まるく堂の〇〇やろうぜ!

ニュースや日々の生活において思う事を綴っていくブログです。

「ゆっくり茶番劇」騒動に思う事…

スポンサーリンク

目次(文字数:4900字前後)

「ゆっくり茶番劇」騒動はどうなっていくのかな?

こんばんは!まるく堂です!

 

最近、「ゆっくり茶番劇」と言う言葉が世間を騒がせていますね!

news.mynavi.jp

ニュース等で初めて知った方には、

「ゆっくり茶番劇」って何??と思った人も多いと思います。

実は私もそうだったんですけどね。

なので自分なりに色々と調べて見たのですが…

 

この言葉が何なのかを知るには、

まず「東方Project」と言うワードを知る必要があります。

 

「東方Project」から「ゆっくり茶番劇」への流れ

ZUNさんと言う方が運営する「上海アリス幻樂団(しゃんはいアリスげんがくだん)」と言う個人サークルがあるのですが、彼が製作する弾幕系シューティングゲーム(一部に別ジャンルあり)のシリーズの総称が「東方Project」です。

「東方Project」はZUNさんの同人作品ではありますが、

25年以上も製作され、そして支持され続けてきた人気シリーズです。

 

シューティングゲームでありながらも「東方Project」には様々なキャラクターが存在しており、

その中に「博麗霊夢(はくれいれいむ)」(右)と「霧雨魔理沙(きりさめまりさ)」(左)と言う登場人物がいます。

東方【博麗霊夢,霧雨魔理沙】 壁紙 | tsundora.comより画像参照

 

そして彼女たちが二次創作者の手によってAA(アスキーアート)化されたものが、

「ゆっくりしていってね!!!」(通称ゆっくり)と言うキャラクターでした

 

↓更にイラスト化されたものがこちらです。

↑youtubeやニコニコ動画でよく、機械的な音声読み上げソフトで彼女たちが会話する動画を見たことがある方も多いと思います。

彼女たちはそれぞれ「ゆっくり霊夢」(右)「ゆっくり魔理沙」(左)の名で親しまれ、

コンテンツの内容によって「ゆっくり実況」「ゆっくり解説」、

そして「ゆっくり茶番劇」等と言った動画ジャンルで構成され、

多くの方が彼女達のキャラクターを使って投稿しているのです。

 

原作である「東方Project」の著作権自体は製作者のZUNさんがお持ちだと思いますが、

彼は二次創作に対しても寛容な態度を見せているため、

これまで、たくさんの「東方Project」二次作品が生まれました。

 

二次創作で製作された作品の諸権利はこれまでグレーな感じではあるのですが、

暗黙の了解で、誰が主張するでもなく、みんなが使える公共のコンテンツとして

認識されて来たのです。

 

しかし、これまでの均衡が破られる事件が起きてしまいました。

それがいわゆる、

ゆっくり茶番劇商標登録問題」です!!

事の発端は「柚葉(ゆずは)」さんと言う方が2022年5月15日に発したツイートでした。

そのツイートによりますと、

この柚葉さんが「ゆっくり茶番劇」の「商標権」を取得し、

今後はこの言葉を使用する際にはライセンス契約が必要であることを発表したのです。

 

商標権とは何か?

「商標権」とはロゴマークやキャラクター等を、他者に無断で使用されないように保護する権利の事です。

権利の性質的には「著作権」とも似ている感じがしますよね?

ただ著作権は、その作品が完成した時点で製作者に発生する権利ですが、

商標権は特許庁に申請して審査を受け、「商標登録」をする必要があります。

本来は製作者や著作権をお持ちの方が申請するのが望ましいですが、

今回の様に第三者が登録する場合もある様なのです。

 

どんな言葉やロゴが商標登録されているのかは、

↓こちらで無料で検索・閲覧することができます。

www.j-platpat.inpit.go.jp

 

ためしに今回、渦中にある「ゆっくり茶番劇」を検索してみます。

すると、1件該当する検索結果が出て来ました。

出願人は「柚葉」さんと言う名前では無いですね。

おそらくは柚葉さんの「中の人」なんですかね?

