1934年に発行されたミステリー本が今アツイ!!
こんばんは!まるく堂です!
こんな記事を見つけました!
これまで4人しか正解してない殺人ミステリーにティックトッカーが挑む!
最近「カインズ・ジョウボーン(Cain’s Jawbone)」と言う書籍が海外で注目されているそうです。
この書籍の歴史は古く、なんと1934年に発行された殺人ミステリーパズルなのです。
残念ながら英語のみで日本語版はありませんが、この書籍がとにかく話題になっているのです!!
タイトルを直訳すると「カインの顎骨(がっこつ)」となります。
これは、聖書で人類の祖とされている「アダムとイブ」の子供であり、後に嫉妬心から弟の「アベル」を殺害してしまう兄「カイン」が使用した人類史上初の殺人武器を表しているそうです。
内容的にはこの物語をベースとした殺人ミステリーの様です。
この書籍は100ページにわたり書かれているのですが、特徴的なのは
1ページ1ぺージが間違った順番で掲載されている!
と言う事です。
ページを正しく並べていくと6つの殺人事件とその犠牲者たちの名前、そして事件解決に向けての道筋が示されます。
つまりは読者の方で、それぞれのページに書かれている言葉を手がかりにしながら、矛盾無く正しい内容になるように並べていかなければならないのです。
(当時発売された初版は本の形式だったので、ページの切り取りが大変だった様ですが、第二版以降はカード形式変更された様です。最近発売されているのはまた本の形式みたいだけど…)
↑これは「カインズ・ジョウボーン」の表紙なのですが、
下部分に、
「The World's Most Fiendishly Difficult Literary Puzzle(世界一で最も難解と呼ばれる文学的パズル)」
と、書かれています。
それもそのはず、正解がたったの1通りなのに対し、
ページの組み合わせの総数はナント!
約3200万通りもあるのです!!
これは気が遠い作業になりそうですね…
実はこの書籍、1934年に発行されてからこれまでの約90年の間に、
正解通りに並べられた人はたったの4人しかいないのです!!
少なすぎだろ!!!!!!!!!!!!
と言うか、正解した人がどんだけスゴイんだよ、って話ですが…
イギリスの大手新聞「ガーディアン」誌によりますと、
最初に正解が出たのは1930年代で、「S Sydney-Turner」さんと言う方と「W S Kennedy」さんと言う方が、それぞれ25ポンド(現在価格で約22万7千円)を獲得しました。
それから2010年代に入るまで正解者はずっと居なかった様です。
ようやく、イギリスのノースヨークシャーにある「シャンディーホール博物館」でキュレーター(専門管理職)をされている「Patrick Wildgust」さんと言う方が正解を出し、
「カインズ・ジョウボーン」の作者、エドワード・ポウィス・マザーズさんが作った多くのパズルが1冊に掲載された「The Torquemada Puzzle Book」の原本を手に入れたそうです。
そして2020年の11月にコメディ作家の「John Finnemore」さんが4人目の正解者となりました。
今までのところ、正解者はこの4人のみとなっているそうです。
なぜこの古い本が急に話題になったのか?
そもそも、1934年に発売されたこの「カインズ・ジョウボーン」がなぜ注目されたかと言いますと、
TikTokユーザーのSarahScannellさんが、自身の動画でこの書籍を紹介したからです。
@saruuuuuuugh also i’m a le$bean but mostly the murd€r wall #fyp #cainsjawbone #booktok #mystery ♬ original sound - cals 💗
部屋の壁にこれでもかと貼ってあるのは、書籍のページを切り離したものと思われます。
彼女の最初の「カインズ・ジョウボーン」関連の動画は約470万回も視聴されたそうです。
これが引き金となり、米Amazonでは24時間以内に売り切れてしまい、現在も品切れ状態が続いている様です。
出版元の「Unbound」と言う会社は、今後一万部の増刷を進めていく予定で、12月中旬頃に発送されるそうです。
SarahScannellさんは、現在もその進捗状況をTikTokで投稿しているのですが、
彼女が言うには一番難しいのはページが順不同に並べられている事ではなく、
1934年当時の時代背景や、今では使われていないような言葉の理解に苦しんでいるようです。
たしかに90年前だと、どんな言語でも現在とは変化してたり、同じ言葉でも意味合いが違っていたりしそうですよね。
確かに難しいかも知れませんが、なんとか解決へ向けて頑張って欲しいと思います!!
まとめ:日本語でもこのシステムを使った文学パズルってないのかな?
今回は「カインズ・ジョウボーン」と言う書籍を紹介させていただきました。
1934年発行と、かなり古い書籍ではあるのですがアイデア的にかなり斬新に思えました。
私がこうしたパズルへの造詣が深くないだけかも知れませんが、
できれば日本語版出して欲しい!!
って思いましたね…
でも翻訳ってかなり難しいと思います。
英語だと良くてもニュアンスとかの関係で日本語だと謎解きが不自然になったり難しくなったりしそうですし、当時の時代背景を把握しながら訳していくのもかなり大変そうです。
なんならこのシステムを使って、日本ならではの新しいストーリーのミステリー本を出してくれる人いませんかね?
以上です…