こんばんは!まるく堂です!
とんでもないニュースが飛び込んで来ました…
「小林製薬」の紅麹を使ったサプリメントで健康被害の報告が相次いでいる問題です。
その商品は「紅麹コレステヘルプ」と言います。
この商品の特徴は「紅麹(べにこうじ)」が含まれている事です。
「紅麹」には「コレステロール低減」や「血圧を下げる効果」など、様々な効能があるとされており、この商品も摂取することでそうした効果が期待されていました。
しかし、このサプリを摂取した人達に腎障害などの健康被害が相次いで確認され、
現状では、入院の連絡があった方が70人余り、そしてお一人の方が腎疾患で亡くなっていたことがわかりました。亡くなった方は三年間、このサプリを飲み続けていたと言う事です。
小林製薬ではこの「紅麹コレステヘルプ」を含む3つの商品を自主回収すると発表していますが、この企業が製造した「紅麹原料」は他の企業にも供給されており、
いくつかの企業が製造した商品も自主回収等の対応に追われています。
以下は2024年3月26日時点で自主回収が決定された商品になります。
小林製薬
「紅麹コレステヘルプ 15日分・30日分」(通信販売)
「紅麹コレステヘルプ 20日分」
「ナイシヘルプ+コレステロール」
「ナットウキナーゼさらさら粒GOLD」
富山薬品
「レッダームDX」「ルーレンゴールド」
伝食
「祖の食庵納豆キナーゼ」
紀文食品
「国産いか使用いか塩辛」など2商品
大塚食品
「あわ紅豆腐」
金谷ホテルベーカリー
「いちごブレッド」「いちごロール」「春のあんぱん」
豆福
「豆だくさん」「えびしおアーモンド」など13商品
ZERO PLUS
「悪玉コレステロールを下げるのに役立つ 濃厚チーズせんべい」
キミセ醤油
「五穀紅麹みそ」「五穀炊き込み紅麹ごはん」
フジヨシ醤油
「カトレアさんの元気みそ」 「みそカポスドレッシング」
竹屋
「タケヤみそ「塩ひかえめ紅麹仕立て」」
山高味噌
「ヤマタカ信州甘口紅麹みそ」
宝酒造
「松竹梅白壁蔵『澪』PREMIUM <ROSE>」
甘強酒造
「紅麹梅酒」
仙醸
「黒松仙醸 どぶろく ロゼ」
原商
「新潟紅麹甘酒 720ml」
パンのカワバタ
「いのちのパン」
小林製薬「紅麹」(べにこうじ) 腎疾患で1人死亡 入院確認や連絡は70人余に 【自主回収の商品は】 | NHK | 医療・健康
【速報】「いのちのパン」も自主回収 小林製薬「紅麹」サプリ問題 自主回収相次ぐ|FNNプライムオンラインより参照
小林製薬はこの「紅麹」の供給先が52社である事を公表しましたが、
具体的な供給先を公表していません…
しかし状況が状況なだけに、今後は自主回収の動きが活発化する可能性もあります。
原因は「紅麹」なのか?
このサプリには「紅麹(べにこうじ)」と言う成分が含まれているのですが、
「紅麹」の元となる「麹菌(コウジカビ)」は古くから中国や台湾でも使われており、また日本酒や味噌、漬物、醤油、焼酎など日本の発酵物にも必要不可欠な素材として使われてきた様です。
その中で発酵で赤色の色素を産出する麹菌を「紅麹菌」。そこから得られた色素は「ベニコウジ色素」と呼ばれるようになりました。
ただ、紅麹菌には注意すべき点もありまして、一部の紅麹菌は「シトリニン」と言うカビ毒を生成する事もある様です。
シトリニンを摂取した場合の症状と言うのは…
シトリニンは人体に腎毒性の健康被害をもたらすことがわかっています。これは組織の還元型グルタチオン、蛋白質、DNA濃度を低下させるためで、その作用により、腎および肝障害をもたらすとされています。症状としては、多尿、尿糖、蛋白尿などの中毒症状がみられます。さらにシトリニンは人間だけでなく、家畜に対しても真菌性腎症を引き起こすことがわかっています。
かび毒 シトリニン – kabi.jp – カビについてより引用
ヨーロッパでは2014年に、今回の件と同じ様に紅麹菌を由来とするサプリメントの摂取が原因と疑われる健康被害が報告された事もあり、スイスでは紅麹を成分とする食品や薬品として売買することは違法としている様です。
ただ、小林製薬によりますと紅麹を作る過程でできることがある「シトリニン」という毒素を疑ったものの、今回それは検出されなかったと言う事です。
また、調査では紅麹原料の中に「未知の成分」が入っていて、
これが腎疾患の原因となった可能性が否定できないとしています。
「未知の成分」とは一体何なのでしょうか?症状的にはシトリニンと同様に腎疾患を患う可能性のあるものなのでしょうか?一刻も早い原因究明が望まれます。
「紅麹」自体は大丈夫なのか?
