映画の続編では前作のキャラクターはテキトーに扱われがち…?
こんばんは!まるく堂です!
ご注意!
今回の記事は映画のネタバレを含んだ内容となっておりますので、
未視聴の方や、その映画を見たいと思っている方は読む際に十分ご注意下さい。
2023年2月8日にBS松竹東急の映画番組「よる8銀座シネマ」で
「猟奇的な彼女」(2003年公開)が放送されてました。
猟奇的な彼女
当時、ドラマ「冬のソナタ」等、韓国のドラマが大ヒットしてて、
その「韓流ブーム」の流れに乗るようにこの映画も話題になっていた記憶があります。
ただ私はこの映画をちゃんと見たことが無く、今回は良い機会だったので最後まで見たんです。
気弱な男性主人公「キョヌ」を演じたチャ・テヒョンさんの演技もコミカルで良かったですし、
更にヒロイン役のチョン・ジヒョンさんがとても素敵でしたね。
暴力的ではあるのですが、一方でか弱い部分もあったりして…
そんな二人の織りなす恋模様を最後まで楽しく見れました。
結論としては、コメディと恋愛ドラマが上手く融合して笑いがありながらもホロリとさせるようなとても上手な作りで、20年以上前の映画ですが見て良かったなと思いました。
「よる8銀座シネマ」の司会、柳亭小痴楽(りゅうてい こちらく)さんが、
実はこの映画には続編「もっと猟奇的な彼女」(2017年公開)があると言ってたんです。
私はその事を初めて知ったので、ちょっと検索してみたのですが…
ナント!!
前作の「彼女」は尼僧になって
主人公キョヌの元を去ってしまってるんですよ!!
は?
これ…
あんまりじゃないですか???
そもそもこの続編には前作でヒロインを演じたチョン・ジヒョンさんは出演しておらず、代わりにヴィクトリア・ソンさんと言う中国の女優さんがキョヌの相手役を演じています。
前作で紆余曲折がありながらも最終的にハッピーエンドを迎えた二人…
それが次回作でとんでもない理由で別れてるなんて…
これは一体誰が得する展開なのでしょうかね?
いくらチョン・ジヒョンさんが出演してないからって
これはヒドい扱いにも思えます…
ただ、ふと思った事がありまして…
映画で続編ができる時は、前作のキャラクターって
割とヒドい目にあいがちだよなあ、と…
前置きが長くなりましたが、
今回は、
「前作のキャラクターがヒドい扱いを受ける続編映画」
を、私の覚えてる限りで紹介したいと思います!!
それではまいります!!
G.I.ジョー
2009年公開の映画「G.I.ジョー」の主人公「コンラッド・ハウザー」。
前作で大活躍をしていた彼でしたが…
2013年の続編「G.I.ジョー バック2リベンジ」において…
冒頭10分であっけなく戦死します!!
え…何で?めちゃめちゃ生き残るスキルに長けてるんじゃ無いの?
しかし、実は演じたチャニング・テイタムさん、
この映画に出るのがめちゃくちゃイヤだった様です…
7回も断ったと言うのは尋常じゃないですね。
よほど出たくなかったんでしょう…
それでも出ざるを得なかったんでしょうね。
ただ、視聴者からすると前作の主人公があっけなく死んじゃうのはモヤモヤします。
マトリックス
1999年に公開された映画「マトリックス」の登場人物で、
主人公「ネオ」をサポートする「タンク」と言う、
ネブカデネザル号のオペレーターがいます。
彼は船内の裏切り者から銃撃を受けますが一命をとりとめ、
映画「マトリックス」の中では生き残った人物の一人です。
ところが!!
続編である「マトリックス・リローデッド」や
「マトリックス・レボリューションズ」には一切出演してないんです!!
設定では、タンクは「マトリックス」と「リローデッド」の間の戦いで
戦死した事になってる様です!!
ええええええ???
せっかく本編で生き残ったのに…
実はタンク役のマーカス・チョンさんはギャラで揉めたため、
役を降ろされてしまった様です…
その後は訴訟問題にまで発展したのですが、結果はどうなったんでしょうね?
パシフィック・リム
2013年に公開された映画「パシフィック・リム」では、
チャーリー・ハナムさん演じる「ローリー・ベケット」と、
菊地凛子さん演じる「森マコ」が巨大ロボット「イェーガー」に乗り込み、
怪獣の脅威から世界を救いました。
ところが、10年後を描いた続編の「パシフィック・リム: アップライジング」(2018年)では、
世界を救った英雄と言っても良いはずの
「ローリー・ベケット」は消息不明!!
