今週のお題「名作」
こんばんは!まるく堂です!
今回ははてなブログのお題「あれは名作だった」と言うことで書きたいと思います。
2ちゃんねる時代の名作スレ「きさらぎ駅」と異世界モノへの思い
「名作」と言うと、通常は小説とか映画とかになっちゃうと思いますが、
巨大掲示板の「2ちゃんねる(現:5ちゃんねる)」で投稿された
作者不詳の「きさらぎ駅」と言う話が、怪奇体験談としては名作だと思ってます。
このお話が投稿されたのは2004年と言う事で、すでに20年も前になります。
私はリアルタイムでは読んでませんでしたが、まとめサイトなどで読んで戦慄したものです。当時は「実際にあった話」と信じていたくらいに、とてもリアルな話だったんですよね。
「きさらぎ駅」を簡単に紹介しますと…
ある深夜、スレ主である「はすみ」さんが電車に乗っていたところ、いつもより乗車時間が長くなり、見知らぬ「きさらぎ駅」に到着してしまいます。
「きさらぎ駅」は無人で不気味な雰囲気に包まれており、周囲には何もありません。
「はすみ」さんは線路沿いを歩いて帰ろうとしますが、太鼓の音や片足の老人の幽霊(?)に遭遇するなど怪奇現象が続いていきます。
トンネルを抜けた先で「親切な方」と出会うが、その後「はすみ」さんの消息が途絶えます…
これが当時はリアルタイムで、「はすみ」さんと2ちゃんねる住民とのやりとりがあったりもしてたので、リアリティがとにかく感じられましたし、単純に怖かったです。
それ以降、「異世界」に紛れ込んだと言う投稿が相次いだ様に思います。
2010年代前半頃までは、2ちゃんねるでは「異世界に行ってきた」というスレッドが頻繁に立っており、様々な作品がまとめられていました。
↓こちらのお話は異世界モノの話の中でもかなり有名ですね。
「時空のおっさん」と異世界の存在
私は異世界モノの話の中でも「時空のおっさん」に関連した話も好きですね。
「時空のおっさん」とは、異世界に迷い込んだ人の前に現れて、元の世界に戻してくれる作業服(?)を着た謎の男性の事です。
2ちゃんねるで「異世界体験談」を投稿した多くの方は、共通でこの「時空のおっさん」らしき人が登場し、彼の助力により現在の世界に戻って話が締めくくられているのです。
異世界体験をされた複数の方が、同一人物とも受け取れる人について語っている事が、とても現実味があって思わず信じたくなっちゃいます。
○○が異世界体験談を駆逐する?
しかし、ここ最近は2ちゃんねる(現:5ちゃんねる)界隈でそうした体験談を目にすることがほとんど無い様に思います。もちろん少しは存在するのかも知れませんが、2010年代の頃の様に注目される話はなかなか見当たりません。
まあ、私自身あまり5ちゃんねるを利用してないので知らないだけと言う可能性はありますが…
当時は、リアルタイムで進行した書き込みが多く、こうした話を読む度にもしかしたら現実に起きているのかもしれないと半信半疑ながらもリアリティを感じ、ワクワクもしていたものです。
それにも関わらず、現在はそうした「異世界体験談」としての投稿がほとんど見られなくなったのは、個人的にはスマートフォンの普及が関係しているのかな?と思ってます。
スマホの普及と異世界体験談の衰退
スマホの先駆けである初代iPhoneが日本で発売されたのが2008年の事です。
それ以降、スマートフォンの性能が飛躍的に向上していきますが、異世界体験談を語る人にとって、これはかなり不利な方向へ働いた様に思います。
と言うのも、例えば「異世界に行ってきたよ」と誰かが言ったとしても、「スマホを持って行ったなら写真を撮ってきた?」とネット住民から聞かれる事も多いと思うんです。
もちろん、本当に異世界に行ってたなら写真を撮って証拠を見せればいいだけですが、
もしもウソを語ってるならば、その証拠を出せないワケですよ。
昔のガラケー時代ならば、多少ボケボケの画像を見せても、ネット住民の方で、それっぽく勝手に解釈してくれたかも知れませんが、今の高性能なスマホだとあまりに解像度が低い画像だとそれだけで疑われてしまうでしょう。
スマホは高性能カメラあり、GPSあり、SNSありの万能ツールなので、いろんな物事の真偽が比較的確認しやすくなっています。
それが逆に異世界体験談のリアリティを損ねる一因となっているのではないでしょうか?
もしも仮に、異世界と言うものが本当に実在するのだとしたら、時代を問わず「異世界体験談」は今でも定期的に書き込まれていてもおかしくないはずです。しかし、今ではほとんど見かけません。
このことから、異世界体験談は一時のブームだったのかも知れませんし、当時に語られた多くの話も創作だったのだろうと思うと、少し寂しい気持ちになります。
まとめ:異世界ブームの思い出とこれから
今回は懐かしの「異世界体験談」について語らせて頂きました。
2ちゃんねるの異世界ブームは、一時代を画した文化現象と言えました。
「きさらぎ駅」をはじめとする数々の作品は、今でも多くの人々の記憶に残っています。異世界体験談は個人的にはとても惹かれるジャンルではありました。
それはホラーチックながらも非日常への憧れだったり、どこか想像力を掻き立てる物語の魅力があったからかなと思います。
まあ、実際には体験したくない出来事ですけどね…