Adobeの「Firefly」がスゴイ!!
こんばんは!まるく堂です!
「Photoshop」や「Illustrator」と言ったアーティスト御用達のソフトを提供している
Adobe(アドビ)が新しい画像生成AI「Firefly」を正式に公開しました。
これはブラウザ上で使える画像生成ツールで、無料でも利用できます。
特筆すべきはFireflyで生成されたコンテンツは、
商用利用が許可されている!!
と言う事です。
Fireflyは、著作権が失効したパブリックドメインのコンテンツや、Adobe自身が運営している「Adobe Stock」の画像を学習しているため、それが「著作権的に問題がない」とされている理由の様です。
正式版リリースにあたり、このFireflyは「Photoshop」や「Illustrator」といったAdobeの主要なソフトウェアとも統合されており、今後多くの革新的な使い方が期待されます。
実際に試してみた!!
現在、私は月額1,078 円(税込)のフォトプランというものに加入しています。
このプランでは「Lightroom」「Photoshop」「Lightroom Classic」の3つのソフトがPC版やiPad等のアプリで利用できるので非常に重宝しています。
今回、このFireflyが搭載されたPhotoshopの機能を試してみました!!
まずは機能を試すためにこちらの画像を使いました。
この画像は「Photo AC」さんより参照しました。
こちらがPhotoshopの画面となります。
それではまず、AIによる「生成塗りつぶし」と言う機能を使いたいと思いますので、
ツールバーにある「なげなわツール」を選択します。
PC版の場合だとマウスを押しっぱなしにしてドラッグすると
点線で好きな範囲を囲めるようになります。
囲み終わりましたら近くに「生成塗りつぶし」と書かれているツールバーがあるので、その文字をクリックします。
するとテキストが入力できる様になります。
今回は実験なので、シンプルに「牛」と入力してみます。
入力し終えたら「生成」をクリックします。
生成が始まりました。しばらくお待ちください。
私のPCだと大体15秒から30秒くらいで完了しますが、
これはPCのパワーだったり、画像のデータ量によって上下するかも知れません…
完成!!
おお!これは…牛です!!
誰が何と言おうとも牛です!!
馬が牛に代わっちゃいました…
驚くべきは画像に馴染んじゃってるところですね。
本当に最初からそこにいたような感じで違和感がほとんどありません…
もう一回やってみる…
それでは調子に乗って、もう一回生成してみます。
今度は「キャンプをしている男女2人」と言うテキストを入力しました。
↓完成したのがコチラになります!
おお!なんかキャンプしている人がいますね!!
ただテキストでは「2人」とお願いしましたが3人になっていますね…
また、ちょっと拡大してみると…
女性の肩の関節どうなってんの?と言うくらい真後ろに腕を回してますね…
あと解像度もちょっと荒い…
まあ、これは画像そのものの解像度が低かったのでご愛敬と言う事で…
「生成拡張」に挑戦!!
それではさらに「生成拡張」と言う機能を使いたいと思います。
これは画面外の部分をAIが予測して付け足してくれる機能です。
それではツールバーの「切り抜きツール」を選択します。
すると四隅とそれぞれの辺の真ん中にちょっと太めの白線が現れますので、
それを掴んで余白を作ります。
↑こんな感じにしたら、とりあえず「生成」をクリックしてみます。
すると…
今まで白かった余白が背景で埋まりました。
上の画像と比べると、明らかに広がりがあるのがわかります。
それも全く違和感がありません。
空の雲を見て頂くと一目瞭然で、上の画像で途切れてた雲が
下の画像では見事に補完されていますよね!!
これは恐るべき機能です。
今後はFireflyのAI機能のおかげで、画像の修正や生成がはかどりそうですね!!
まとめ:個人作家さんには電子書籍の表紙イラスト生成に役立つかも?
今回は「Photoshop」に搭載された「Firefly」の一部機能を紹介させていただきました。
AIによる「生成塗りつぶし」と「生成拡張」。これらを利用することで、無限の可能性を秘めた使い方ができる事がわかると思います。
こうした修正以外にも、ゼロからイラストを生成する機能もあります。
AIの画像生成ソフトは、既に「Stable Diffusion」や「Midjourney」等、数限りなく存在しており、「Firefly」はかなり後発の部類ではあります。
ただ、「商用利用が許可されている」と言う点は、おそらく他のソフトはなかなかマネができない分野ではないかと思います。Adobeの徹底した著作権管理がされた環境下でないと、こうした事は自信を持って提供できませんもんね。
特に自分で電子書籍の表紙イラストを製作している個人作家さんには、かなり朗報ではないでしょうか?
少なくとも他のAI画像生成ソフトでは、作られたイラストに著作権侵害の危険性が少なからずあるからです。
まあ、その著作権管理がどこまでなされているのかはわかりませんし、たまたまAI生成されたものが他の方のイラストに似ていると言う状況も無いわけではないでしょう…
それでも、商用利用の許可と言うのは「Firefly」を使用するメリットとしてかなり大きなものだと思います。
実は「Firefly」の画像生成機能はクレジット制が導入される予定で、
生成の回数に制限がつく様です。
これは2023年11月以降から本格的に機能するようなので、
2023年9月時点では無制限に使える様です。
プランによってどのくらい使えるのかはまだわかりませんが、
できれば普段の使い方で余裕ができるくらいの回数なら良いんですけどね…
以上です…