この事件以降、消費者のみなさんのほとんどが思う事、それは…
「紅麹」って大丈夫なの?
と言うことです。
先ほども述べましたように、紅麹は古くから使われ現在では様々な食品に「ベニコウジ色素」が使われています。
↓こちらは「X(旧Twitter)」に投稿されたものです。
色んな物に入り過ぎ問題 pic.twitter.com/FKWdT8FeOv
— ForestEXOR (@ForestEXOR) 2024年3月25日
皆さんおなじみの食品にも「ベニコウジ色素」がかなり使われているのがわかりますね。
ポテチのコンソメとかシーフードヌードルとか私、結構好きですし食べてるんですよ!
なのでちょっと不安になってしまいますけど…
現時点では
疑問1. 小林製薬の紅麹だけが症状を引き起こすのか?
疑問2. それとも紅麹そのものが危険なのか?
こうした疑問が湧き上がってしまいます。
疑問1「小林製薬の紅麹だけが症状を引き起こすのか?」につきましては正直なところはわかりません。
小林製薬は52社に紅麹を提供していますが、2024年3月26日現在はその提供先を公表していません。いくつかの企業は商品の自主回収を始めましたが、52社よりかなり少ないです。
つまりは自主回収してない企業も多数あると言う事になります。その提供先も、さらに別な企業に紅麹の提供や販売をしている可能性もあります。
そうなると小林製薬の紅麹がどこまで広がっているのかを全て追跡するのは不可能に近いかも知れません…
そして疑問2「それとも紅麹そのものが害悪なのか?」についてですが、ひょっとしたら世に出回ってる紅麹自体には何の問題も無いか、または限りなく体への影響が少ないかも知れません。
しかし、現段階では小林製薬の紅麹がどこまで提供されているのかを消費者は知る事ができないので、何の判断材料も無いのが現状です…
例えば、とある企業A社が「当社は小林製薬とは紅麹の取引をしておりません、別の企業B社と取引をしていますのでご安心下さい。」と答えたとします。
しかし、その企業が取引していないだけでB社は小林製薬と取引をしていてそこから紅麹を調達している可能性だってあります。
そう考えると、小林製薬が取引していた52社を公表しない現時点では
全ての紅麹、またはベニコウジ色素を含む商品が小林製薬製と言う可能性もある
と、消費者は判断せざるを得ません。
小林製薬と全く取引も関係も無い企業にとっては、正直言って「とばっちり」に近い状態だと思います。
もう今の時点でもの凄い大問題ではあるのですが、少しでも解決を早めるためには
小林製薬は52社の供給先を一刻も早く公表するべきでしょう。そしてそこからこの紅麹がどんなルートを辿っていったのかを徹底的に調べるべきでしょう。
そしてそもそもの紅麹自体が本当に問題がないのかをもう一度精査するべきだと思います。
この事件以降、私が買い置きしてたカップ麺やお菓子にも「ベニコウジ色素」が成分表に記載されているのを発見したりします。今まで何度も食べてきたものですが、ニュースの後は食べていいものかどうか不安になったり躊躇したりもします。
今回の件では紅麹が注目されましたが、日本では使われていても海外では使用禁止となっている添加物なども多々ある様です。
添加物には「食中毒リスクを下げる役割」と言うのもあるので一概に悪とは言い切れない部分もありますが、今回の件の様に死者まで出てしまったら本末転倒になってしまします。
小林製薬は事態の収束をどの様に考えているのかはわかりません。
現状ではその対応の遅さに批判が続出している様です。
経営陣退陣等、いずれ何らかの大きな決断が必要になるのではないかと思っていますが
とにかく一刻も早い事態の解決を望みます。
以上です…