本編にも一切出て来ません…
そして、続編でも森マコは出てくるのですが…
中盤に入る前に乗ってたヘリが墜落して死亡!!
前作で大活躍していた二人に対し、何たるヒドい扱いw
続編にはけっこうありがちなんでしょうね…
エイリアン2
「エイリアン2」はシガニー・ウィーバーさん演じる「リプリー」が無数に繁殖したエイリアン達と戦う1986年のアクション映画で、
監督は「アバター」シリーズでおなじみのジェームズ・キャメロンさんです。
この映画では壮絶な戦いの後、
女の子の「ニュート」と植民地海兵隊「ドウェイン・ヒックス」がリプリーと共に生き残り、宇宙船が目的地に着くまで冷凍睡眠装置に入るところで幕を下ろします。
ところが!!
1992年に公開された「エイリアン3」では…
冒頭で宇宙船に謎の事故が発生、
不時着時にニュートもヒックスも死亡してしまうんです!!
これもヒドい展開ですね…
せっかく大変な思いをして生き残ったのに、
じゃあ「エイリアン2」って何だったの?
と思いたくなっちゃいます…
まあ、ニュート役のキャリー・ヘンさんが、
1992年の時点ではすでに成長してたと言う理由もあったみたいですが、
ただ、ストーリーとしては「何だったの?」感を強く感じちゃいますね…
オースティン・パワーズ
「オースティン・パワーズ」は1997年の映画です。
スパイコメディ映画なのですが、かなりきわどい下ネタがあったりするおバカ映画でもあります。
この映画には、エリザベス・ハーレイさんが演じるヴァネッサ・ケンジントンと言うヒロインがいます。
主人公のオースティン・パワーズは彼女とハッピーエンドを迎えるのですが…
続編の「オースティン・パワーズ:デラックス」(1999年)では、
ナント!彼女がオースティンを狙うアンドロイドだった事が発覚!
冒頭で彼女はオースティンもろとも自爆しちゃうんです…
(オースティンは普通に生きてたけど…)
前作のヒロインが続編ではチョイ役でこの扱いって…
バック・トゥ・ザ・フューチャー
SF映画の最高傑作と名高い「バック・トゥ・ザ・フューチャー」シリーズ。
この映画には主人公「マーティ・マクフライ」の父親の「ジョージ・マクフライ」と言う登場人物がいます。
1作目では1955年にタイムスリップしたマーティが父ジョージと、母ロレインをくっつけるために奮闘していく様が描かれています。
ジョージ・マクフライを演じたのはクリスピン・グローヴァーさん。
実は彼は…
2作目、3作目には一切出演していないんです!!
しかし、ちょっと待てよ!と…
2作目にちゃんと出てたぞ!と記憶されている方もいると思います。
↓例えばこのシーンですね。
一見、クリスピン・グローヴァーさんが年老いた父親ジョージを演じてる様に見えますが…
これはジェフリー・ウィッシュマンさんと言う
別な方が演じているんです!!
逆さまになってるのは顔をわかりにくくするためでもある様です。
これは1作目で中年のジョージを演じるためにグローヴァーさんが使用した特殊メイクから、さらに型取りをしたマスクをかぶっているそうです。
クリスピン・グローヴァーさんはこの撮影方法に疑問を感じ、
いかにも自分が出演している様に見せかけた事に対して裁判を起こします。
この訴訟は保険会社が示談金76万5000ドルを支払った事で解決された様です。
この件に関してはキャラクターであるジョージ・マクフライと言うよりは、
演者であるクリスピン・グローヴァーさんがヒドい扱いを受けたと言う感じですね。
まとめ:前作で活躍したキャラクターには幸せに生きて欲しい!!
今回は「前作のキャラクターがヒドい扱いを受ける続編映画」をテーマに
紹介させていただきました。
世の中にはヒドい扱いを受けている前作キャラクターがたくさんいる様ですね。
これらはまだ氷山の一角です。
ゲームなんかだと、例えば「逆転裁判4」ではそれまで主人公だった「成歩堂龍一(なるほどうりゅういち)」と言うキャラクターが弁護士資格を剥奪され、一時期やさぐれた性格になってましたし、他にも前作の主人公キャラクターが続編でラスボスになっていると言うトンデモ展開のゲームもあるらしいです。
なぜ、ここまで前作キャラクターは不憫な扱いになっちゃうんでしょうね?
できれば、ちゃんと活躍したキャラクターはみんな幸せになって欲しい!!
前作キャラを殺したり、悲惨な目に合わせたって
誰も喜ばないってばよ!!
以上です…