まるく堂の〇〇やろうぜ!

ニュースや日々の生活において思う事を綴っていくブログです。

人の心って変わりやすい…

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人の心が変わりやすいと言う例

こんばんは!まるく堂です!

 

例えばなんですけど、とあるレストランで食事をしたとします。

そのレストランの食事はとても美味しくて、

あなたは食べてる途中でこの素晴らしい料理を

誰が作ったかを知りたくてウェイターに質問します。

するとウェイターが料理長を呼んできます。

あなたの前に現れた人間、

それは過去に何度もテレビで取り上げられた連続殺人犯で、

顔写真も何度も報道されていたにもかかわらず、いまだに捕まっていない男だったのです。

男は料理に関してはプロ級の腕前で、このレストランに潜伏し、身分を偽って働いていたのでした。

そこであなたに質問です。

あなたは料理の続きを食べる気になりますか?

まあおそらく、食べるのを止めてしまう方も多いかも知れませんよね。

すぐにでも帰りたいと思う人もいると思いますし、「う…」と料理を戻してしまう人もいるかも知れません。

 

例え、料理自体は何も変わっていなくても、

「まだ捕まっていない殺人犯が調理した」と言う背景が分かった途端、

その料理が何かおぞましいモノに見えてくる…

そんな心理が人間には働いてしまうのかな?と思う事があります。

「坊主憎けりゃ袈裟まで憎い」なんて言葉もある様に…

 

松本人志さんのこれまでの功績も全否定に…

最近、お笑いタレントの松本人志さんの一連のニュースを見てて

特にそう思う事があるんですよね…

www.cyzowoman.com

週刊文春が過去の「性加害疑惑」のスクープ記事を報道後、

裁判に集中するために活動休止にまで追い込まれてしまった松本さん。

1月10日発売の週刊文春ではさらに多くの芸人の方が「アテンダー」として関わっていた事も書かれており、

この問題はどんどん飛び火し、事態は収束しそうにありません…

 

この一連の報道で松本さんのイメージは地に落ちてしまいましたし、

今後は以前の様にテレビで第一線で活躍することは、非常に難しいと思われます。

 

私自身、この報道が真実かどうかは分かりません…

ただ、文春の記事もかなり具体的で、ある程度信憑性がある感じで書かれているので、やはり本当なのかな?と思う事もあれば、できればそんな事があって欲しくないと言う思いもあり、とても複雑な心境です。

なので、今は今後の裁判の行方を見守るしかないと思っています。

 

松本さんはこれまで「ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!」「水曜日ダウンタウン」の他、多くのレギュラー番組に出演していました。

特に「笑ってはいけないシリーズ」は十数年間、大晦日の定番番組として放送されたりもしていたので、毎年それを楽しみにしていた方も多かったはずです。

 

残念なのは、芸能人のこうした不祥事等があると

それまで培ってきた功績も全て否定されてしまう事。

松本さんの場合は、様々な証言こそあるものの現段階では決定的な証拠と言うのはまだ公開はされていません。なので疑惑のみではありますし、本来は「疑わしき罰せず」と言うのが筋なのかも知れませんが、芸能人はやはりイメージ商売と言う部分もあるので、テレビもマスコミもすでに確定と言う方向で動いてしまっているんですよね。

 

横山やすしさんのダウンタウンへの説教が話題に

松本さんの性加害疑惑以降、横山やすしさんが若かりし時のダウンタウンに対し、公開説教を行ったシーンが話題になっています。

1982年当時は「ライト兄弟」と言うコンビ名で出演した松本さんと浜田さんでしたが、漫才終了後、横山やすしさんから

「漫才師やから何を喋ってもええねんけども、笑いのなかにね良質な笑いと悪質な笑いがあるわけや、あんたら2人は悪質な笑いやねん」

と、笑いこそ含めたものの、かなりキツめな評価が下されていました。

 

また、90年代にダウンタウンと親交のあった坂本龍一さんは、後にダウンタウンと距離を置き、彼らの芸は年下の芸人をいたぶる「いじめ芸」であると批判していたりもします。

 

横山やすしさんの語った「悪質な笑い」、坂本さんがダウンタウンに下した「いじめ芸」。

ダウンタウンの全盛期では確かに、下の芸人や若い芸能人に対し度を過ぎた行動をしでかす事も確かにあったりしました。

そうした点では彼らの言う事にも理解できる部分もあります。

 

ダウンタウンのお笑いが全否定されてしまうのは何か違うのでは…?

ただ…

今回、松本さんの性加害疑惑を理由に「彼らのお笑いは悪質だった」と全否定するのは、個人的には何か違うのではないか?とも思うのです。

もちろん、この疑惑が真実だった場合、松本さん自身の人格を否定したり、彼の行動が責められたり糾弾されてしまうのは仕方ない事だと思いますし、社会的な責任を問われるべきだとも思います。

一方、松本さんの行動が批判されるべきであることと、彼らのお笑いが多くの人々に与えた影響を評価することは、また別の話ではないかとも思うのです。

 

例えば、上記の料理の例のように、殺人犯が作ったと知ってしまった途端に美味しい料理が不味く感じられるのは、料理そのものの質が変わったわけではなく、私たちの知識や意識の変化によるものです。

これと同様に、松本さんの疑惑によって、彼のこれまでの功績や作品が全否定されつつあるのが現状となっています。

「悪質な笑い」「いじめ芸」とも評されている松本さんですが、個人的にはトーク等で彼の常人には思いつかない奇抜で見事な発想で笑ってしまった事が何度もあります。

私は松本さんのそうした発想のセンスが今でも素晴らしいと思っていますし、彼のこれまで行ってきたお笑いの全てが「悪質」と言う訳では無いようにも思っています。

 

とは言え、こうした現状になってしまった以上、

当分の間は松本さんが手がけた作品を、作品そのものとして評価する事はできない段階に入ってしまったのだな…とも感じています。

多くの方は今、松本さんがテレビでどんなに面白い事を言っても、この性加害疑惑の事が頭から離れず、素直に笑うことが出来ない状態だからです。

 

以前、とあるアーティストが逮捕された際にも同様の事を感じた事があります。

marukudo.hatenablog.com

作品が作品そのものとして再評価されるには、私は時間が必要だと思っています。

例えばビートルズの曲が好きな人はたくさんいると思いますが、

実はジョン・レノンもポール・マッカートニーもジョージ・ハリスンも麻薬所持で逮捕された事があります。(リンゴ・スターだけは逮捕歴ないみたいですが…)

でも今はその事を気にして彼らの曲を聴いている人は皆無だと思います。

 

今回の松本さんの性加害疑惑ですが、真実だったとしてもそうでなかったとしても、おそらくこのまま松本さんがテレビに出る事はもう無いのかも知れません。

長年、芸能界のトップを走ってきたと言っても過言では無い松本さんが、この2,3週間でここまで凋落してしまうのも、これも時代なのかなとも思いますし、

それまで楽しめていたものが急に楽しめなくなってしまうと言う、人の心の変わりやすさをも感じています。

 

ただ、ここまで彼が作り上げてきた物が全否定されつつある現状は、彼のファンだった私としては、とても悲しいものがあります。

なので、せめて今後何十年かかるかわかりませんが、いつかほとぼりも冷め、松本さんのお笑い作品が再評価される事を望みます。

 

以上です…