表現手法こそ人類の英知!
こんばんは!まるく堂です!
ふと考えるのですが…
人類が地球に誕生してから、「物語」っていくつくらい生まれてるんですかね?
どんな人でも生まれてから1度や2度くらいは、ちょっとしたお話を作った事くらいはあると思うので、そういうのを含めるときっと十万や二十万、いやひょっとすると億でも足りないかも知れませんね!
それこそ「星の数」と言ってもいいくらいです。
有史以来、多くの人がこうして物語を作ってきたワケなので、
必然的に、その表現手法にも「パターン」や「傾向」と言うモノが生まれてきます。
今回はそうした作品における表現手法をいろいろと調べてみました!!
それではまいります!!
クリフハンガー
「クリフハンガー」と聞いて、シルベスター・スタローンの映画(1993年)を思い出した人は、私と同年代の人かも知れません…
表現方法で言う「クリフハンガー」とはどういうことかと言うと…
クリフハンガーとは作劇手法の一つで、劇中で盛り上がる場面、例えば主人公の絶体絶命のシーンや新展開をみせる場面などを迎えた段階で結末を示さないまま物語を終了とすることである。
(中略)
元々は、1910年代から1920年代に映画館で上映された連続活劇を指す言葉で、その多くが、主人公が崖からぶら下がった絶体絶命のシーンで終わっていたことから、「崖にぶら下がるもの」を意味する「クリフハンガー」と呼ばれるようになった。
主人公が危機的状況に陥(おちい)ったまま映画が終了って…
製作者さん、性格悪くないですかああああ?????
昔はこれでも良かったんだろうな…
白黒映画時代は、映像作品自体が珍しかったですもんね。
とは言え…
読者さんや視聴者さんの興味を惹くには有効的な方法ではあります。
少年ジャンプをはじめとする週刊漫画なんかは、今でもほとんどこの方法ですし…
キャラクターが危機的状況のまま次週に持ち越されるとドキドキワクワクが止まりませんよね!
でも…
↓こんな感じで主人公が敵に腹を貫かれてそのまま連載終了とかイヤ過ぎですけど…
(↑あくまでもイメージです。というか絵が下手でスミマセン…)
海外ドラマ「ゲーム・オブ・スローンズ」なんかは、
ある主要人物が何度も刺されて絶命したままシーズン終了したりして
めちゃくちゃ今後の展開が気になる終わり方をしたりしてます…
「クリフハンガー」…
使い方によっては読者さんにモノスゴイ不満感を与えてしまうので、注意が必要です。
デウス・エクス・マキナ
古代ギリシアの演劇において、劇の内容が錯綜してもつれた糸のように解決困難な局面に陥った時、絶対的な力を持つ存在(神)が現れ、混乱した状況に一石を投じて解決に導き、物語を収束させるという手法を指した
物語が解決困難な状況に陥った時に、急に神様的な存在が現われて事態を解決してしまう…という表現方法を「デウス・エクス・マキナ」と言うみたいですね。
直接の意味は「機械仕掛けの神」だそうです。
神様が救ってくれるというのは、宗教的にもどこか受け入れやすいのかも知れません。
ただ、物語の手法としては理不尽に思ってしまう事もしばしば…
個人的にパッと思い浮かんだのはマンガの「ワンパンマン」ですね。
どんなに他のキャラクターが強敵に苦戦していても、最後にワンパンでやっつけてくれる主人公の「サイタマ」はまさに神様的存在!!
普通ならしらけてしまいがちなこの「デウス・エクス・マキナ」を逆手にとり、作品としての面白さに昇華していると思います。
イン・メディアス・レス
中途から語りだす文学・芸術技法のこと。登場人物・舞台設定・葛藤は一連のフラッシュバックもしくは過去の事件に関係する登場人物を通して紹介されることが多い。
「イン・メディアス・レス」
元々の意味は「物事の中途へ」だそうです。
この表現の特徴は、登場人物達がすでに何らかの事態に巻き込まれている事ですね。
読者さんや視聴者さん達も最初は何が起きているのか全く把握できず、ちょっと投げ出されてしまった様な感覚に陥ります。
そしてある程度物語が進むと主人公や別な脇役達が回想して、ようやく物語の発端を見届ける事が出来る様になります。
個人的には映画の「ユージュアル・サスペクツ」なんかを思い浮かべますね。
紹介する映画がイチイチ古い気がしますが、
スミマセン、それは私がオッサンだからです…
でも面白いですよ!!
チェーホフの銃
ストーリーの早い段階で物語に導入された要素について、後段になってからその意味なり重要性を明らかにする文学の技法。この概念は、ロシアの劇作家アントン・チェーホフに由来している。チェーホフはこの概念を様々な形に展開して、手紙の中で言及していた。チェーホフ自身は、『ワーニャ伯父さん』でこの原理を利用しており、早い段階で一見ありふれた小道具として舞台に持ち込まれた拳銃が、劇の終盤に向かうにつれ、重要なものとなり、ワーニャは怒りに駆られて拳銃を掴み、殺人を犯そうとする。
「チェーホフの銃」は表現テクニックの一つですが、
物語の序盤にさりげなく出てきた何気ない小道具が、後々に重要な意味を持つという手法ですね。
こう言うの、私、大好きです!!!
中には物語の核心に触れてしまうような物もありますもんね。
「あれはそういう意味だったのかああああ!!!」
と、驚きもひとしおです。
中には賢い読者さんもいて、何気に怪しい!とSNSで書き込む人もいるので、
なかなか全ての方を出し抜くのは至難の業かも知れませんが…
個人的には、マンガ「進撃の巨人」がまさに当てはまると思います!!
これはもう、伏線の宝庫ですからね!!
大事な伏線をさらっと出しておいて後からきちんと回収する見事さは、他のマンガではなかなか見られません。
燻製ニシンの虚偽
例えば、ミステリ作品において、犯罪者の正体を探っていく過程では、無実の登場人物に疑いが向かうように偽りの強調をしたり、ミスディレクション(誤った手がかり)を与えたり、「意味深長な」言葉を並べるなど、様々な騙しの仕掛けを用いて、著者は読者の注意を意図的に誘導する。読者の疑いは、誤った方向に導かれ、少なくとも当面の間、真犯人は正体を知られないままでいる。
簡単に言えば、
推理モノで、犯人じゃない人を犯人の様に読者に思わせるトリックの事ですね。
作者目線で言えば、真犯人の様に見せかけた人(スケープゴート)を読者さんが
「コイツは怪しい!!」と思ってくれれば「してやったり!」なワケです。
ミスリーディングしてくれるかどうかも作者さんの力量にかかってきますもんね。
読者さんにしてみれば、上手くダマされた時は「お見事!」と作者さんに敬意を表したくなりますね。
まとめ:これから新しい表現手法は生まれるのだろうか?
今回は、本当に代表的な表現手法を紹介させていただきました。
作品におけるテクニックはまだまだ存在しております、が!!
こんなに数多くの物語が存在する今、全てにおいて斬新な作品って生まれるんですかね?
そこらへんは私には全然予想がつきませんが、
そんな未来の大ヒット作品を製作するのは、
ひょっとしたらそこのアナタかも知れません!!
以上です…
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