ありがとう!エヴァンゲリオン!
こんばんは!まるく堂です!
先日「シン・エヴァンゲリオン劇場版:||」を見に行ってきました!
その感想等を、映画の本筋のネタバレ無しで話して行きたいと思います!
まずは映画館に行くまでの不安…新型コロナウイルスへの対策は?
新型コロナウイルスが猛威を振るうようになったこの時代、
映画館に行く事に不安を感じる思いは正直に言うとありました。
広いと言えど密閉空間ぽいですし、その場に1時間半~2時間半ほどいるわけなので、
それなりに感染のリスクはあるのでは…?と言う漠然とした恐怖が個人的にあったのです。
そのせいと言いますか、日本一ヒットした「鬼滅の刃 無限列車編」も私は見ていません。6月に発売されるDVDを待つことにしています…
ただ「シン・エヴァンゲリオン劇場版:||」に関してはどうしてもx5見たかったので、意を決して映画館に行くことにした、と言うワケです…
私の不安をよそに、映画館ではマスク着用でないと見られなかったり、空調による換気や、映画が終わる度にシートの消毒作業をしたりと徹底した対策が行われている様ですね。
↑こちらの実験動画は本編が始まる前にも予告編紹介と一緒に流れていました。
この動画のおかげで、かなり不安も解消されました。
ただ、まだ多少の不安は残っていたため、
ポップコーンと言った飲食はせず…
(↑本当はめっちゃ食べたかったけど…)
今回は運良くと言いますか、前後左右2mほどは誰も座ってませんでした。
なので、おそらく感染のリスクはかなり低いのではないかと思われ、
比較的楽な気持ちで見る事ができました。
これまでのエヴァンゲリオンを振り返って
本編が始まる前に思う事…
指定されたシートに座り、本編が始まるのを待っている間、
一ファンとして様々な思いが脳裏をかけ巡りました。
何よりも強く思った事は、
これから自分は「新世紀エヴァンゲリオン」の
真の完結を目の当たりにするのだ!
と言う事でした…
1995年のテレビアニメ放映から早26年の時が経とうとしています。
当時それを初めて見た衝撃は、今でも忘れられません…
これまでのストーリーも本当に面白かった!ただ…
TVアニメ版「新世紀エヴァンゲリオン」のあらすじはこんな感じです…
突然わけもわからず日本にやってきた超大型の「使徒」と呼ばれる敵。
そんな状況でエヴァンゲリオン初号機に乗って彼らと戦わなければならなくなった碇シンジ。
なんとか初めての敵を倒しつつも、本来は引っ込み思案で消極的な性格の彼。
初号機に乗ることに抵抗を感じてしまいます。
しかし望む望まないにかかわらず敵はやってきます。
果たして人類の運命は?
という感じです…
それまでのロボットアニメの主人公と言えば、
良くも悪くも熱血漢と言うのが定番だった様に思います。
多少悩んだり落ち込んだりする事があったとしても
碇シンジ君の様に、ここまで心の弱さが
露呈された主人公と言うのは
皆無と言って良かったと思います。
やがて仲間も増え彼の中にも自信が芽生えつつあった、そんな最中にもたらされる悲劇。
本当の敵は何なのか?謎が謎を呼び物語が最高潮に達した中での…
TVアニメ版25話、26話!!
これまでの設定をすべて投げ出したようなぶっ飛んだ内容に、
視聴者の多くが驚愕してしまいました。
内容には触れませんが、賛否両論だったのは否めません。
どちらかと言うとほとんどの方はこう思ったと思います。
は…?これで良いわけねーだろ!!
ふざけんなあああああああああ!!
と…
実は「新世紀エヴァンゲリオン」は放映当初からここまで人気だったワケではありません。
TV放映が終わった後、ビデオレンタルが開始されたあたりから
徐々に口コミが広がり今日まで続くヒットへと繋がるようになったのです。
それに伴い「もっとちゃんとした答えを用意して欲しい」
と、多くの否定的な意見が出始めます…
そうしたリクエストに応えるように、
1997年3月に「シト新生」
1997年7月に「Air/まごころを、君に」
と言う2本の映画が公開されました。
ようやくエヴァンゲリオンの完結が見られる!(1回目)
この思いを胸に、私も当時の友達と一緒に映画を見にいきました。
ただ、実際に見た結果…
物語としては一応完結の形は見せているものの
難解すぎて何が何だかわからない…
私も友達も、映画館を出た後は苦虫を噛みつぶしたような顔になっていました…
それから10年、「エヴァンゲリオン」と言う作品の記憶も薄れつつあった頃、
「ヱヴァンゲリヲン新劇場版」4部作(当初は3部作)として
新たに製作されるのを知り、心は再び舞い上がりました。
ようやくエヴァンゲリオンの完結が見られる!(2回目)
当時からは格段に飛躍したアニメ技術&真の完結が期待されるとあって、
いやが上にもテンションはあがりました。
「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序」(2007年)は、いろいろと細かい変更はあるものの
それまでのアニメ版の本筋は一緒の様な印象を受けました。
しかし美麗に描かれたグラフィックが素晴らしかったし、
「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破」(2009年)はアニメ版とはかなり違う展開で、
そうそう!これこそエヴァに求めていた展開なんだよ!と
個人的に一番熱く、好きな展開でした!
しかし…その後の「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q」(2012年)で…
あれ…
また…
戻っちゃった…?
