティが…消えた…だと!?
こんばんは!まるく堂です!
こんな海外記事を見つけました…
Audible、ロイヤリティの過小支払いにより訴えられる…
Amazonが所有している企業の一つに「Audible(オーディブル)」があります。
このAudibleが現在「GoldenUnicorn EnterprisesInc」と「BigDog Books LLC」と言う出版社から集団訴訟されているとの事です。
理由は「ロイヤリティの過小支払い」の疑いです。
Audibleとは?
まずはAudibleについて説明いたします。
これは「オーディオブック」と呼ばれる、
小説やビジネス書などの音声サービスを提供する企業です。
Audibleは以前はオーディオブックの「聴き放題」を謳っていました。
文字通り、対象のオーディオブックであれば何作品でも何度でも聴けたので
重宝される方も多かったと思います。
現在は「聴き放題」ではなく「コイン製」のシステムが取り入れられています。
これは毎月、Audibleから「コイン」が1枚与えられ、
それと交換することで作品を聴くことができる、と言う仕組みです。
これだと、基本的に毎月1冊しか聴けない事になりますよね?
Audibleの月額は1500円なので、割高にも感じてしまいます。
ただ、このコインには「気に入らなければ返品交換可」と言うシステムがあるのです。
Audibleの「会員の返品特典について」と言う項目にも以下の事が書かれています。
会員の返品特典について
Audible会員特典として、購入後365日以内であれば返品・交換いただけます。当会員特典はお客様のご理解の上に成り立っています。
本の貸し出しやオンデマンド(読み放題)制度ではないため、例えば、タイトルを聴いてみたらイメージと違っていた、ナレーターの声になじまなかった場合に返品いただき、改めてお客様に合った作品をご購入いただくことを目的としています。なお、Audibleでは、「サンプルを聴く」の機能がありますので、ご購入の判断にお役立て下さい。
購入後365日以内と言うのはかなり長期間ですね。その間であれば返品・交換が可能となります。また極端な例ですが、その作品の全てを聴き終わった後でも交換でき、また複数回交換も可能と言う事で(あまりに短期間に複数回交換してしまうと規制が入る様です。)非常にグレーゾーンではありますが「聴き放題」という使い方もしようと思えばできると言う状態です。おそらくはAudibleもユーザーの良識に任せているのか、そこらへんには深く言及してない感じです。
今回、トラブルになっているのは、この返品交換における「ロイヤリティ(使用料)」の扱いについてです。
どういうことかと言いますと、
例えば、あるユーザーがAと言う作品をコインを使って聴いたとします。
そして、聴き終わって「返品交換」システムを利用し、Bと言う作品に交換して聴いたとします。
ここで不可解な事が起こります。
Audibleでは通常、ユーザーが聴いた分ロイヤリティが作者に対して支払われます。
ところが1度交換されてしまうと、オーディオブックのロイヤリティはAの作者には支払われず、交換先のBの作品の作者にしか支払われてないのではないか?と言う疑いが出て来たのです。
これは1度交換されてしまうと、聴かれたにもかかわらずロイヤリティが帳消しになる事を意味します。
さらに、コインは購入後365日以内であれば返品・交換可能ですから、
作品が交換されればされるほど、
作者さん達はロイヤリティを得る機会を失ってしまうのです!
今回の事が発覚した背景には、Audibleのソフトウェアで何らかの不具合が発生した事があったらしく、返品や交換を含むオーディオブックの総売上高が表示されてしまい、そこからユーザーが本来の売上高を確認する機会を得られたと言う事です。
Amazonは、自社製品の正確な販売数を公表しない企業として有名です。
なので訴訟を起こした方々も実際の販売数を把握は出来ていない様です。
ただ、作者さん達が他に契約しているオーディオブック企業と比べて50%から85%ほどの収益しか無い事からも疑いが強まった様です。
今回は海外の話題でしたが、日本ではちゃんとロイヤリティが支払われているのか心配になりますね…
ただ、裁判の結果次第によっては世界中でこの問題が波及していくかも知れません。
まだ訴訟されたばかりの様なので、今後どうなっていくのか注目ですね!
以上です…