まるく堂の〇〇やろうぜ!

ニュースや日々の生活において思う事を綴っていくブログです。

人の人生ってどうなるかわからない。ある同級生の話…

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ある同級生のお話です…

こんばんは!まるく堂です!

 

この記事を読んでちょっと思い出した事があります…

news.yahoo.co.jp

全国の公立小中高校などでわいせつ行為やセクハラで処分された教員の数は、近年上昇傾向にある様です。

令和元年度に処分された教員は273人と過去2番目に多く、教え子へのわいせつ行為で処分された教員は83人にも及ぶそうです。

 

一つ言っておきますと、ほとんどの先生方は素晴らしい人ばかりです。私は過去に学校関係の仕事もしていた事があるのでわかるのですが、先生の仕事ってめちゃくちゃ大変なんですよね。普段の授業はもちろんの事、定期テストの制作や採点、家庭訪問、三者面談、部活動の顧問だったり、行事・イベントの準備だったり、人によっては毎週学級通信を作ったりされる方も多いです。
(現在のコロナ禍では少し仕事内容も変わってるかも知れませんが…)

と、常にする事が多いので残業なんて当たり前の世界なんです。

 

余談ですが、学校の給食をまず一番先に食べるのは校長先生です。大体、午前11時~11時半頃に生徒達より先に食べています。

それは給食に何か変な物が混じってないかを確かめる、いわば「毒味役」なんですよね

その事を初めて聞いた時、

「え、毒とか入ってたら校長先生、真っ先に死ぬじゃん…」

と思ったものです…

 

まあ、そんな事が起きるのは皆無ですし、私が働いてた時期でもそんな事はありませんでした。

でも最近、その「めったな事」が起きてましたよね…

www.tokai-tv.com

こんな感じで、先生方はそれこそ生徒達の未来のために日々頑張っているワケです…

 

ただ、一部の先生には問題行動を起こす方もいます。その方々によって先生全体のイメージがダウンしている現状にあるのは非常に残念に思います。

 

で、思い出した事と言うのが、私の高校時代の同級生の事です…

彼はクラスが違ってて友人と言うよりは知人と言った方が良いくらいの関係だったのですが、部活が同じだったので何度か一緒に帰る事があったんです。

 

その人の事をA君と呼びます。

A君は私なんかよりもずっと頭の良い人でした。何事も一生懸命頑張ってたし、何よりかなり情熱的な人でした。

部活が終わり帰りが一緒になると、自転車を並ばせて坂道を下り、A君のアツイ話が始まります。部活でどうすれば上手くやれるのかとか、勉強の仕方だとか…

当時の私は無気力と言っても良いくらいのビジョンを持ってない人間だったので(今もだけど)、ほとんどA君の話の聞き役みたいな感じでした。

 

そんな中、A君が将来の事を語りだした事があったんです。

特に何になりたいと言うのは当時はまだ決めてなかった様ですが、

「人と同じ様な事は絶対にしたくない!」

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と語気を強めて言ったんです。

 

そのセリフを聞いた時、なぜかわかりませんが「おお、スゲエエ!」と感動したのを覚えています。「情熱」を燃やすエネルギーとか、オンリーワンを目指す姿勢とか、私個人が持ってないモノをA君はいろいろと持っているんだな、と羨ましく思った事さえあります。その言葉は私にとって、それだけ鮮烈だったのでしょう、今でも覚えてるのですから…

 

ただ、それでもまだ友人と言うほどの間柄ではなかったので、高校を卒業してからは全くの離ればなれで彼がどこで何をしているのかもわかりませんでしたし、特に私も気にしてませんでした。

 

そして、月日が経ち、A君自身の存在すら忘れていた頃、思いも寄らないところから彼の名前を聞くことになるのです。

 