前作の「破」のアツい展開を一瞬で吹き飛ばすような、暗い展開が続きます…
多くの視聴者と同様、
こうして私は「エヴァンゲリオン」に関しては
何度も何度も「肩透かし」を食らってきた様に思います。
出口の無いトンネルをずっと進んでいような…
どこかモヤモヤを抱えるこの感じ…
そして…
これほどの長い期間を経て、ようやくたどり着く一つの完結。
「シン・エヴァンゲリオン劇場版:||」
それはもはや「事件」と言っても良いでしょう。
「シン・エヴァンゲリオン劇場版:||」を見た結果
「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q」から早9年もの歳月が流れました。
新型コロナウイルスの影響を受け、本来は2020年6月に公開予定だったものが
2度延期され、2021年3月8日にようやく上映されたのです。
結末がどうなるのかは、かなり不安がありました。
「Q」からの続きと言う事で、また前回の様な難解で鬱な展開が続いたら、と思うと…
消極的な気持ちになりつつ今回の映画を見たわけですが…
結果としては…
来て良かった!!
本当にそう思いました!
劇場版の「破」と「Q」の間では割と時間の差が存在します。
その設定が利用されたような展開から物語前半がはじまり、
これまでのシリーズで登場した懐かしい顔ぶれがスクリーンに続々と登場、
そして後半は、それまでになかった新たな展開、新たな結末を迎えるために
各キャラクター達が動き出します。
あえてネタバレはしませんが、
ただ一つ、いつものような視聴者を煙に巻く展開はほとんど無く、
大筋のストーリーは非常にわかりやすいものになっていました。
それが賛否両論を生んでいるのはわかりますが、
個人的には非常に良かったと思っています。
お笑いコンビ「ハライチ」の岩井勇気さんは、
エヴァの名前こそ出さなかったものの、
今回の劇場版に関しては批判的だった様ですね…
迫力あって作画が綺麗で感動的でわかり易くて最悪だった。もう二度と自分から観ることはないだろう。さよなら。
— 岩井勇気 ハライチ (@iwaiyu_ki) 2021年3月16日
「エヴァ」に期待するものは人によって様々ではありますが、
かなりのアニメファンである岩井さんにとっては、
ひょっとしたら「これじゃない感」 が大きかったのかも知れませんね。
ラッパーであり映画評論家としても知られる宇多丸さんも
今回の劇場版について語っていたようです。
内容的にはほとんど酷評だったみたいですが、
一つだけこの言葉に共感しました
「観終わった時はジンとしました。これは感動ではなく感慨」
これはスゴくわかります!
個人的に今回の劇場版が100%納得がいく展開だったか?と聞かれると、
必ずしもそうだとは言えない自分もいます。
非常にわかりやすかったものの、どこか「おいてけぼり感」はありましたし、
好みではない展開もいくつかありました。
それでもエンディングを迎えた時は、宇多丸さん同様、胸にこみ上げるものがありました…
そう、それは
感動というよりは感慨!
「新世紀エヴァンゲリオン」の完結をついに見てしまった!!
という感慨です…
ストーリーが面白くなかったとかそういうワケではもちろんありません。
内容もかなり面白いと思いました。
しかし、それ以上に
ついにエヴァが終わった…
自分が生きてる間にそれが叶った事は内容うんぬんよりも
優先されるべき感情だったのでしょう…
これはエヴァに26年もの長い期間付き合ってしまったと言う
時の流れがそうさせるのかも知れません。
あらためて考えるとものすごい時間の長さです。
あくまでも個人的な意見ではありますが、
今回の劇場版を酷評されている方はおそらく
若い人の方が多いのかも…?なんて思います。
若い方々はまだまだ気力も体力も充分に満ちていますから、
あの不条理な気持ちを起こさせたり、焦らされたりしてしまうリアルな「エヴァの呪縛」とでも言うべきものにもまだまだ耐えられると思うんです…
でも個人的にまた謎展開のまま終わってたとしたら、
さすがに耐えられませんって…
おそらく映画館で発狂してたかも知れません…
いや、しませんけど、それくらいの気持ちにはなってたでしょう。
なので今回、キレイに終わらせてくれた事は本当に良かったと思ったし、
声優の皆さんもほとんど当時のままだったと思うのですが、
その頃のままの演技なのはスゴすぎでした!
エンディングは宇多田ヒカル「One Last Kiss」
とうとう真のエンディングを迎えてしまったエヴァンゲリオン。
最後は宇多田ヒカルさんの「One Last Kiss」で締めくくられます。
新劇場版になってからは全てのエンディングテーマの作詞・作曲を
宇多田ヒカルさんが手がけています。
「Beautiful World」や「桜流し」も世界観に合った素適な曲でしたが、
「One Last Kiss」はそれに勝るとも劣らない名曲です!
エヴァの完結を見られたと言う余韻に浸りながら、この極上に心地よいサウンドを聴けたのは本当に至福のひとときでした!
「エヴァ」のテーマソングを作ったのが宇多田ヒカルさんで本当に良かった!
まとめ:「シン・エヴァンゲリオン劇場版:||」は傑作でした!
今回は「シン・エヴァンゲリオン劇場版:||」を極力ネタバレ無しで紹介させていただきました!
個人的にずっと長い間見続けてきたせいか、完結を迎えられた悦びはひとしおでした!
庵野監督を始め、この長い期間をずっと楽しませてくれた制作陣のみなさんには感謝したいです!!
あらためて「新世紀エヴァンゲリオン」は大傑作アニメだと思います!!
さようなら、全てのエヴァンゲリオン!
ありがとう、全てのエヴァンゲリオン!
以上です…