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Kindle電子書籍 赤井五郎 著「サマータイムリバース」を読了しました!

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個人的に面白かったKindle書籍を紹介!

こんばんは!まるく堂です!

 

「赤井五郎」さんと言う方が執筆された「サマータイムリバース」と言う電子書籍を読了しました!!

表紙にも特に出版社名が書かれてないので、おそらくは個人作家さんなのだと思われます。2~3時間ほどで読める中編ですが、ストーリーが面白かったので紹介したいと思います!

 

あらすじ

夏休みに皆で山奥の別荘へ行かないか?
同級生に誘われた俺は、気になる女の子がメンバーに入っていたためについ同行する事に。
しかし、別荘で俺達を待ち構えていたのは凄惨な連続殺人事件だった。

続けざまに皆が殺され、俺はついに一人きりに。
気になっていた女の子も殺されてしまった。
ただ、俺にはとっておきの策があった。
人生において一度だけ、どんな願いでも叶える事ができるはずなのだ。

しかし、そう簡単に事は運ばなかった。死人が多すぎたために、特定の一人を生き返らせるのは難しい。それが理由だそうだ。
そしてヤツは言った。
「ここで死んだ人間を全員生き返らせたい。そう頼めばいいのだ」
それが意味するところを俺は必死に考えた……


連続殺人のリセットから始まる、究極の生き返りミステリー!
夏の夜の悪夢が辿り着く先は?

この物語の主人公は「俺」です(後に名前が判明しますが…)。

「俺」は大学の同級生に誘われて、とある別荘に行くんです。

ところがその際に殺人事件が発生してしまいます。

次々に殺されていく仲間達…そして俺と犯人との一騎打ちに…

皆の仇を討つかの様に犯人を葬った後、「俺」は一人きりになってしまいます。

 

しかし「俺」には小さな頃から今まで隠していたある秘密がありました。

それは一度だけどんな願いでも叶える事ができる秘術を行えると言う事でした。

「俺」はそれを使って、殺された仲間達をよみがえらせる事を決意します。

いざ秘術を使うと「悪魔」とも形容できる何かが現れ「俺」は仲間を生き返らせる事を願います。しかし一つ困ったのは、生き返らせるのは殺された全員でないといけないと言う事。つまりは「犯人」までも生き返らせる事になるのです。

「俺」はしぶしぶ承諾し、やがて一人目が生き返り…

と言う感じでストーリーが進んでいきます。

 

ジャンルで言うとミステリだと思います。ただ、冒頭のあたりはファンタジーっぽい要素も含まれているのでSFミステリとか空想ミステリとでも呼ぶべきでしょうか?ちょっとわかりません。

ミステリとしては閉鎖された空間を舞台にした、俗に言う「クローズドサークル」と呼ばれるカテゴリに入ると思います。

 

良かった点

この小説を読んでスゴいなと思ったのが「伏線の回収」ですね。

実はちょっと端折りましたが、登場人物を生き返らせるのにも色々と細かい決まりがあるんです。例えば生き返らせるには死後12時間以内の人じゃないとダメだとか、生き返らせる前に死体をあまり動かしてはダメだとか…

そんな感じでルールが定められているのですが、それも後々の展開に関わる要素の一つだったりするんです。

もちろん上記のルールの他にも、いろいろと伏線はあります。

よく「パズルのピースがピタッとハマる様に」と言う表現を聞きますが、伏線がこんなにもキレイに回収されていくのは見事としか言いようが無いですね。

なるほど!そうきたか!って感じの…

 

そしてもう一つひねりが効いてるなと思ったのは

冒頭から登場人物が主人公以外死んじゃってる…

って言う設定ですね。

最初の2ページくらいで、一度目の戦闘は終わってるワケですよ。

そして主人公の不思議な力で皆を生き返らせることになり、そこから仕切り直しの様な感じでストーリーが進んでいくんです。

登場人物達にとっての2ターン目、ここからが物語の本番となります。

正直、私「クローズドサークル」系の小説をそこまでたくさん読んだ事は無いのですが、私が知ってる限りではこのパターンは初めてでした。

(↑もしも、割とよくある有名なパターンだったら、私の知識不足です。スミマセン…)

 

そして赤井五郎さんと言う方、

めちゃめちゃ文章力ありますね!

かなり読みやすかったです。

スタイルとしては、あった出来事を淡々と語る文体の様です。

言葉選びも卓越で、読んでスッと入ってくる感じでした。

 

そして飽きずに読めるストーリー展開、

後半あたりは正直、私の脳では予想つかない展開が続いて最後まで楽しむ事ができました。

 

ちょっと気になった点

本当にちょっとだけ気になった点なのですが、

それぞれの登場人物にもう少し感情移入できると言うか、そのキャラクターがわかる様なエピソードがあともう一つか二つ欲しかったかな?とも思いました。

テンポの良い展開を重視した結果であるとは思うのですが…

例えば主人公の「俺」は、とある女性が好きだったんですけど、なぜ好きになったのか?その女性にはどんな魅力があったのか?

この読者の「なぜ」にもう少し詳細な答えがあって、読者が共感できると言うかそのキャラを好きになれる様な肉付けがあれば尚良かったのでは?と思いました。

 

とは言え、それも些細と言えば本当に些細な事なんですよ…

赤井五郎さんは文章的にもストーリー展開的にも、個人作家としては格段に上のレベルで作品を作られている方であるのは間違いないと思います。

伏線とかプロットとかめちゃめちゃ綿密に考えてるのがわかりますもん。

この「サマータイムリバース」は2013年頃の作品らしいので、現在はもっと作品の質が向上しているのは想像に難くありません。

読んでみて、損はしないと断言できる程レベルの高い作品ですね。素晴らしかったです。

まとめ

今回は、赤井五郎さんの書かれた「サマータイムリバース」を紹介させていただきました。

赤井さんが出版されてるどのKindle書籍のレビューを見ても、高評価が多く固定ファンも多いのだと思われます。

実際に私も彼の作品を読んでみて納得です。

どこか出版社から声がかかっても不思議ではないと思うんですけどね…

それくらい「サマータイムリバース」は完成度が高い小説だと思いました。

 

赤井五郎さんの作品はほとんどの書籍が「Kindle Unlimited」で読めます。

(一部はアマゾンプライム会員が利用できる「Prime Reading」でも読めます。)

他にもたくさんの電子書籍を出版されていますので、

もしもご興味が沸きましたらぜひぜひ読んでみて下さい!!

 

赤井五郎さんのSNSやサイトも紹介しておきます。

twitter.com

note.com

以上です…

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