まるく堂の〇〇やろうぜ!

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急にフランス人が「梨を切る」と言い出した話…

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フランス人が急に「梨を切る」と言い出す!その真意とは!?

こんばんは!まるく堂です!

 

私は海外のオークションサイト「eBay」をもう10年ほど利用しています。

www.ebay.com

出品者としての取引はアメリカの方がほとんどですが、

たまにイギリスとかヨーロッパ系の国の方々とも取引する事があります。

 

どんなショッピングサイトでもそうかも知れませんが、

お客さんが「値段交渉」をしてくる場合があります。

日本のサイトでもメルカリなんかは値段交渉はかなり頻繁です。

人気商品のコメント欄には「○○円でどうですか?」と言う書き込みがどんどん連なったりしてますよね?

ヤフオクでも昔はできましたが、今はほとんどできないですけど…

 

eBayの話に戻りますが…

例えば30ドル(約4400円)で販売している商品があったとして、

「25ドルでどうか?」とか「20ドルでどうか?」とか交渉されるワケですよ…

中には「1ドルでどう?」なんてビジネスを舐め腐ったお客さんもいたりします。

まあ、絶対に断りますけど…

 

そういうのが好きじゃ無い出品者の方もいますので、eBayでも交渉できない様にも設定できるのですが、それでも個別のメッセージを送って交渉してくるお客さんと言うのは一定数います。

 

私はそういうのはあまり苦じゃないし、むしろ多少値段を下げてでも購入してくれるなら、それはチャンスでもあるわけなので私自身はほとんどの商品に「交渉可能」の設定をしています。

 

ある日の事…

とあるお客さんが私の商品に興味を持ったらしくメッセージが送られて来ました。

「君の出品している商品、もうちょっと安くならないかな?」

みたいな意味の事が英語で書かれていました。

それは送料込みで20ドル(約2900円)くらいの本でした。

本来であればeBayには値段交渉用に「Best Offer(ベストオファー)」と言う機能があり、自分が買いたい価格を入力すれば自動的に交渉がスタートします。あとは私が納得すれば「承諾」しますし、無理ならば「拒否」もできます。

私が値段交渉用に設定しているのもこのシステムで、本来は簡単に交渉を始められるのです。

ただ、その方はeBayを始めて日が浅いらしく、とりあえず個別メッセージで交渉をしようと思った様です。

 

こういう交渉の入り方をされると、私はちょっと困ってしまいます。

多少は安くできるものの、自分の方から大幅値引きをしてしまうと利益があまり出ないのは明白。しかもその本は割と重めなので、送料がけっこうかかるんです。

とは言え、1ドルや2ドルの割引だと断られる可能性もあるな…と言う事で

「17ドル(約2500円)くらいまでなら値引きできます。」と送りました。

3ドルの値引きですよ、とりあえずはこの辺かな?と…

 

すると、すぐにまたメッセージが返ってきて…

「10ドル(約1450円)でどうだい?」

との返事が…

 

なかなか値切ってきますね、半額ですよ!

まあ、お客さんとしては安ければ安いほどイイですもんね。

ちょっと無茶な要求もしてくると言うものです。

こういう時、私は「ジョジョの奇妙な冒険 Part.3 スターダストクルセイダーズ」で、

ジョセフ・ジョースターがケバブか何かを買うときの値段交渉のシーンを思い出してしまいます。

まあ、私の取引もこんな感じで極々小規模ではありますけど、

これだって立派なビジネスです。

そして私は…

「ごめんなさい、それは無理です。」

と突っぱねた感じで送りました。まあ、半額の値引きなんて

実際無理ではあったのですが、

これは「駆け引き」なんです。心の中では

〈これで諦めないでくれ、もう一回メッセージ送って来てええええ!!

もうちょっと値段交渉しようぜええええええ!!!〉

と、声なき声で叫んでいました。

 

するとしばらくしてメッセージが返ってきました。

「それでは14ドルでどうだい?」と…

さすがに10ドルは無茶だったと悟ったのか、少し値を上げてきましたね。

これを承諾すると6ドルの値引きになります。

 

ぶっちゃけ、14ドルでも良いかな?とは思ったんですよ…

ただ、心の中で

「もうちょっとイケる!!」

と感じたんです。

なぜなら、私の勘が訴えたからです。

この方、

この本をめっちゃ欲しがっている!!

と…

最初の20ドルではちょっと高いと思ってるけど

でも絶対に欲しい!!!

そう思ってると確信しました。

 

なので、私はあと一押しで…

「16ドルです。これ以上の値下げはできません。」

と、これが最終値下げである事を強調しました。

 

すると、お客さんから返ってきたメッセージに私は面食らいました。

「それでは私達は梨を半分に切ろう(We cut the pear in two)」

……

……

……

……

は?

 

え?え?何?どういう事?

何で急に梨を切ろうとしてるの、この人?

 

"cut the pear"

普通は「梨を切る」と言う意味以外の何物でもありません…

ネットで調べても何かの慣用句である、と言う事も無さそうです。

と言う事はこの人…

今現在、フランスの自宅の台所で

本当に梨を切ってたりするのでしょうかあああ????

まあ、確かにフランスには「ラ・フランス」と言う有名な洋梨がありますけど…

でも、いきなり値段交渉中に切られるのもなんか怖すぎです…

 

あまりにも不可解すぎたので、

思わずChatGPTにも尋ねてみたりもしました。

やはり、特に「梨を切る」以外の意味は無さそう…

でも取引の最中に急に言ってくるからには、

その人にとっては、何か意味があるのかも知れません。

 

そこで、そのお客さんのアカウントをちょっと調べて見ることにしたんです。

すると、この方はフランスの方であることがわかりました。

私は、この方がずっと英語でメッセージを書いているので、

てっきりいつもの様にアメリカの方だと思ってました。

なるほどなるほど…

ひょっとしたらこの"cut the pear"と言う表現は

フランス特有の表現だったのかも知れません…

 

そこでもう一度、今度は違う形でChatGPTに質問してみました。

おお!!どうやらフランスには「couper la poire en deux」(梨を二つに切る)と言う表現があり、「妥協する」とか「中間点を見つける」と言う意味がある様です。

 

あ、たまにChatGPTはウソを付くこともあるので、

証拠の情報ソースも…

 

そう言えば、その方の次のメッセージには短く”$15?”と書かれていました。

つまり"cut the pear"とは

お互いの妥協点として15ドルで

手を打とうじゃないか!!

と言う意味を表していたのです!!!

 

おそらくこの方がお住まいのフランスでは当たり前の様に

ビジネス用語で「梨を切ろう」と言い方が浸透してたのだと思います。

もちろん、日本にはそんな慣用句とかことわざとかビジネス用語なんでありませんし、

また、英語でメッセージが送られていたのもあって、

私が混乱してしまったのでした…

 

私はこの「梨を切る」と言う表現が面白かったし、

なんか一つ物を覚えたような気がしたのもあって、

快く「OK、梨を切りましょう!」と承諾した…と言うワケでした!!

 

世の中にはいろんな言い回しが存在するのだなあ…と感心しましたし、

私みたいな青森の田舎者でも、こうしたプチ国際交流みたいな事が味わえたりするのでeBayって楽しい!と思えたりします…

 

以上です…