これを見る限り、確かに「文字商標」と言う形で登録されていますね。

出願日は2021年9月13日で、登録されたのが2022年2月24日となっています。

 

ここで、なぜ柚葉さんが登録されてからすぐに公表をしなかったのかと言いますと、

実は発行から2ヶ月間は異議を唱える事のできる「登録異議申立制度」の期間があったからだと予想されます。

もしも発行後すぐに公表すれば、多くの方がそれを阻止するために異議を申し立てたであろう事は容易に想像できますよね?

 

「東方Project」やそれに関連する二次創作のクリエイターやファンの方々も、

まさか商標登録がされてるとは夢にも思わなかった事でしょう。

例えば、これが製作者のZUNさんが登録したのであればまだ話はわかるのですが、

問題なのは全く関係のない第三者が商標権を申請して、

それが通ってしまった事です。

しかし、異議の申し立て期間が過ぎてしまった以上、

現状では柚葉さんが「ゆっくり茶番劇」の商標権の保持者となってしまいました。

 

その結果、多くの二次創作クリエイターの方々が困惑する事態となってしまいます。

「ゆっくり茶番劇」と言う言葉を使っている自分の動画を削除しなくてはいけないのか?

使い続けるとしたらライセンス料を支払わないといけなくなるのか?

そして、それに派生する「ゆっくり劇場」といった単語も使えないのだろうか?

等々…

この騒動はネット記事の枠を越え、

テレビの全国ニュースでも報道される事態となってしまいました。

 

その後…

いわばみんなで楽しめる公共物を個人の所有物にしてしまったワケですから、

柚葉さんへの風当たりは相当強いものとなってしまいました。

「東方Project」のファンや二次創作クリエイターの方々は次々に柚葉さんを批判していますし、youtubeやSNSでも多くのインフルエンサーの皆さんがこの話題を取り上げています。

 

個人的に特に印象的だったのは柚葉さんが、

松丸亮吾さんの意見に賛同したツイートがあったのですが…

騒動後は松丸さん、かなり辛辣なコメントを残しています。

クリエイターとして、柚葉さんの行動が許せなかったのでしょうね。

多くの方々から非難を浴びる格好になってしまった柚葉さん。

所属事務所である「Coyu.Live」(コーユー・ドットライブ)も

柚葉さんに対し一切の商標権を放棄するよう指示したり、

懲罰処分案を提出と言った措置を取っている様です。

 

苦境に立たされつつも、商標権だけは手放そうとしなかった柚葉さん。

しかし最近になって、ついに放棄手続きを開始すると発表しました。

www.gamespark.jp

手続きの開始は5月23日からと言う事です。

ここから完全に放棄されるまでどのくらいの期間がかかるのかはわかりませんが、

二次創作クリエイターの方々もほっと胸をなで下ろしているのではないでしょうか?

 

過去にも商標登録を巡る騒動があった!!

今回の「ゆっくり茶番劇」騒動を聞いて、

私と同じくらいの世代の方は、17年前にも似たような騒動が起きていたのをご存じだと思います。

それが…

「のまネコ問題」です!

ja.wikipedia.org

2005年当時、ルーマニアの3人組グループ「O-Zone(オゾン)」が歌う

「恋のマイアヒ」と言う曲に、日本語の空耳歌詞を合わせた動画が大流行しました。

まだyoutubeも出来たてホヤホヤくらいで日本では全く知られていない時代、

それはFLASH動画と言う形で投稿されたモノでした。

 

この動画でメインで使われていたのは当時の「2ちゃんねる(現5ちゃんねる)」で

親しまれていたネコ型キャラクターAAの『モナー』。

しかしエイベックスのグループ会社が、この曲のオフィシャルPVに「のまネコ」等の著作権表示をしたのです。

その後、誰のものでもないネットのキャラクターを商標登録するのか!と言う抗議が

殺到、大炎上してしまいます。

これがきっかけとなり、エイベックス社員に犯罪予告が届いたり、

過激な手段を用いて逮捕者が出るなど、大変な騒動となってしまいました。

 

当時のエイベックス社員の体験を読むと、かなり背筋が凍る思いをされていた様ですね…

いかにスゴい事が起こっていたのかがわかると思います。

buzz-plus.com

この時は商標登録が断念されていましたが、

構図は今回の「ゆっくり茶番劇」騒動とかなり似ていますよね?

