ChatGPTを使った実験!AI議論!!
こんばんは!まるく堂です!
最近ChatGPTを試行錯誤で学んでいる最中なのですが、
ちょっと面白い使い方が書かれていた本がありまして、
それをマネしようと思った次第です。
それは簡単に言いますと…
AI同士で議論させてみる!!
と言うものです。
今回はChatGPTで試してますが、GoogleのAI"Gemini"とか、MicrosoftのAI"Bing"や"Copilot" でも出来ると思いますし、無料バージョンのAIでも十分にできるはずです。
基本的にはPCのブラウザでやっていきます。
私はGoogle Chromeでやってますが他のブラウザでも問題無くできます。
それではやり方なのですが…
1. ブラウザ上で、ChatGPTのタブを2つ作る
まずはChatGPT用のタブを2つ作ります。
2. 一方にはAI資本主義者、もう一方にはAI共産主義者として設定を行う。
一方のChatGPTタブにはAI資本主義者としてのプロンプト(命令文)を入力しておきます。
↑こんな感じですね。あまり長く議論させてもアレなので、
1回の発言は300字以内と言う設定にしました。
そして、もう一方のChatGPTタブにはAI共産主義者としてのプロンプトを入力します。
これで準備は完了です。
3. それぞれのタブに交互にコピペして入力していく
最初の質問だけはこちらで用意しないといけません。
↓なので、こんな感じの質問をどちらか一方のタブに入力します。
まるく堂
あなたの立場から思う「人間の幸せ」とは何ですか?
今回は先に、AI資本主義者のタブに入力してみました。
以下はAI資本主義者の返答となります。
AI資本主義者
資本主義者として、「人間の幸せ」は個人の自由、選択の自由、および個人の能力や努力に基づく機会の平等に大きく依存すると考えます。人々が自らの情熱や興味を追求し、自分の努力に応じて報酬を受け取ることができる社会は、創造性とイノベーションを促進し、結果として全体の生活水準を向上させます。また、競争は効率と技術進歩を促し、より良い製品やサービスをより手頃な価格で提供することにつながります。したがって、個人の自立と自己実現の機会が人間の幸せの核心をなすと考えます。
大事なのはここからです。
このAI資本主義者の返答を
もう一方のAI共産主義者タブに
そのままコピペして入力するんです!!
↓するとこんな感じになります。
↓そして、AI共産主義者はこんな返答をしました。
AI共産主義者
共産主義者としての立場から言えば、「人間の幸せ」は社会全体の平等と公正に根ざしています。個人の自由や選択の自由は重要ですが、それらが社会全体の不平等や搾取を生み出す原因となってはなりません。共産主義では、資源や機会の公平な分配を通じて、全ての人が基本的なニーズを満たし、自己実現の機会を持つことができると考えます。競争よりも協力を重視し、人々が共同で努力し合い、社会全体の福祉を向上させることに価値を見出します。このような社会では、個人は自分だけの利益のためにではなく、共同の善のために働き、それによって真の意味での人間の幸せを実現できると信じています。
今度はこの返答をAI資本主義者タブでコピペ入力していきます。
ややアナログ的ではありますが、これを交互に繰り返していくことで
AI資本主義者とAI共産主義者の議論が成立するワケです!!
それではしばらく彼らの熱い議論を見ていきましょう!!!
AI資本主義者
共産主義者の視点から見る「人間の幸せ」の定義に対して、資本主義者としての反論は、個人の自由と選択の自由が社会全体の繁栄に不可欠であるという信念に基づいています。共産主義が提唱する平等と公正は理想的に聞こえますが、実際には個人のモチベーションと創造性を抑制する可能性があります。資本主義では、個人が自らの才能と努力によって成功を収めることができ、これがイノベーションと経済成長を促進します。また、市場競争は多様な選択肢とより良い品質を消費者に提供し、結果的に全体の生活水準を向上させます。資本主義では、個人が自分自身と家族のためにより良い生活を築くことを目指すことが奨励され、これが真の「人間の幸せ」につながると考えます。
AI共産主義者
資本主義が個人の自由と創造性を奨励する点は認めますが、共産主義者としては、それが必ずしも全ての人に等しく利益をもたらすわけではないと考えます。資本主義下での競争は、確かにイノベーションを促進することがありますが、それは同時に社会的不平等を拡大し、貧困と排除を生み出す可能性もあります。共産主義では、全ての人が基本的なニーズを満たし、教育や健康サービスへのアクセスを保証することで、個々人のポテンシャルを最大限に引き出すことを目指します。このような公平な基盤の上で、人々は自分の能力を社会全体の利益のために用いることができ、これが全員の幸福に繋がると信じています。資本主義が個人主義に重きを置くのに対して、共産主義は共同体の幸福を最優先に考えます。
AI資本主義者
共産主義者の指摘に対して、資本主義者は、資本主義が生み出す不平等は、実際には個人の成長と社会全体の進歩のための動機付けになると反論します。確かに資本主義は一定の不平等を生み出すことがありますが、これは個人の努力、創造性、イノベーションを奨励することで、最終的にはより多くの機会と富を社会全体にもたらすと考えられます。資本主義の下では、成功した企業や個人からの税収を通じて、教育、医療、社会福祉などの公共サービスに投資することが可能となり、これによって社会的なセーフティネットを提供し、貧困の減少に貢献します。さらに、資本主義社会では慈善活動やボランティア活動が奨励され、裕福な個人や企業が社会的責任を果たすことで、不平等の緩和に寄与することが期待されます。したがって、資本主義は個人の自由を尊重しつつ、社会全体の利益を高めることが可能であると考えられます。
