すぎやまこういちさん、安らかに…
こんばんは!まるく堂です!
ゲームファンや音楽愛好家の方々にとって、悲しいニュースが飛び込んできました…
作曲家のすぎやまこういちさんが9月30日にお亡くなりになっていた事がわかりました。
死因は「敗血症性ショック」との事です。
敗血症性ショックとは、感染症等で菌が体内で繁殖し炎症が起きることで血圧が低下し、全身の重要な臓器に酸素が行き渡らなくなり重篤な状態になってしまう事だそうです。
きっかけが感染症と言う事は、今だとコロナウイルスなんかが考えられますが、詳しいことはわかりません。
すぎやまこういちさんと言えば、さまざまな歌謡曲やCM音楽で有名ですが、やはりなんと言っても「ドラゴンクエスト」シリーズのBGMの数々ですよね!!
個人的には初期のドラゴンクエストシリーズの音楽が本当に好きで、当時はファミコンのピコピコサウンドにも関わらず、どこかクラシックを聴いているような感覚になっていたのを覚えています。
私、若い時に「ドラゴンクエストへの道」と言うマンガを持ってたんですよ。
30年くらい前のマンガなので、今はプレミアついてて5000~6000円くらいになっていますけど、当時はかなり何度も繰り返して読んでいたんです。
今はもうどこにやったかもわかりませんが…
このマンガは「ドラゴンクエスト1」の発売に至るまでの道のりを描いたものですが、特に私が好きだったのはすぎやまこういちさんのエピソードでした。
販売元のエニックスは、自社で作ったあるゲームのアンケートハガキに見慣れた名前が書かれているのに気付きました。それは当時から有名だったすぎやまこういちさんからのものでした。エニックスの社員達は、まさか有名な作曲家がゲームのアンケートハガキを出してくるとは夢にも思わなかったのですが、それが縁で「ドラゴンクエスト1」のゲーム音楽をお願いする事になったのです。
ところが、ディレクターの中村光一さんは同時期にすでに違う人にBGMをお願いしていました。違う畑の人が来る事を好ましく思わなかった彼はすぎやまさんが参入する事に猛反対だったのですが、彼がもの凄いゲーム好きだった事が判明し、そして1度すぎやまさんのBGMを聞いてみる事になりました。それが「広野を行く」と言う曲です。
エニックス側としては当時はダイナミックな曲調を希望していたのですが、すぎやまさんが作ったのはクラシック調のものでした。この曲は旅に出る不安や希望を表現したもので、これからずっと聞き続ける曲となるからと自信をのぞかせます。あくる日、社員の一人がすぎやまさんの作った「広野を行く」を口ずさんでいて、中村さん自身も頭でメロディーを鳴らしてたと言う事で、晴れてすぎやまさんの曲が採用された、というお話でした。
他にもすぎやまさんのエピソードが多々あったりして「ドラゴンクエストへの道」はゲーム製作の困難さや情熱、作り手達の思いが上手く表現された名作だと思ってます。
私は当時「ドラゴンクエストIII」をかなり熱中してプレイしていて、その音楽が一番好きでした。最初のアリアハンという地域を冒険する時のBGMは今でも鮮明に思い出せるくらい、一番記憶に残っています。
調べていくうちに、自分が知ってるあんな曲やこんな曲もがすぎやまさんが作曲されていた事を知りました。
本当に偉大な方だと思います。それだけにとても残念ですね。
しかし、すぎやまさんが作られた音楽はこれからも多くの方の心に刻まれていくと思います。本当にお疲れ様でした!
ご冥福をお祈りいたします。
以上です…