「歴史は繰り返す」とはこの事かも知れません…

 

あなたの作品も第三者に商標登録されちゃうかも!?

今回の「ゆっくり茶番劇」騒動で思った事があるんですけど…

例えば私、「まるく堂」と言うハンドルネームで、

10年近くブログを書いていますけど…

もし、この名前が誰かに商標登録されたらどうなるんだ!?

って思ったんですよね…

 

この様に言うって事は私自身、商標登録してないって事なんですけど、

ある日突然、「まるく堂」を名乗る人物に

「あなたは私の名前を無断で使用している!

ライセンス料払って下さい!!」

って言われたらどうすればいいんですかね?

 

商標登録っていくらぐらいかかるのかなと思って調べてみたのですが…

www.jpo.go.jp

ちょっと見方がわからなかったのですが、

おそらくは32,900円くらいかかると思われます。

(↑見方を間違ってたらスミマセン…)

また、弁護士に頼んでする場合はさらに手数料数万円~20、30万円くらいかかる様です。

一度登録すると10年間有効との事です。

 

↓こちらのブロガーの方はすでに商標登録を済ませている様ですね。

unicorn-blog.jp

ブログで高額を稼いでる方だと、そのネームバリューも大きいでしょうし、

商標登録をする価値は充分にあるでしょうけど…

私の様な弱小ブログだと登録費用の方だけで赤字になっちゃいます…

 

なので、もしも「あんた!”まるく堂”はウチの商標ですよ!!」とか言われたら

「じゃあ、名前変えます…」

って言うしかない気がします。

 

そうなったらかなり面倒くさいですけど仕方ないですね…

商標登録してないこっちが悪いですもんね。

ただ、向こうも思惑通りにライセンス料を取れないので

登録料の数万~数十万の損にはなると思うので一矢は報いる感じもします。

 

今のうちにどんな名前に変更するか考えておこうかなあ…?

できれば「まるく堂」のベースは崩したくないんですけどね…

う~む…「まるくどう」だから…

……

……

「まる…ちゃん」?

おお!!ひらめいた!!

「マルちゃん」!!!!

「マルちゃん」良くないですか!!??

 

今後、私「まるく堂」は

「マルちゃん」に変更したいと思います!!!

(↑某大手麺カンパニーがすでに登録してるんですけど…)

 

すみません、冗談です…

 

まとめ:自然発生したネット用語やキャラクター達は独占しないで下さい…

今回は「ゆっくり茶番劇」騒動を紹介させていただきました。

自分たちの作品や商品が第三者によって商標登録されたトラブルというのは

けっこうあるみたいですね。

商標登録に関しては全然なじみがない方も多いと思いますし、

そこに目を付けた「商標登録ビジネス」なんかをされると本当にやっかいですよね。

 

今回の騒動にしても、

商標登録ができたのは、商標取得を代理で行った方が

ネット用語に疎かったのも一つの原因とされている様です。

nlab.itmedia.co.jp

今後は、商標登録の際にネット用語にも敏感になると思われるので、

しばらくは大丈夫かも知れませんが、

問題はほとぼりが冷めた頃ですよね…

 

2005年の「のまネコ問題」、2022年の「ゆっくり茶番劇騒動」と来たら、

もしかしたら17年後の2039年にまた何か起こるかも知れませんね。

 

できればネットで自然発生したキャラクターや用語は、

誰もが使えるパブリックドメイン的な扱いでいて欲しいなと思いますね…

 

以上です…

個人的見解の関連記事です!こちらもぜひお読み下さい!!

marukudo.hatenablog.com

marukudo.hatenablog.com

marukudo.hatenablog.com

marukudo.hatenablog.com

marukudo.hatenablog.com