コロナ禍が始まるかなり前ですが、冬休みで親戚が遊びに来ていたんです。

夕食の団らんが始まり、親戚の子が話し出しました。

以前、その子の学校にも勤務していた事がある先生が逮捕されたらしい、との事でした。

私は「へえ~、そんな事もあるんだ。」と軽く受け流す感じで応答したんですよ。

するとその子が続けて「うん、名前も知ってるよ、○○○○って言う先生」と言いました。

 

その瞬間…

「え?」

と、思わず聞き返してしまいました。

それは、かつての同級生A君と同じ名前だったからです。

同姓同名と言う事も考えましたが、ちょっと珍しい感じの名字と名前だったので、

なかなか他人とは考えにくかったのです。

 

親戚の子は、以前その先生から授業を受けた事もあった様です。

なので本当にA君なのか、どんな感じで、どんな特徴の先生だったのかを聞き返しました。

とは言え、私も当時の若い時のA君しか知らないので思い出せる事には限界がありました。ただ何となくですが、特徴は一致している様な感じはしました。

ええ?まさか…?あのA君が?

ちょっと信じられない気持ちでいっぱいでした。

 

〈おお、あれから教員採用試験を受けて先生として頑張ってたのか!!スゴイ!〉と言う気持ちと、

〈た、逮捕って…〉と言う二重の驚きがあったんですよね…

 

が、ただ一つ本当に聞きたかった「何で逮捕されたのか?」に付いては親戚の子には聞けませんでした。

と言うのも…

アッチ系の罪状だったら…?

と言う懸念もあったからです。親戚の子も罪状はあまり良く分かってない感じだったので、逆に確信があったと言うか…

 

それで、後でネットで調べてみたんです。A君の名前を…

やはりアッチ系での逮捕でした…

そう、つまりは…生徒へのわいせつ行為ってやつでした…

事件が起こったのはかなり前らしく、裁判とかも既に終わってたらしいです。

 

その記事を読んでから急に悲しくなりましたね…

「人と同じ様な事は絶対にしたくない!」

って、キラキラした目で語っていた、あのA君。

なんかもう…

違う意味で有言実行してんじゃねーよ!!!

と怒りさえ沸いてきました。オレの感動を返せ!と…

 

被害にあった子とはどんな事があったのかの詳細はわかりませんが、

深く傷ついてるらしい事が書かれていました。

そりゃそうですよね。信頼すべきハズの先生に傷つけられたのですから…

 

記事のコメントには「変態教師」とか「キモ」とかいろんな罵声が書かれていました。

そりゃ、しでかした事を思えば当然です。私自身も同じ様な怒りもあります。本来は生徒を守るべき立場にあるのに、その立場・権限を利用していたのは卑劣極まりないです…

A君を擁護する気も一切ありませんし、刑務所に入って当然とも思います。

ただ、かつての同級生にこれだけの批判的な言葉が向けられていたのは単純に悲しくはなりました…

 

しかし高校時代、あんなにキラキラして未来を語っていたA君と、そのしでかしてしまった事の大きさがすごくギャップになっていて、今でも気持ちの整理がつかない状態ではあります。

ただ一つ言えることは

あの頃のA君はもういないんだなあ…

と言う事。

 

人生は岐路と言うものがたくさんあって、常に選択の連続です。

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大半の人は世の中の現状や自分の限界を知ったりしてクサったりもして来ます。

でもA君はあの難しい教員採用試験もクリアして、先生になれて順風満帆と言っても良いくらいだったのに…

もちろん、先生になってからもきっと大変な事はあったかも知れません。

しかし、どんな事情があったにせよ、己の欲望に負けてしまった事、そして「先生」としての尊厳を汚してしまった事は本当に残念でなりません。

 

それでも人生は続いていきますし、過去を変えると言う選択肢もありません。

A君については刑期がどうなったのかとか、今はどこで何をしているのかも私はわかりません。会う気ももちろんありません。

罪を償った後も険しい道であるのは間違いないと思います。さすがにまた教師をする事はないと思いますが、それでも何とか第二の人生を歩んで欲しいと願うばかりです…

 

以上です…