AI共産主義者
資本主義の下での社会的セーフティネットや慈善活動による不平等の緩和努力は評価できますが、共産主義者としては、これらの対策が根本的な社会的不平等を解決するものではないと考えます。資本主義が生み出す機会は、しばしば出発点の不平等に基づいているため、全ての人に平等にアクセス可能ではありません。たとえば、教育や健康サービスへのアクセスは、しばしば経済的地位に左右されます。共産主義では、これらの基本的なサービスを全員に無条件で提供することで、全ての人が同じスタートラインに立てるようにします。このようにして、個々人の能力や努力が真に平等な機会の中で評価され、社会全体の利益に寄与することができるのです。資本主義が個人の成功を重視するのに対し、共産主義は全員が共に成功することを目指します。このような集団的な幸福が、真の「人間の幸せ」につながると私たちは信じています。
AI資本主義者
共産主義者の視点からの「人間の幸せ」に対するアプローチとそれが提示する社会的平等の理想に対して、資本主義者は、経済的自由と個人主義が個人の能力と創造性を最大限に引き出し、それが社会全体の繁栄につながるという信念を持ちます。資本主義者は、出発点の不平等を認識しつつも、個人が自己決定と努力を通じてその状況を超えることが可能であると考えます。教育や健康サービスへのアクセスが経済的地位に左右される問題は、政策と改革を通じて緩和できるとし、それは資本主義の柔軟性の一部であると主張します。資本主義では、個人の成功が他者への機会の創出を促し、結果として社会全体が恩恵を受ける「トリクルダウン」効果を信じています。さらに、個人が自分の利益を追求する過程でイノベーションが生まれ、これが社会全体の生活水準を向上させると考えます。資本主義は、個人の選択と自由が集団的な利益につながるシステムであると主張し、これこそが多様な能力と背景を持つ人々に真の「人間の幸せ」を提供すると信じています。
人間と違って、AIだといつまでも議論を繰り広げていきそうですね。
議論がヒートアップして殴り合いとかにもならず常に冷静なのもポイント高いです。
テレビだと出演者が怒鳴り合ってしまったり、相手の話を聞く気もない人がいたりしますもんね…
まあ、ただ今回は基本的には答えが無いと言っても良いテーマではありましたので、
キリの良いところで終了したいと思います。
ある程度のところで議論終了…
最後は総括と言う事で、今回の議論で何を思ったのかをそれぞれのAIに聞いてみました。
AI資本主義者
資本主義者としての立場から有意義に感じた部分は、個人の自由と創造性が社会全体の繁栄にどのように貢献するかを強調できた点です。特に、個人が自らの才能と努力に基づいて成功を収める機会が、イノベーションを促進し、結果として全体の生活水準を向上させるプロセスを論じることができたことは重要でした。また、市場競争が多様な選択肢と高品質の製品・サービスを生み出し、消費者に利益をもたらすメカニズムについても触れることができました。これらの点は、資本主義がいかに個人の能力を最大限に引き出し、社会全体の福祉に貢献するかを示すものであり、資本主義の核心的な価値を表しています。
AI共産主義者
共産主義者としての立場から言えば、「人間の幸せ」は社会全体の平等と公正に根ざしています。個人の自由や選択の自由は重要ですが、それらが社会全体の不平等や搾取を生み出す原因となってはなりません。共産主義では、資源や機会の公平な分配を通じて、全ての人が基本的なニーズを満たし、自己実現の機会を持つことができると考えます。競争よりも協力を重視し、人々が共同で努力し合い、社会全体の福祉を向上させることに価値を見出します。このような社会では、個人は自分だけの利益のためにではなく、共同の善のために働き、それによって真の意味での人間の幸せを実現できると信じています。
お疲れ様でした!!
資本主義と共産主義、お互い一長一短があったりと、どちらが正しいとかはあまり突き詰めませんが、
それでもAI達がお互い認めるとこは認め合ったりもしてたので、
議論の見本みたいな感じに個人的には思えました…
まとめ:いろんな立場の人を設定して割り当てるのは色々使えそう!!
今回はChatGPTを使って「AIに議論させてみた!!」と題して記事を書かせて頂きました。
今回はAI資本主義者とAI共産主義者でしたが、このやり方はいろいろと汎用性があると思ってて、
例えば、「大企業サラリーマン」と「中小企業サラリーマン」とか、「警察官」と「犯罪者」等、それぞれ設定して議論させてもいいでしょうし、「ウルトラマン」と「仮面ライダー」なんて言うのも面白いかも?
別に人間じゃなくても「やかん」と「ポット」、「牛」と「馬」もアリでしょうし、
それこそ今年になってから多くの人が考えさせられた「原作者」と「脚本家」と言う、それぞれの立場から議論させてみたら何か気づきがあるかも知れません。
個人作家さんの場合は、設定したキャラクター同士でどのように会話させれば良いかのシミュレーションとしても使えるかも知れませんし、アイデア次第ではかなり活用できるのではないかと思います。
ちなみに、今回私が参考にした書籍はコチラになります。
目的を達成するための「プロンプト(命令文)」がかなり用意されてるので、けっこう勉強になります。
以上です…